2021年12月28日

Fujifilmの「KAIZEN」は何処いった


他のカメラメーカーに比べて、Fujiの機能改善のファームウェア アップデートは注目されていた。
当初の機種は他社に比べて性能が見劣りするものであったから、機能アップの更新をする必要があったのだろう。

最近はそれもなく、新フィルムシミュレーションの追加もない。
X-E4でも使い勝手も悪さを改善して欲しいのだが、ファームウェア アップデートは不具合修正だけで、
他社と同じようになってしまった。
残念なことである。

新機種の開発にリソースがとられて、既存機種の改善に手が回らないのだろうか。
 X-Pro、X100、X-E1の頃に戻って、気に入った機種が長く使えるように「KAIZEN」を続けて欲しいものだ。

2021年12月25日

Leica X1のバッテリー問題

ROWAの互換バッテリーとLeicaバッテリー
 
久しぶりにLeica X1を取り出して困った。
バッテリーの充電が全くできないのである。
充電器にバッテリーをセットして充電すると、一応時間をかけて充電が完了するのだが、
カメラにセットして、10分も使っていると見る間に赤表示の点滅になってしまうのだ、
純正とROWAの互換も含めて3個ともそうである。

「x545 * サイドウォーク」も「x546 * 水仙のある風景」も、その僅かなバッテリーが使える時間で撮ったものである。


DSTEの互換バッテリーと充電器

もう、X1の電池などないだろうと思いながらも探してみると純正品が1万円越え、
これを買って同じような状況だったら悲惨である。

で、なんとかバッテリーチャージャーとバッテリー2個で2000円程度のものがAmazonで見つかったので購入。
「DSTE アクセサリーキット BP-DC8 互換 カメラ バッテリー 2個+充電キット対応機種 Leica MINI-M X-VARIO X1 X2」という、
中国製バッテリーである。
この程度の価格だとダメでも諦めがつく。

このバッテリーは2100mAhで、純正品の1600Ahよりも容量が多く、急速充電が可能ということである。
バッテリー が2個、AC充電器と車用充電器 というセットなのは、容量が大きいので純正の充電器だと充電不足になるからだろうか。
何にしても、充電不良が純正の充電器の不具合かもしれないので、AC充電器付きというのがありがたい。


Leica X1とDSTEの互換バッテリー

AC充電器を使って充電し、X1にセットしているが、今までみたいに使わないのにバッテリーが消耗するということはなさそうで、
満充電の表示のまま保っている。
まだ、撮影で使っていないのでどの程度保つのかわからないが、今手に入る互換バッテリーはこれしかないようなので、
安全性なども言ってられない。

このようにデジタルカメラにはバッテリー問題があるので、機械式フィルムカメラのように半世紀も使うことができないのである。
3種類ぐらいで使用バッテリーの規格統一ができないものだろうか。

*追記*
使ってみて良ければ追加注文しようと思っていたが、5個あった在庫がもう在庫切れになっていた。

2021年12月20日

TTArtisan 35mm F1.4

TTArtisan 35mm F1.4
  • 型番:35mm f/1.4C X (B)
  • レンズマウント:富士フイルムX
  • 焦点距離:35mm(35mm判換算:54mm相当)
  • フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
  • レンズ構成:6群7枚
  • 対応撮像画面サイズ:APS-C
  • 最短撮影距離:0.28m
  • 絞り:F1.4〜F16
  • 絞り羽根:10枚
  • フィルター径:39mm
  • サイズ:Φ56mm × 約50mm
  • 重量:180g
  • レンズフード:T39LH B(別売)

TTArtisans 35mm F1.4 & T39LH Bレンズフード & レンズキャップ 

だいぶ前から安くて写りがいいと、話題になっていた「TTArtisan 35mm F1.4」だが、
かなり前に買っていて理由はないが、使わずそのままになっていた。

このレンズ1万円以下で買えるが、総金属製でフォーカスリング部のレンズ構成のマークと、
コシナ フォクトレンダーを感じさせるようなフォルムで作ってしまうとは、さすが中華レンズである。
以前「7Artisans 35mm F1.2」の記事を書いたが、「7Artisans」と「TTArtisan」は別会社らしく、
この紛らわしさも中国らしいところか。

レンズキャップは今時珍しいねじ込み式なのだが、フィルターの上から付けるときは、
フィルターの構造によって、ねじ込めないものがあるので注意が必要だ。


TTArtisan 35mm F1.4 + T39LH Bレンズフード

レンズフードは専用の「メタルレンズフード ネジ込み式 39mm T39LH B」が用意されていて、
このラッパ型のフードを付けると少しイメージが変わる。
このレンズフードは「Fujinon XF27mm F2.8」に付けて使ってみたりしていた。

絞りリングはレンジファインダー用レンズのようにレンズ鏡胴先端にあり、1/2のクリックが付けられていて、
柔らかすぎず適度なクリック感である。
絞り11の刻印がないが、8と16の間の「・」が11なのだろう。

フォーカスリングも、引っ掛かりや擦れ感もなく滑らかである。
マウント取り付けは少し硬いが問題なさそうで、この価格のレンズとしては丁寧に作られた良いレンズだ。


Fuji X-E4 + TTArtisan 35mm F1.4 +  T39LH Bレンズフード

このレンズの写り方は、オールドレンズという雰囲気である。
暈けは柔らかくてピントが合っているところもカリカリにならず、ノスタルジックな描写をしてくれて、
不思議な空気感も感じさせてくれるレンズだと思う。
これは好みの問題だが、現代的な描写を求めるなら避けたほうがいいレンズかもしれないが、
マニュアルフォーカス、絞り優先オートで撮る入門レンズとしては安価なのでお勧めだ。

2021年12月12日

6本の50mmレンズ

50mmレンズ

焦点距離50mmのレンズは言わずと知れたライカ版の標準レンズ。
カメラとセットで販売されることが多く、フィルムカメラ時代からたくさんの50mmレンズが作られていて、
中古の流通量も多く、比較的安価なものもあるので、増殖しがちなのだ。
特にレンジファインダーカメラ時代のレンズはデザインもよくて、写りも個性的なものが多く、
APSCのデジタルカメラで使うと、75mmという中焦点の画角になり、スナップにも重宝するのである。

今使っている50mmレンズは、手前左から
Industar-22 50mm F3.5
Jupiter-8 50mm F2
Leica Summar 5cm F2
Leica Summicron 50mm F2 M 1st

後ろ左から
NIKKOR S.C Auto 50mm F1.4
Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4

以前には
S SKOPAR 50mm F2.5
Industar-61 L/D 55mm F2.8
もあった

今手元に残っている6本は同じ焦点距離ながら、それぞれ微妙に異なった描写をしてくれるので手放せなくなっている。
50mmレンズを追いかけると深い沼に踏み入ってしまうことになるが、それだけ奥の深いレンズなのだろう。

2021年12月5日

2021年12月3日

2021年11月29日

USB-Cが増えてきた

USB-Cコネクタ

身の回りにUSB-Cが増えてきた。
去年買ったMacBook Pro (13-inch, 2020)はThunderbolt 3のUSB-Cポートが二つ付いている。
最近買ったDELLの13-inchノートパソコンもUSB-Cポートが3つだけ。
Fuji X-E4もUSB-Cポート(USB3.2 Gen1)がついているが、付属のUSBコードのUSB-AコネクタはUSB 2.0である。
USB Type-CはUSB Power Deliveryに対応や、さらにUSB規格以外の信号を流せるオルタネートモードを利用することができるので、USB Type-Cケーブルでも、HDMIの信号やDisplayPort信号が扱えThunderbolt 3として利用できる。


オータブルSSD

写真データを保存している2TBのハードディスクが満杯になってきたので、4TBのハードディスクを追加しようと思ったが、
同じ1万円程度の1TBのUSB-C接続ポータブルSSD「Crucial X6 外付け SSD 1TB USB Type-C」を追加することにした。
これはUSB 3.2 Gen-1規格である。

MacBook ProもDELLのノートPCもSSD内蔵なので、この速さを知ってしまうとハードディスクには戻れない。
それと、10年間で2TBの写真の量なので、1TBのSSDでもしばらく使えそうだ。


10年前のコネクタ

以前使っていたMacBook Pro (13-inch, Mid 2010)は10年前の機種とあって、接続ポートは全く今と違う。
左から順に「MagSafe電源アダプタポート」で、これはマグネットでカチッとハマる電源コネクタだが、
今はUSB-Cが電源コネクタも兼ねている。

次は「ギガビットEthernetポート」でLANケーブル用のコネクタであるが、無線LANだったのでこれは使っていなかった。

次は「FireWire 800(最大 800M bps)」で外部ハードディスクの接続ポートであり、当時のUSB 2.0の2倍の転送速度だったので、これに「Western Digital My Book Studio 2TB」を繋いでTime Machine用に使っていた。
今も使っているがFireWireは廃止されたので、USB2.0で接続となり半分のスピードになっている。

次は「Mini DisplayPort」で外部モニターを接続するポートなので「Dell P2016 モニター」をつないでいたが、
今は「USB-C Thunderbolt 3」で接続している。

次はUSB 2.0ポート(最大480 Mbps)が二つ並んでいるが、
この一つには写真保存用の「LaCie USB3.0/2.0対応 2TB」の外付ハードディスクを接続していた。
今はこれをUSB3.0で接続しているので速くなっているだろう。

こうした以前の周辺装置を接続するには、結局USB-C HUBを使うことになる。


直付けUSB HUB

これからはUSB-C(USB4)に統一されるのだろうけれど、それにしても、USBの規格名称の付け方の失敗は酷いもので、
規格はユニバーサルでも名称は大混乱を招いている。

コネクタ形状は
  • USB-A
  • USB-B
  • USB-microB
  • USB mini(A/B)
  • USB-C

通信規格は
  • USB 2.0
  • USB 3.0
  • USB 3.1 Gen 1
  • USB 3.1 Gen 2
  • USB 3.2 Gen 1x1
  • USB 3.2 Gen 1x2
  • USB 3.2 Gen 2x1
  • USB 3.2 Gen 2x2
  • USB4 Gen 2x2 (20 Gbps)
  • USB4 Gen 3x2 (40 Gbps)

この規格名称は旧規格の名称を新規格の名称に変更してしまったので
  • USB 2.0:480Mbps
  • USB 3.0:5Gbps
  • USB 3.1 Gen 1:5Gbps(旧名 USB 3.0)
  • USB 3.1 Gen 2:10Gbps
  • USB 3.2 Gen 1 x1:5Gbps(旧名 USB 3.1 Gen 1、USB 3.0)
  • USB 3.2 Gen 1 x2;10Gbps(USB-C)
  • USB 3.2 Gen 2 x1:10Gbps(旧名 USB 3.1 Gen 2)
  • USB 3.2 Gen 2 x2:20Gbps(USB-C)
  • USB4 Thunderbolt 3互換:40Gbps(USB-C)
ということになり分かりにくくななっているが、
実際はUSB 2.0、USB 3.2 Gen 1 x1、USB 3.2 Gen 1 x2、USB 3.2 Gen 2 x2、USB4 Thunderbolt 3互換の5種類なのである。

ところでUSB-Cで使える「USB 3.2 Gen 1 x2」のx2というのはUSB-Cの2レーンを使うということである。
USB Type-Cコネクタは表12ピン裏12ピンで、表裏逆差し可能となっているため、
裏表2レーンを使えば2倍の速度になるということである。

ネット通販でも名称がバラバラで、USB 3.0をUSB 3.2 Gen 1と表記すると上位規格のように見えるので混乱する。

USB規格になる前は、マウスやキーボードは「PS/2コネクタ」、外部ハードディスクやスキャナなどは「SCSI」、
プリンターなどは「IEEE 1284」、モデムなどは「RS-232C」というように接続していたのが懐かしい。

今はマウス、キーボードはBluethoth接続、プリンターは無線wifi接続なので、
USBはハードディスク、フィルムスキャナーとオーディオ出力で使っている。

2021年11月25日

2021年11月21日

Canon L1というカメラ

Canon L1, L2,  L3 広告

キヤノンは1956年8月発売のVT型で、IV型までのバルナックライカ型からM型ライカ風にデザインを変更したが、
まだ低速シャッターダイヤルはボディの前面に付いたままであった。

そして、このL1は1957年5月にVT Delux型と同時に発売されたが、この型名のLはレバー巻き上げの"L"なのだろう。

ちなみにV型以降の発売順は
1956年8月:VT
1957年3月:L2
1957年5月:VT Deluxe、L1
1957年11月:L3
1958年3月:VL、VL2
1958年9月:VI T、VI L
1959年3月:P
1961年9月:7
1965年4月:7S
である。

この流れからすると、レバー巻き上げ式はL型に統一するつもりだったのだろうか。
しかし1958年3月には正統進化のVLが発売されたので、L型はスピンアウトモデルになってしまった。


Canon L1

IV型までのバルナック型の軍艦型に比べ、トップカバーがフラットなので空母デッキ型と称していたようだ。
フラットでシンプルなデザインは、1957年の第1回グッドデザイン賞を受賞した初めてのカメラで、
インダストリアルデザイナーの川田龍宥氏のデザインである。
ちなみに、ニコンがグッドデザイン賞を受賞したのは、1966年でニコンFだ。

L1と同年の9月にはニコンのレンジファインダーの完成形SPが発売され、その後一眼レフのニコンFの開発に注力しているが、
キヤノンは1965年の7Sまでレンジファインダーを続けている。
このキヤノンのレンジファインダーへのこだわりが、ニコンに一眼レフで10年の遅れをとったことになる。

VT Delux型はトリガー巻き上げであるが、L1は上部レバー式に変更し、セルフタイマーを省いてコストダウンしているのだが、
それが逆にプロ機のようでいいのだ。

機能的にはVI L型だが、デザイン的にはこのL1型が好みである。

2021年11月17日

Voigtlander S SKOPAR 50mm F2.5のレンズフード

Voigtlander S SKOPAR 50mm F2.5 + 八仙堂 特殊型レンズフード

「Voigtlander S SKOPAR 50mm F2.5」には金属製のドーム型レンズフードが付属しているが、
雰囲気を変えたくて八仙堂の「特殊型レンズフード ねじ込み式 Φ43mm」を付けてみた。

このレンズはフードの取り付けネジ溝とフィルターの取り付けネジ溝の二つがあるのだが、
このフードはフィルターに取り付けているので、本来のフード取り付け枠はそのままである。
付属のドーム型レンズフードもスッキリしていいが、ラッパ型のフードもいい感じだ。

2021年11月6日

ブーム、ブーム、


アナログレコードのブームというのが、時々メディアに取り上げられることがある。
最近では大手のレコード店もレコードを置くようになってきて、店も表通りに面して明るいので、初めてでも入りやすそうだ。

以前は新品でも中古でも、テナント料の関係でビルの2階というのが定番だった。
2階へと続く細い階段を上がると小さな扉があり、開けるとレジから店主にジロリと見られているような気になり、
初心者には敷居が高いものであった。



カメラも同じようにフィルムカメラのブームらしいが、これが本当に困ったもので、
最近はフィルムカメラの価格が異常に高騰しているのである。
ライカM3は以前なら並で12万円程度だったのが、20万円ほどに、そしてレンズも値上がりしているのだ。
店主に聞くと、M3などは最近手放す人が少なくなってきている、ということらしい、、、

ライカは別にしても、コンパクトカメラも3000円程度だったものが1万円を超えている。
アナログレコードやプレーヤーは新品もあるけれど、フィルムカメラは新品がないので、
特にレンズの値上がりには困ったものである。

2021年10月21日

「狩り人 型」と「釣り人 型」


ストリートフォトの撮影のタイプには、大まかに「狩り人 型」と「釣り人 型」に分けられるようである。

「狩り人 型」は絶えず歩きながら被写体を見つけては、瞬時にフレーミング決めて写し止めるという撮影スタイルだ。
まるで、ハンターが銃を撃つように、、、

 釣り人型は、いわゆる撮影スポットや、お気に入りの場所で構図を決めて、
被写体がフレームに入るのを待って撮るというスタイルで、被写体が現れるまで10分、30分、1時間と待つこともある。
釣り人が、釣り糸を垂らして魚が近寄るのを待つように、、、

最近は体力の衰えも感じてきて、重い機材を持って歩くことは辛く、歩ける距離も短くなってきたので、
これからは「狩り人 型」より「釣り人 型」の撮り方の割合が多くなってきそうである。

このようなことからも、このタイミングで小型軽量のFuji X-E4を買っておいて良かったと思っている。
もう、フィルム一眼レフのNikon Fや、そのレンズは持ち歩くことができないと思うので、
Fuji X-E4かライツミノルタCLに、レンジファインダーレンズを1, 2本組み合わせて使えればいいだろう。

一概に言えないが、ストリートフォトでもアート系とリアリズム系に分かれ、
アート系は光、影、フォルム、パースペクティブ、挙動の組み合わせを重視だが、
リアリズム系は感情、生活、表情、動き、明暗などを重視する傾向にある。

これから多くなってくるだろう撮影スタイル「釣り人 型」ではアート系が多くなりそうだが、
ロベール ドアノーの言葉「待つことの大切さ」を思いだしたい。

2021年10月18日

iPhone買い替え



3Gが使えなくなるということで
iPhoneを代える
いつもその時の一番安価な機種である

一番左は
第二世代のiPodで
鏡面仕上げの裏カバーが
日本製ということで話題になった

2021年10月14日

2021年10月12日

2021年10月8日

Fuji X-E4と40mm View Finder

 
Fuji X-E4 + Voigtlander 40mm View Finder

コシナ製「Voigtlander 40mm View Finder」をFuji X-E4に付けてみた。
このファインダーの外装は樹脂製で、「Voigtlander」のロゴと焦点距離がプリントされているのだが、
少し大きめのファインダーなので存在感があり、ブラックボディのX-E4にはよく似合っている。


Fuji X-E4 + Voigtlander 40mm View Finder

この光学ファインダーは焦点距離40mm用なので「Fujinon XF27mm F2.8」に丁度いい。
ただ、X-E4にはEVFが付いているので飾りのようなものになるが、
実用的なビューファインダーなので雰囲気を変えて撮ってみるのも楽しい。


Olympus Pen E-P5 + COLOR SKOPAR 21mm F4P + 40mm View Finder

元々、このファインダーは「Olympus  E-P5」と「Voigtlander COLOR SKOPAR 21mm F4P」の組み合わせで使っていたもので、
ファインダーが付いていないE-P5では、このファインダーを付けるとスナップショットスタイルが完成した。

2021年9月27日