2021年8月24日

Leica FIKUS 12530

Leica FIKUS 12530
  • 名称:Leica 伸縮式レンズフード FIKUS 12530
  • タイプ:36mmカブセ(A36)押しネジ式
  • 対応レンズ:エルマー50/F3.5、ヘクトール50/F2.5、ズマール50/F2、
          エルマー90/F4、エルマー135/F4.5、ヘクトール135/F4.5
  • 初期:ブラック、ニッケル 
    後期:ブラック、クローム 
    NY  :クローム、クローム
  • 発売:1933年~1965年

ライツの兼用ズームフード「FIKUS 12530」で、外径36mmのレンズに使うことができ、
これは比較的新しいタイプなのだろうが、光沢のあるクローム部と黒塗装のフード部の対比がいい。
刻印は色々変化があり、Hektor 5cmのマーク付きや、Elmar3.5cmのマーク付きもあるようだ。

フード側面にレンズ焦点距離の5cm、9cm、13.5cmの目盛りとElmarの刻印があり、目盛りはないが、
一番短く縮めた状態で3.5cmとなるようだ。
使う時は使用レンズの焦点距離に合わせて、先端の黒いフードを目盛りの位置まで引き出せばいい。


Leica FIKUS 12530

縮めると、このようにコンパクトなブラックフードになり、3.5cmの焦点距離レンズようになる。

これには「E.Leitz Wetzlar Germany」の刻印があるが、この刻印にも、
すべて大文字のものや「Ernst Leitz GmbH Wetzlar Germany」と刻印されたものもあるようだ。


取り外した化粧リング

あまり意味がないと思うが、先端に付いている化粧リングは取り外すことができる。


Leica Summar 5cm F2 + Leica FIKUS 12530

L39マウントの古いレンズは、コーティンがされてなく逆光に弱いので、撮影の時はフードを付けたほうがいいだろう。

ズマールには専用のSOOMPというフードがあるが角形で大きく、とても実用的とは思えない。
またエルマー 50mm F3.5用のFISONも使うことができる。


 Fuji X-E1 + Leica Summar 5cm F2 + Leica FIKUS 12530

このフードを付けるとズマールも存在感のあるレンズになり、よりクラシック感が増して別のレンズのように見えるのもいい。

2021年8月22日

フィルム時代に、気になっていたカメラ

Kowa SW

あの薬品メーカーの
コルゲンのコーワが作ったカメラ
ドアの覗き窓のような28mmファインダーがユニーク
フラットでシンプルなデザインもいい


Olympus PEN F

ペンタプリズムが飛び出していない
ハーフ版一眼レフ
ポロプリズムファインダーで
クイックリターンミラーは左右に動く


Nikon SP

コンタックス型を採用した
ニコン レンジファインダーの完成型
言わずと知れたニコンFの原型である


Minolta AUTOCORD

ボディ側面のクランクでの巻き上げと
フォーカシングをノブ式から
正面下部のレバー式に変更し
操作性が向上した国産二眼レフの名機


MINORUTA MEMO

上下カバーはプラスチック
丸みを帯びた曲線が美しい
底部のトリガー巻き上げや
レンズ光軸上に盛り上がったファインダーと
ユニークなカメラである


CONTAX RTS

ヤシカ コンタックスの原点
ポルシェのデザインで
ソフトな感触の貼革が新鮮
ツァイスのレンズが使えることも羨ましかった

2021年8月20日

2021年8月16日

2021年8月14日

夏はソフトフォーカス

KIYOHARA SOFT VK70R 70mm F5 & フォトブック

以前に作ったフォトブック「白い写真帖」だが、「Kiyohara Soft VK70R」で撮った写真だけで構成してみた。
日差しの強い夏は、ソフトフォーカスレンズの効果がよく出るのでいい季節だが、撮る方は暑さで参ってしまう。


Fuji X-E4 + KIYOHARA SOFT VK70R 70mm F5

このレンズはニコンFマウントの一眼レフ用のソフトフォーカスレンズだが、鏡胴が細いので、
サイズ的にもX-E4とバランスがよく、ミラーレスカメラで使いやすいレンズである。

2021年8月12日

2021年8月8日

Jazz and Photo

LP「Cool Struttin'」とオリンパスペンEES-2

ジャズと言えばブルーノート、アルフレッド ライオン、ルディ ヴァン・ゲルダー、フランシス ウルフなどの名前が浮かぶ。

ブルーノートでの写真のほとんどは、ウルフが撮っていたようだ。
ウルフはドイツで商業写真家になっていたのだが、ブルーノート レコードに加わり財務の仕事をしつつ、
レコーディングやリハーサルの様子を撮っていたそうだ。
これらの写真は広告やLPジャケットに使われている。

ブルーノートでよく知られているアルバムに「クールストラッティン」があるのだが、
このジャケット写真はウルフではなくて、ジャケットデザイナーのリード・マイルスが撮ったものである。

アシスタントの女性をモデルにして、歩く姿を撮影したものだがクールなモダンジャズを代表するジャケットで、
洗練された大人のジャズを感じ取れる。
一連のブルーノートらしいジャケット写真ではなく、どこかウエストコースト風にも感じられるのは、
ウルフではなくリード・マイルスだったからだろうか。

このアルバムが録音されたのが1958年、この翌年の1959年(昭和34年)にオリンパスペン初代機が登場している。
「6,000円で売るカメラ」というコンセプトだった。
上の写真に写っているのは、その10年後の1968年に発売されたオリンパスペンEES-2である。

このアルバム写真のコンタクトプリントが「ブルーノート・レコード 妥協なき表現の軌跡」という本に掲載されているようで、
アマゾンのイメージプレビューでこのジャケット写真の6枚のコンタクトプリントを見ることが出来る。
これを見ると、やはりジャケット写真に採用されたカットが足の運びといい秀逸である。

2021年8月6日

x517 * らいか亭

Olympus PEN E-P5
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50
2015年

だいぶ前であるが
田中長徳氏のブログの
「数年前まで大阪の天王寺から南にまっすぐ
道を下った右側に
ライカと言う中華料理店があった」
という「らいか亭」

そういえば
この辺りは子供の頃の
遊び場だった

2021年8月4日

Fuji X-E4とNIKKOR Q.C Auto 200mm F4

Fuji X-E4 + NIKKOR Q.C Auto 200mm F4
 
最近、初めて少年サッカーの撮影をする機会があっただが、使ったのはレンズはNIKKOR Q.C Auto 200mm F4である。
というか、スポーツ撮影で使える望遠レンズはマニュアルフォーカスの、このレンズしかないのだ。

このような一眼レフ用のレンズだと、X-E1のほうがサイズ的にバランスがいいのだが、
電子シャッターがないことと、フォーカスピーキングが白色しかないのでX-E4で撮ることにした。
50年前のレンズと5ヶ月前のカメラとの組み合わせである。


Fuji X-E4
NIKKOR Q.C Auto 200mm F4
FS:ACROS+Rフィルター

できるだけ動きを止めたく、また絞りはF8ぐらいで使いたかったので設定を
 FS:ACROS+Rフィルター
 ISO:400
 シャドウトーン:+2
 測光:マルチ
 シャッター方式:M+E
 フォーカスモード:MF
 フォーカスピーキング:赤(強)
としてみた。

しばらく撮っていて、背景が赤くなるのに釣られて、少し後ピンになっているのに気づいたので、
釣られないように注意しながらピントを合わせるようにした。
フォーカスピーキングは強よりも弱のほうが、ピントの山が掴みやすかったかもしれない。


Fuji X-E4 + KENKO Auto Teleplus 2X NT + NIKKOR Q.C Auto 200mm F4

KENKO Auto Teleplus 2X NTも持って行ったが、付けてみると換算600mmとなるので、
ハーフピッチでは長すぎたので使うことはなかった。


Fuji X-E4 + NIKKOR Q.C Auto 200mm F4

絶えずフォーカスリングを回すため、レンズを下から持っているのでグリップのない小型のX-E4でも使いにくくはなかった。

ただ、フォーカスが追いつかない時もあるので、AFズームレンズでC-AFでとるのが楽なのかなと思うが、
フォーカスリングを回し続けて、追いかけるのも楽しい撮影である。
次の機会があれば、もう少し余裕を持って撮れるかもしれない。

2021年8月2日

トリミングと演出

Gerda Taro

昔、リアリズム写真という表現から、ノートリミング、非演出ということが重要視されたことがあった。

けれど、ドアノーの「市役所前のキス」は役者を使った演出写真で、後にモデルだったと称する者が多数現れ、
訴訟にまでなっている。

トリミング否定派のブレッソンの「決定的瞬間」も、トリミングされているのはよく知られている。

ロバートキャパの「崩れ落ちる兵士」は演出ではないが、撃たれた瞬間ではなく、
足を踏み外して転げる瞬間でゲルダ・タローが撮ったと推察されている。
余談だが、ロバートキャパ自体もアンドレ・フリードマンとゲルダ・タローが作り上げた写真家であったともいわれている。

植田正治さんは家族をモデルにしての、堂々とした演出写真で表現されている。

演出であってもトリミングされていても、それが写真として良い表現であればいいのだろう。
今では、このようなことはあまり気にかけない。