CANON 135mm F3.5 III
- レンズ構成:3群 4枚
- 絞り羽根:10枚
- 絞り:3.5〜22
- 最短撮影距離:1.5m
- フィルター径:48mm
- 最大径 x 長さ:54 x 97mm
- 質量:424g
- マウント:L39
- 発売年月:1961年1月
- 発売時価格:23,000円
135mmの単焦点レンズはこれが初めてである。
一眼レフでも50mm、85mm、135mmと使うのではなくて、50mm、100mmと使っていたので135mmは使わなかった。
さらに、レンジファインダー機の135mmは距離計精度ギリギリなので使いにくいレンズである。
ブライトフレームが小さくなってしまうので、普通は外部ファインダーを付けるのだが、
距離計とファインダーが離れてしまうことになる。
レンジファインダーカメラでは90mmや100mmまでが使いやすいためか、135mmレンズは安価なものが多い。
このCANON 135mm F3.5 IIIは後期型のレンズでブラック鏡胴だが、初期のものはシルバー鏡胴でセレナー銘が付けられている。
レンズキャップ はビニール製ではなく、シルバーの金属製キャップが付いているが、これは初期型のものだろう。
Canon L3 + Canon 135mm F3.5 III
このレンズは直進ヘリコイドでなく回転ヘリコイドなので、フォーカスリングを回すと絞りリングも回ってしまうため、
絞り目盛りが反対側にも刻まれている。
また、この個体の絞りリングが硬いためか、絞りリングを回すとフォーカスリングも回ってしまうので厄介である。
L3のファインダー切り替えをRFに
Canon L3で使う時はファインダーは35mmと50mmなので、外付けファインダーを付けないといけないが、
ファインダーをRFに切り替えて使うと無理やり135mmのファインダーとして使えそうである。
Fuji X-E4 + Canon 135mm F3.5 III
X-E4に付けて撮ってみるとMFアシストでピントも合わせやすく、レンジファインダーより使いやすいが、
換算200mmの望遠レンズになるので、90mmぐらいのレンズの方が良さそうだ。
オールドレンズらしく解像度は今ひとつでシャキッとした描写にはならないが、
ふんわりとした雰囲気が好みなら、こういうレンズもいいかもしれない。