2017年10月31日

2017年10月29日

2017年10月27日

F1 のワインダーの音を聞いてみる

Canon F1とPower Winder F

ミラークッションのモルトを張り替えて、心配なくシャッターが切れるようになったキヤノンF1で、
「POWER WINDER F」を使ってみた。

POWER WINDER F
  • 巻き上げ速度:0.5秒
  • シャッター速度範囲:1/2000 - 1 s (シングルモード)
              1/2000 - 1/60 s (連続モード)
  • バッテリー:バッテリーパックA、単三電池4本
  • バッテリーチェック: LED
  • 撮影枚数:36枚撮りフィルム20本(アルカリ電池)
  • リモートコントロール:リモートスィッチ3
               リモートスィッチ60
               ワイヤレスコントローラーLC-1
  • 大きさ: 161 x 99 x 79.3 mm
  • 重さ: 430g(単三電池4本含む)


Power Winder FとバッテリーパックA

この「POWER WINDER F」はF1のような総金属製ではなく、ベースの上部とグリップ部が金属製で、
ベースの下部とグリップのトップは樹脂製になっている。

電源は単三電池4本でバッテリーパックAを取り外して、金属製ホルダーを上げてセットする。


Power Winder Fの取り付け

キヤノンF1への取り付けは底蓋を外して行う。
電池蓋を外し底蓋を引くと外れるので、電池と電池蓋を元通りに取り付ける。
パワーワインダーの電源をオフにして底にはめ込み、取り付けネジを回して取り付ける。


シャッターボタン

シャッターボタンはグリップのトップと縦位置用にグリップの基部にあり、ロックレバーも付いている。


警告ランプ

バッテリーパックAと右側に赤いバッテリー警告ランプがあり、バッテリーが低下すると点灯して巻上げが停止する。


電源、モードスイッチ

側面の電源スイッチで、連続モード(C)とシングルモード(S)が選べる。
右側にバッテリーパックの取り外しレバーがある。
正面には取り付けネジとリモートコントロールソケットが付いている。


三脚ネジ穴と巻き戻しボタン

底面には三脚ネジ穴と巻き戻しボタンがある。


Canon F1とPower Winder F

連続モード(C)でシャッターを切ってみると、乾いた金属音とシャーという巻き上げの音が響く。
シャッター音だけでなく、フィルム巻き上げの音がかなり大きくて、
デジタルカメラのシャッター音だけの連射とは明らかに違う。
今、これで街撮りをしたら、注意を引きすぎるだろう。
けれど、当時はこういう音に憧れた。

2017年10月26日

x241 * 狭い構図

Olympus PEN E-P5
LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4


Olympus PEN E-P5
LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4

2017年10月24日

狭くて遠い構図


スナップ写真といえば広角レンズで一歩踏み込んで撮る、ということがセオリーなのだろう。
フィルムで撮っていた時は、よく28mmレンズでスナップをしていた。
けれど、デジタルで写真を撮り始めたころから望遠レンズでのスナップが楽しくなった。

Saul Leiter Foundation

望遠スナップといえばソール ライターを思い浮かべる。
彼の構図は狭い、そして主題となる被写体は遠い。
望遠レンズを縦位置で撮っているので狭く感じるのだろう。
広角レンズは横位置で広がり感が出るが、望遠レンズは縦位置で長焦点らしい狭い画角を感じることができる。

人の視界は横長なので、縦長の写真を見ると凝視した時のような視界の狭まりを強く感じるのだろう。
なので、ソール ライターの写真に縦長の構図が多いのもうなずける。
さらに手前に物を入れ、その奥に被写体を置いて狭い空間を強調している。
こうすることで、構図にも奥行きが出る。

望遠レンズだと、被写体の重なりと圧縮効果も生まれ、絵画のような色の重なりも作り出せる。
そして、影が少ないのも特徴的で、さらに海外の写真家では珍しい暈けも多く見られる。

この一貫した表現は、何かの意図を持って人間社会を撮るということではなく、
ひたすら瞬間の美しさ撮るというスタイルで、人はそのための一要素としか見ていないのだろう。
これらのカラー作品には、ソール ライターの画家としての視点が溢れているようだ。


Saul Leiter Foundation

モノクロームとカラーで明らかに表現が違う。
カラーでは縦位置が多いが、モノクロームでは横位置の写真も多く、
そして被写体に寄って撮っているのだ。
明らかに絵画ではなく、写真として意識しているのだろう。

カラーでは影があまり見られなかったが、モノクロームでは影が写っている写真もある。
これは色での表現でなく、光で表現するモノクロームのを意識しているのかもしれない。

ヴィヴィアン マイヤーは真四角フォーマットのモノクロ表現が魅力的だが、
ソール ライターは縦長のカラー表現に惹かれる。

Saul Leiter Foundation
http://saulleiterfoundation.org

2017年10月22日

SHOWA #9 * 能 - Noh


1975年頃
大阪能楽会館での
大阪式能である



このころは薪能などの写真を
よく撮っていた



この大阪能楽会館も
今年末で閉館になるようだ



建物の老朽化のためのようだが
寂しく思う

Canon F1 or FTb
SUN ZOOM 70-210mm F4
EPSON GT-F740

2017年10月20日

2017年10月18日

SHOWA #7 * 店先


Canon F1
KODAK TRI X
EPSON GT-F740





これを何処で撮ったのか記憶にない
屋号からネットであたってみると
あるサイトで取り上げられていた

四天王寺西門前の「油忠」という
和菓子屋さんのようで
ここの葛饅頭は絶品だそうだ

だが
20年程前に店は閉じられている

2017年10月16日

Canon F1 前期型

Canon F-1前期変更型

この前にモルトを貼り直したCanon F1だが、使わなくなって随分になる。
残っているレンズも2本だけで、アクセサリーも少しだ 。

  • 型式:35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
  • 画面サイズ:24×36mm
  • マウント:外爪バヨネット式(スピゴット式)FDマウント
  • シャッター:4軸式金属幕横走行フォーカルプレーン1/2000〜1秒、B、X
  • フラッシュシンクロ:FP、X接点自動切り換え式、ドイツ型ソケット
  • ファインダー:ペンタ着脱可能アイレベル式、倍率0.77倍、視野率97%
  • 露出制御:TTL開放追針合致式中央部分測光(中央12%部分)
         TTL絞り込み定点合致
  • フィルム感度:ISO 25~2000
  • フィルム装填:ロック機構付き裏蓋開閉スプール差し込み式
  • フィルム巻き上げ:上部レバー180度回転(小刻み巻き上げ可能)、予備角15度
  • フィルムカウンター:順算式 0~40目盛り、裏蓋開放連動自動復帰
  • フィルム巻き戻し:折り畳み回転クランク式
  • 電源:HD型水銀電池1.3V 1個
  • 大きさ:147×99×43mm
  • 重さ:820g(ボディ)
  • 発売年月 1971年(昭和46年)3月
  • 発売時価格 78,000円(ボディ)


Canon F-1前期変更型

このF1は型式としては前期型だが、F-1改(後期)が発売されたときに有償で前期型に対応した変更がされている。

F-1改(後期)では
  • 標準フォーカシングスクリーンをAスタイル(マイクロプリズム)からEスタイル(スプリットイメージ)へ変更
  • 巻き上げレバーのオフセットを15度から30度に変更
  • 巻き上げ角度を180度から139度に変更
  • 巻き上げレバーにプラスチック製チップを追加
  • 最高ASA感度を2000から3200へ拡大
  • シャッターボタンの受け皿を大型化
  • シンクロターミナルのソケットを抜け止め式にする
  • バッテリーチェックからの自動復帰
  • 裏蓋をメモフォルダー付きに変更
などの仕様変更がされた。


シャッターボタンの受け皿を大型に変更

前期型の受け皿は小さくシャッターを押したときの安定が良くなかったのだが、受け皿が大きくなったので、
シャッターが押しやすくなった。
所有のF1にF-1改の変更を加えた大きな理由は、この受け皿の改良があったからである。

大きくなった受け皿はシャッター スピード ダイヤルに干渉するので、ダイヤル側がカットされている。


バッテリーチェックからの自動復帰は変更なし

電源ダイヤルを"C"に回すとバッテリーチェックが出来るが、ダイヤルを離すと"OFF"に戻るようになった。
あまり必要なかったので、この変更はしていない。


最高ASA感度を2000から3200へ変更

ASA感度ダイヤルに3200が追加され、最高ASA感度が2000から3200へ拡大された。
これはモノクロフィルムの増感撮影に少し役だった。


裏蓋をメモフォルダー付きに変更

裏蓋のメモフォルダーは、メモフォルダーの付いた裏蓋に交換するということである。
なので、元のメモホルダーが付いていない裏蓋も残っている。


シンクロターミナルは変更なし

シンクロターミナルの抜け落ち防止のためにソケットが抜け止め式になったが、
あまりシンクロターミナルを使うことがなかったので変更をしていない。


巻き上げレバーは変更なし

巻き上げレバーはプラスチック製チップ付きになり、オフセットを15度から30度に、
巻き上げ角度を180度から139度に変更された。

これは有償変更の対象だったか定かでないが、どちらにしてもプラスチック製チップ付きよりも、
この前期型の巻き上げレバーの形が好きだったのと、小刻み巻き上げを使って2回巻き上げをしていたので、
巻き上げ角はあまり気にならなかった。
なので巻き上げレバーは、そのままである。

F1は、このように前期型が一部分変更されている個体もあるので、F-1改(後期型)と間違えないようにしたい。

2017年10月8日

X-E1とNIKKOR S.C Auto 50mm

Fuji X-E1 + Nikkor-S.C Auto 50mm F1.4

「Nikkor-S.C Auto 50mm F1.4」を使い始めて3年過ぎた。
このようなフィルム一眼レフ時代のレンズは、少し大きめのミラーレスカメラX-E1にぴったりである。
このレンズは50mmなのでAPSCフォーマットのX-E1では、35mm判換算で約75mm画角になる。
この75mm画角がなんともいい。

焦点距離75mmのレンズといえば、ライカのアポズミクロン75mm、ヘクトール73mmや、
フォクトレンダーのヘリアークラシック75mmが思い浮かぶが、多くはない。

ところがAPSCフォーマットでは50mmレンズが約75mmになるので都合がいい。
それに、35mm判の標準レンズ50mmは色々な種類が簡単に手に入る。

今所有している50mmレンズにはズマール、プラナーやカラースコパーがあるが、
この「Nikkor-S.C Auto 50mm F1.4」は一味違うレンズである。
この個体が劣化しているのかもしれないが、このレンズは開放絞りで滲みが多く、
ソフトフォーカスレンズのようなノスタルジックな描写になる。
そして、少し絞ると滲みは無くなって、クリアーでくっきりした描写になるのである。


マウントアダプター:KERNEL Nikon-FX


レンズキャップとレンズフード


Fuji X-E1 + Nikkor-S.C Auto 50mm F1.4


次の写真は「Nikkor-S.C Auto 50mm F1.4」を使い始めた2014年12月ごろ撮ったものである。
開放絞りの滲むような柔らかい描写がよくでている。











2014年12月
Fuji X-E1
Nikkor-S.C Auto 50mm F1.4

2017年10月4日

ブラザー軒

『ブラザー軒』高田渡

『ブラザー軒』という詩がある。
詩人、菅原克己の代表作で、詩集「日の底」に収められている。

この詩に曲をつけて歌っているのが高田渡である。
高田渡といえば「三億円強奪事件の唄」「自衛隊に入ろう」「コーヒーブルース」や「生活の柄」などがあるが、
この曲は他とは違って、この詩の情景がまるで映像のように眼の前に浮かびあがる。
時にはゆったりと流れ、時には静止した写真のように。
シンプルなメロディとギター一本の弾き語りが、この詩の持つ世界観を引き立てている。

このような情景豊かで、気配を感じる写真が撮れればと思っているが難しい。