ラベル Canon L3 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Canon L3 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年3月8日

フォーカスレバーのあるレンズ

フォーカスレバーのあるレンズ

L39マウントレンズなどレンジファインダーカメラ用のレンズには、
フォーカスリングにフォーカスレバー(指掛けレバー)が付いていることが多い。

このフォーカスレバーは
  • 無限遠に固定する。(無限遠ロック付きの場合)
  • ピント合わせをする。
  • 距離や被写界深度を判断する。
などフォーカス操作の補助に使われる。


無限遠ロック状態

遠くの風景などを撮るときは、無限遠ロック位置にセットしておけば、
不用意にフォーカスリングが動いてピントが外れることはない。


フォーカスレバーの操作

ピント合わせは普通にフォーカスリングを回してもいいが、フォーカスレバーを使うときは上の写真のようにする。
少し見にくいが、左手の人差し指の腹側がフォーカスレバーの上に置かれているのがわかるだろうか。
これが正しいフォーカスレバーの操作の方法で、人差し指全体を指先方向にずらしたり、
逆方向にずらしたりしてフォーカスレバーを移動させピント合わせをする。
慣れれば指で摘んだり、指先だけで操作するよりもピント合わせが楽である。


距離を判断(Canon S 50mm F1.8)

フォーカスレバーの位置で何メートルにピントが合っているかわかるので、ピント合わせが容易になる。
ただ、レンズごとにレバーの位置と距離の関係は異なるので、よく使うレバーの位置を覚えておくこと。
このCanon S 50mm F1.8では、フォーカスレバーが真下の位置で5mにピントが合っている。


被写界深度を判断(Summaron 3.5cm F3.5)

Summaron 3.5cm F3.5では絞りをF8にして、フォーカシングレバーをこの位置にすると4.5mがピント位置になり、
被写界深度の2.2m〜無限遠までピントが合うので、ストリートスナップなどではこの位置にしておけばいい。
レバーの位置がずれてしまったら、無限遠ロックにしてから1cm程度動かすだけなので手探りでできる。

一眼レフ時代になって消滅したフォーカスレバーだが、使い慣れると便利なもので、
ミラーレスカメラでも同じ要領で使える。

2025年11月14日

フィルム シミュレーション窓と似ている?

Canon L3 レンジビュー ファインダー セレクター

キヤノンL3のレンジビュー ファインダー セレクターが、
Fuji X-E5のフィルム シミュレーション窓に似ているというだけの話である。

ファインダーの横にギアがあって、その上面に表示窓があるというデザインだが、
狭い軍幹部なので配置場所も限られるのだろう。


Fuji X-E5 フィルム シミュレーション窓

X-E5はファインダー横のダイヤルを回して、使用するフィルム シミュレーションを選び、
L3は使用するレンズに合わせて、35mmレンズと50mmレンズ、それと距離計部分を拡大するRFと、
ファインダーの表示倍率を選ぶというように使い方は全く異なる。

2024年9月30日

Canon L3の使い方

Canon Model L3

Canon L3は1957年11月に発売されたレンジファインダーカメラです。
この機種の前にはトリガー巻き上げのCanon VTが発売されているので、順当ならばCanon VLなのでしょうが、
L1、L2、L3とLシリーズ3機種が発売されています。

その後Vシリーズ、VIシリーズ、7シリーズと続くので、Lシリーズはスピンアウトモデルのようになりました。
おそらく"L"というのはレバー式の"L"なのでしょうが、この時期ライカがM1、M2、M3と発売していたので、
その下のアルファベットのL1、L2、L3とも考えてしまいます。
そういえば、映画「2001年宇宙の旅」に登場するコンピュータ「HAL」は、
コンピュータメーカー「IBM」のそれぞれ一つ下のアルファベットでした。

L1はグッドデザイン賞を受賞したカメラで、L3も同じデザインなので完成度は高いです。
Lシリーズはコストダウンということでセルフタイマーは付けられてなく、L3はさらに最高シャッター速度は1/500、
布幕シャッター、ノブ巻き戻し、シンクロソケット無し、というシンプルなレンジファインダーカメラです。
このシンプルさがストリートスナップにピッタリで、廉価モデルでありながらプロ機のような風格です。

そういえば、Fuji X-E4もグリップ、フォーカスモードレバー、内蔵フラッシュをなくし、
ボタン、ダイヤルを減らしてコストダウンを図っていました。

こういうレンジファインダーカメラL3の使い方です。


巻き戻しリングをAの位置に

まずはフイルムを入れます。
巻き戻しリングが、Aの位置になっていることを確認します。


巻き戻しノブをポップアップ

巻き戻しノブのロックレバーを、矢印方向に押すと巻き戻しノブがポップアップします。
L1はクランク式巻き戻しですが、このL3の羽のような形をしたレバーでノブが飛び出すというギミックもいいです。


裏蓋を開ける

底にある開閉ツマミを左に回し、裏蓋止め具を下に引くと裏蓋が開きます。

この頃のカメラは、まだフィルムマガジンが使える仕様になっているので、このような開閉ツマミが付いています。
これは開閉ツマミを回すことで裏蓋のロックや解除をすると共に、マガジンのスリットを開閉するためです。
普通のパトローネのフィルムを使っている時は、裏蓋のロックと解除のためだけです。


スリットとツメ

巻き取りスプールの下のギザギザ部分を指で矢印方向に回して、白い線が見えるようにします。
スリット下部の白線が曲がったところにフィルムを引っ掛けるツメがあります。


フィルムをスプールに差し込む

スプールのスリットにフィルムの先端を差し込み、スリット下部のツメにフィルムの2つ目の穴を引っ掛けます。
これでスプロケットギヤにフィルムの穴がきちっとハマるはずです。

このようなツメは、ニコンFのスプールにも付いています。


フィルムをセットする

巻き戻しノブをさらに引き上げてフィルムカートリッジをフィルム室に入れた後、巻き戻しノブを押し込みます。



少しフィルムを巻いて、フィルムの穴が上下ともスプロケットギヤにハマっているか確認します。


裏蓋を閉じる

裏蓋を閉じて、開閉つまみを右に回して裏蓋をロックします。


空写し

巻き戻しノブをポップアップさせ、巻き戻しノブを矢印方向に止まるまで回して、
フィルムパトローネ内のフィルムのたるみを取ります。
巻き戻しノブに抵抗を感じ回らなくなったらフィルムのたるみが取れているので、巻き戻しノブを押し下げます。

レンズにキャップをして、2回空写しをします。

巻き上げレバーでフィルムを巻き上げた時に、巻き戻しノブが矢印と反対方向に回転していれば、
フィルムは正しく巻き上げられています。

この時、シャッターボタン近くの赤い点も回転しますが、これは巻き上げギアの回転を示しているので、
フィルムが正しく巻き上げられているかは、必ず巻き戻しノブの回転で確認します。

巻き戻しノブの回転でフィルムの巻き上げを確認するのは、フィルムカメラの作法です。


フィルム枚数と感度のセット

ボディの角にある、フィルム枚数合わせギアを回してフィルム枚数をセットします。
減算式のフィルムカウンターなので、36枚撮りのフィルムの場合は36とセットします。
ギアを回す方向はシャッターボタンのある方向です。

巻き上げレバー軸の上面を回して、フィルム感度表示窓に使用フィルムの感度をセットします。
ISO 8〜ISO400と白昼光カラーフイルム用の赤点、タングステン光カラーフイルム用の青点がありますが、
このカメラは露出計が付いていないのでこれはメモです。

こういう表示方法でも当時はモノクロが主流だったことが伺えます。
このような感度メモは、プロカメラマンのように同じカメラを何台も使った場合や、
長期間フィルムが入ったままにした時に、入っているフィルムの種類が分かるようにするためです。


フイルムの巻き上げ

フィルムの巻き上げは巻き戻しリングの指標がAの位置で、巻き上げレバーを止まるところまで回します。
小刻み巻き上げもできます。

シャッター機構はバルナック型なので、巻き上げている時はシャッターダイヤルも回転します。
巻き上げ終わると、シャッターダイヤルの中央にある指標が右横向きになっているので巻き上げ済みか分かります。


シャッター速度のセット

シャッターダイヤルは高速用と低速用に別れたバルナックタイプです。
低速シャッターは1/30にセットします。


高速シャッター速度のセット

高速シャッターはB、1/60、1/125、1/250、1/500で、ダイヤルを引き上げたまま回してセットします。

バルナックライカのようにシャッター指標とシャッターダイヤルが離れている場合は、
フィルムを巻き上げてからシャッターダイヤルを回さないと正しくセットされないか、故障したりしますが、
L3は、シャッター指標とシャッターダイヤルが同軸で一緒に回転するので、
巻き上げの有無にかかわらずシャッター速度をセットすることができます。

シャッターボタンを押すと、高速シャッターダイヤルが回転するので指が触れないように注意します。


低速シャッター速度のセット

低速シャッターは高速シャッターダイヤルを30-1にセットしてから、低速シャッターダイヤルをセットします。
低速シャッターはT、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30です。

T(タイム)でシャッターを押すとシャッターは開いたままになりますが、
低速シャッターダイヤルを1の指標に回せば閉じます。


 ファインダーセレクトとピントの合わせ方

L3はレンジファインダーとビューファインダーが一眼となったレンジビューファインダーなので、
ファインダー中央の二重像を重ねてピントを合わせます。
素通しガラスなので、一眼レフのように前ボケや後ろボケは確認できません。

接眼部右下のレンジビューファインダーセレクターを回すとファインダーが、
35mmレンズ用、50mmレンズ用、RF用(拡大)に変更できます。
L3にはブライトフレームがないので、フレームが切り替わるのではなくてファインダー倍率が変化します。


巻き戻しリングをAの反対方向に回す

フィルムのセットの状態によって、36枚撮りフィルムでも36枚以上撮れることがあるので、
フィルムカウンターではなく、巻き上げレバーが途中で止まってフィルムの巻き上げが出来なくなったら終了です。

フィルムを取り出す時は、光が入らないようにレンズキャップ を取り付けます。
フィルムの前に布製のシャッター幕しかないレンジファインダー機の作法です。

巻き戻しリングをAの反対方向の黒三角マークに回します。
シャッターボタンの下側に巻き戻し指標の赤点があります。


フィルムの巻き戻し

巻き戻しノブの止めレバーを矢印方向にスライドさせると巻き戻しノブが飛び出します。
シャッターボタンの下側にある、巻き戻し指標の赤点の回転が止まるまで矢印方向に回します。
指標の赤点の回転が止まった時点では、フィルムは完全にパトローネに巻き取られず先端が出ている状態です。


フィルムを取り出し

フィルム装填時と同じ要領で裏蓋を開け、さらに巻き戻しノブを引き上げてフィルムを取り出します。


Canon Model L3

フィルムカメラでも1950年代のレンジファインダーカメラを使う時は、独特の操作が必要です。
L3のような布幕シャッターの場合は、シャッター幕焼けを防ぐために、太陽を写しこまないことや、
体の方にレンズを向けたり、レンズキャップをして持ち歩くというような注意も必要です。

けれど、機械式カメラの操作感を楽しむには、この時代のレンジファインダーカメラが一番いいかもしれません。

2024年7月29日

キヤノンこだわりの変倍式ファインダー

Canon L3型のファインダーセレクターギアと倍率指標

キヤノンF-1を使っていた頃、サブ機として選んだのがキヤノン6Lだった。
選んだ一番の理由は変倍式ファインダーが気に入ったからで、これはキヤノンこだわりのファインダーであった。
この変倍式ファインダーは6L型が最後の機種で、その後のP型、7型、7S型はフレーム表示に変更されている。

キヤノンのこだわりといえば、トリガー巻き上げも挙げられる。
V系の最初の機種VT型はトリガー巻き上げであり、VI系でもトリガー巻き上げの6T型が発売されている。
余談だが、初代キャノネットもトリガー巻き上げだ。

もう一つのこだわりは、一眼レフ機のレフにペリクルミラーというハーフミラーを使った固定レフで、
ペリックスという機種を発売している。


Canon 6Lの変倍式ファインダー

  • Mg:測距用で1.55倍、有効基線長=65.5mm
  • 50:50mmレンズ用で等倍、有効基線長=43mm
  • 35:35mmレンズ用で0.65倍、有効基線長=28mm

50mmレンズ用は等倍で、50mmと100mmのブライトフレームも表示されるようになり、
変倍式ファインダーは、この6L型で完成形となった

一般的な倍率固定のファインダーで、35mmをカバーするファインダーだと、
50mm、100mmと画角が狭くなるにつれて、ブライトフレームが小さくなるので見にくくなるが、
この変倍式では中央にある丸い距離計の部分も合わせて拡大されるので、
フレーミングとピント合わせが容易になる

レンジファインダーカメラ では、距離計窓の間隔距離が 基線長で、これが長いほど測距精度が上がる。
さらに基線長にファインダー倍率を掛けた有効基線長が実精度となり、
測距精度を上げるにはファインダー倍率を大きくする必要があるので、変倍式ファインダーは有利である。


II B型のファインダー倍率切り替えレバー

  • F:50mmレンズ用で0.67倍
  • 1x:100mmレンズ用で等倍
  • 1.5x:135mmレンズ用で1.5倍

バルナック型のII B型から変倍式ファインダーが採用されたが、以後IVSb型まではこの変倍率で、
100mmが等倍なので、望遠レンズでフレーミングやピント合わせがしやすい組み合わせである。

これはバルナック型の小さなファインダーでは、広角レンズ用のファインダーを組み込んでも見にくいため、
望遠レンズよりの変倍式ファインダーになったのだろう。


Canon L3の変倍式ファインダー

  • 35:35mmレンズ用で0.4倍、有効基線長=17.2mm
  • 50:50mmレンズ用で0.72倍、有効基線長=31mm
  • RF:測距用で1.4倍、有効基線長=60mm

VT型からはこの変倍率になったが、50mmレンズ用が等倍でないこと、
6Lのような50mmと100mmのブライトフレームが、まだ組み込まれてないのが残念である。

L3型のようにVT型以降の機種は、バルナック型のIVSb型よりファインダーが大きくなって見やすくなっている。
ただ、変倍式ファインダーは倍率を変える凹凸レンズとプリズムが組み込まれているため、
全ての機種でファインダーが少し暗くなるという欠点もあったが、6Lを使っていた時は暗いという印象もなく、
普通に使えていた。


Fuji X-Pro1の変倍ファインダー

キヤノンの変倍式ファインダーと同じような機能が、デジタルカメラのFuji X-Pro1のOVFに備わっているが、
キャノンのような回転式プリズムではなく、変換用レンズを移動させる方式だ。
  • 18mmレンズ装着時は0.37倍で表示
  • 35mm、60mmレンズ装着時は0.60倍で表示
という仕様で、専用レンズを交換すると自動的にファインダー倍率が切り換わり、
ブライトフレームの大きさも切り替わるので、OVFでフレーム内をより大きく確認できるのだが、
デジタル時代に、このようなファインダーが現れるとは驚きだった。


Canon 2B型(最初
の変倍式ファインダー機)

バルナックライカは、フレーミング用のビューファインダーと、
ピント合わせ用のレンジファインダーが別々になった二眼式ファインダーだった。
キヤノンのファインダーはライカの特許の関係で二眼式にできなかったそうで、
ビューファインダーに連動距離計の接眼側を組み込んだ一眼式としたらしいが、
これが変倍式ファインダーに発展するきっかけになったのかもしれない。

2022年10月13日

Canon L3とSelf Timer 8

Canon L3 + Self Timer 8

キヤノンのカメラにキヤノンのセルフタイマーである。
シャッターボタンに取り付けるセルフタイマーなど、今のデジタルカメラでは無用な存在だろう。

この「Self Timer 8」はいつ頃に発売されたものだろうか。
今、Canon L3に取り付けているが、L3のころは「Self Timer 6」だった。
説明書には「110ED」に使用する場合の注意書きがあるので、この個体は1975年以降のものでり、
Canon Canodate Eの取扱説明書にも掲載されているので、1970年頃には存在したのだろう。

とにかく、50年ほど過ぎてセルフタイマーのないキヤノンのカメラに「Self Timer 8」を取り付けることができたのである。

2022年9月14日

CANON 50mm F1.8 II

CANON 50mm F1.8 II
  • レンズ構成:4群6枚
  • 絞り羽根:9枚
  • 絞り:F1.8〜F22
  • 最短撮影距離:1m
  • フィルター径:40mm
  • 最大径、長さ:48mm x 38.5mm
  • 発売年月:1956年(昭和31年) 2月
  • 発売時価格:27,000円

何十年ぶりだろうか、このレンズ、Canon VI Lで使っていた50mmレンズである。
何の特徴もないレンズだが、よく写るレンズで、キヤノンのレンジファインダーの50mmといえば、
このレンズという思い込みもあるが、L型やVI型、P型にはこのレンズが見た目にもバランス良く、操作性もいいと思う。
もちろん、X-E4にも。

このレンズ、I型はシルバー鏡胴で、このII型は絞りリングの目盛りがリングの前面まで伸びていて、
III型はリングの前面まで伸びていないのだが、よく見かけるのはこのII型だろう。

 
CANON 50mm F2.8 I
キヤノンカメラミュージアムより

セット販売価格を抑えるために、Canon L3にはゼブラフォーカスリングの50mm F2.8 I型が、
セットレンズとして販売されていたが、このレンズはあまり好みでない。
ゼブラフォーカスリングでも、いいデザインのレンズもあるのだが、、、


CANON 50mm F1.8 II + 黒ビニールキャップ

レンズキャップ はシルバーのメタル製もあるが、黒のビニール製のものが付いている。
VI Lで使っていたものも、このビニール製のキャップだった。


CANON 50mm F1.8 II + MARUMI UVフィルター 40mm  シルバー

フィルターはマルミ製の40mmシルバーUVを付けたがが、このシルバーの感じはレンズ鏡胴のシルバーと違和感がなくいい感じだ。

VI Lで使っていた時はキヤノン製の40mm薄型フィルターを付けていたが、その頃でもカメラ店を回ってやっと見つけたほどで、
今では中古で出回ることも少なそうだ。


Canon L3 + CANON 50mm F1.8 II

レンスフードは今でも純正のS40を手に入れることができるが、VI Lでレンズフードを付けていた時も寸胴な感じで、
あまり良くなかったので、ゴーストやフレアーは出るがフードなしでいい。


Canon L3 + CANON 50mm F1.8 II

L3と、この50mm F1.8 IIの組み合わせでは、まだ撮っていないのだが、
VI Lで撮っていた頃を思い出す懐かしいレンズである。

2022年8月9日

キヤノンV型〜P型の比較

レバー巻き上げ機のみ

キヤノンL1、L2、L3、VL、VL2、VI L、Pの違い
黄色の部分が特徴となる仕様です

2022年8月1日

Canon L3のストラップ

Canon L3 & 革製ネックストラップ

デジタルのミラーレスカメラは小型で軽いので、扱いやすいハンドストラップをつけているのだが、
L3のような大きさと重さのフィルムカメラにはネックストラップが合うようだ。
もちろん、VI Lを使っていた時も革製のネックストラップだった。

最近の革製の程度のいいストラップはこのL3よりも高く付いてしまうの本末転倒になるので、
Leica III型に付けている、500円で買った茶色の革ストラップを付けてみることにする。


付けられていた三角環

ストラップリングは、ライカはO環、ペンタックスはD環、ニコン、ミノルタ、そしてキヤノンは、三角環という、
かってなイメージがあり、このL3にも大型の三角環が付けられていたが、
L型の取扱説明書の写真にはD環が付けられていたので、このL3にもD環を取り付けることにした。


取り付け部

このストラップのリングへの取り付けは、鼓ボタン式なので付け外しが楽である。


Canon L3 + 革製ネックストラップ

細いストラップなので結びやすく、こうすればあまり邪魔にならずハンドストラップ風にも使うことができる。

最近は色々工夫を凝らしたものや、カラフルな色のストラップが多く販売されているが、
やはりこの時代のレンジファインダーカメラに似合うストラップは、古びた細い革製のものだろう。

2022年7月10日

Canon L3

Canon L3

  • 型式:35mmフォーカルプレーンシャッター式距離計連動カメラ
  • 画面サイズ:24×36mm
  • マウントねじ式マウント(L39)
  • シャッター:2軸式布幕横走行フォーカルプレーン
  •                       1/500、1/250、1/125、1/60、1/30秒、B(中軸指標付き 回転ダイアル式)
  •                       1/15、1/8、1/4、1/2、1秒、T(1軸ダイアル式)
  • セルフタイマー:なし
  • フラッシュシンクロ:なし(ターミナルソケット部に蓋付き)
  • ファインダー二重像合致式連動距離計、回転式3段階視野倍率可変ビューファインダー(50、35、RF)
  • アクセサリーシュー:パララックス補正ピン付き
  • フィルム装填裏蓋開閉スプール差し込み式
  • フィルム給送上部回転巻き上げレバーによる1作動式(小刻み巻き上げ可能)
  • フィルムカウンター手動セット逆算式 0~39目盛り
  • フィルム巻き戻し埋め込み型ポップアップ回転ノブ式
  • 標準レンズキヤノン50mm F2.8
  • 大きさと質量143 × 76 × 34mm、530g(ボディ)
  • ボディ単体価格:32,000円
  • 発売年:1957年 (昭和32年) 11月


シャッター周り

V型や、このL型はバルナック型のIV型からの過度機のモデルであり、シャッターダイヤルは2軸回転式のままだが、
レバー巻き上げ、シャッターボタンの位置、裏蓋開閉式と改善も見られる。

V型とL型の違いは、セルフタイマーが付いているのがV型、付いていないのがL型である。
3タイプあるL型の見分け方は、L1型が最高シャッター速度が1/1000で、L2型とL3型は1/500である。


フラッシュソケットのカバー

L2型とL3型の違いはフラッシュ直結ソケットが付いていればL2型、付いていなければL3型であり、
省略されたソケットには、同心円の飾りが刻まれたカバーが付けられていて手抜きを感じない。
おそらくボディ自体はL2型であり、フラッシュの配線などの工程を省いてソケット部にカバーを付け、
価格を抑えたのかもしれない。


視野倍率可変ビューファインダー(50mm、35mm、RF)

キヤノンのレンジファインダーカメラといえば、この倍率可変ビューファインダーだろう。
ファインダー右側のギアを回すと内部のプリズムブロックが回転して、50mm用、35mm用、拡大用(RF)に切り替えられる。
一眼式レンジファインダーなので、これにより距離計の精度を上げることができたが、
少しファインダーが暗くなるというマイナス面もあった。


飛び出た巻き戻しノブ

この時代のキヤノンのカメラは普及型や姉妹型と言っても、すごく丁寧な作りで精密感、剛性を感じる。
回転式可変ビューファインダーやポップアップ式巻き戻しノブというようなギミックが楽しく、
小刻み巻き上げできるレバーなど使い勝手は良い方だろう。


Canon L3

L3型はセルフタイマーもフラッシュソケットも省略した廉価仕様だが、ストリートフォトには逆にこれが良く、
余分なものを削ぎ落としたプロ用スナップシューターのようである。
シャッター速度も1/250で、絞りF8で使うことが多いのでこれで十分。
ボディデザインもグッドデザイン賞をとった、空母型と称されフラットな上部デザインのL1型と同じなのである。