2023年7月24日

Fuji X-E1をXメンテナンスに

Fuji X-E1

Fuji X-E1をセンサークリーニングのために、富士フイルムのXメンテナンスに出した。

センサークリーニングとはセンサー保護ガラスの表面のクリーニングのことで、
最近はセンサークリーニングキットが販売されていて、軽い汚れなら自分でもクリーニングができるようだが、
汚れが酷いのと安全のためメーカーでクリーニングをしてもらうことにした。

Xメンテナンスでの検査といっても、センサークリーニング以外は外部からの目視によるチェックと、
外観のクリーニングであり、さらにX-E1は修理受付対応製品ではないので不具合があっても修理はできない。

一応、クリーニング前とクリーニング後のセンサー汚れのテェックをしたが、その方法は、
手振れやピントは関係ないので、絞りは最小のF22、ISO感度は200にセットし、
マニュアルフォーカスでピンボケにして、一番明るくしたパソコンの白い画面を撮影した。
それが下の画像で、汚れがよくわかるように現像ソフトで強調しているが、
カラーだとあまりにも画像が汚いのでモノクロにしている。


X-E1のセンサークリーニング前(現像ソフトで強調)

X-E1のセンサークリーニング後現像ソフトで強調)

クリーニング後は細かい汚れは無くなったり薄くなっているが、一つ大きな丸い影がはっきり残っているのは
センサー焼けのようなものだろうか。
点検表には特にセンサー焼けがあることは書かれていなかったが、太陽を写し込むとこうなるのかもしれない。

フィルムのレンジファインダー機では、太陽によるシャッター幕焼けを防ぐため、
レンズを体の方に向けて肩からかけるとか、フォーカスリングを無限遠のままにしないとか、
絞りを絞ったままにしないとか、レンズキャップ を付けるとか、気を遣うのだが、、、

電源オフ時にシャッター幕やシールドなどでセンサーを保護する機能を備えているメーカーもあるが、
富士フイルムはシャッター幕の方が故障しやすいということで搭載しないようだ。

このようなセンサーの汚れはレンズの絞りを開いて撮っていると、ほとんど気にならないが、
最小絞り近くにして撮影したりすると、これらの汚れが写り込むだろう。


X-E1のセンサークリーニング後(現像ソフトで強調なし

現像ソフトで汚れがよく見えるように強調しないとこの程度であり、
一つ大きな丸い影は残っているが、F22にまで絞って使うことはほとんどないので問題ないだろう。

もう一つセンサークリーニングをして良かったことは、
ファインダーを覗くと明らかにクリーニング前よりクリアーになり、スッキリ見やすくなったことである。
ミラーレスカメラのEVFはセンサー画像がそのまま表示されているので、クリーニング効果があるのだろう。

購入してから10年近く過ぎたX-E1だが、とりあえずセンサークリーニングでリフレッシュできたので、
これからも使っていきたいと思う。

2023年7月18日

Canon S 100mm F3.5 II

Canon S 100mm F3.5 II

  • レンズ構成:4群5枚
  • 絞り羽根:15枚
  • 絞り:F3.5〜F22
  • 最短撮影距離:1m
  • フィルター径:34mm
  • マウント:L39
  • 最大径:44mm
  • 長さ:69.5mm
  • 質量:184g
  • 発売年月1958年 (昭和33年) 4月
  • 発売時価格22,000円

Canon S 100mm F3.5 II レンズ構成

「Canon S 100mm F3.5 II」は4群5枚構成のテレタイプである。
質量が205gのSerenar名のI型から軽量化したコンパクトな中望遠レンズで、Canon名に変更されている。
I型はバルナックタイプのIV型時代のレンズ、II型はV型やL型の時代のレンズで重量以外は同じ仕様であるが、
後期のIII型はブラック塗装で形状も変更された7型時代のレンズで、
発売時期は
I型:1953年 (昭和28年) 1月
II型:1958年 (昭和33年) 4月
III型:1960年 (昭和35年) 3月
である。

このレンズは描写というよりも、外観デザインが気に入って手に入れた。
ブラックペイントとシルバーメッキが交互になるように配置されたゼブラタイプなのが、
クラシックレンズらしくていい。


Canon S 100mm F3.5 II & Leica Elmar 9cm F4

大きさや形状的にはLeica Elmar 90mm F4とよく似ている、というよりも似せて作ったのかもしれない。
ただ、開放F値はF3.5と少し頑張っているようだ。


Canon S 100mm F3.5 II & Canon FD 100mm F2.8

一眼レフレンズのCanon FD100mm F2.8と比べると、すごく細身であることがわかる。


フォーカスユニットとレンズユニット

Leica Elmar 90mm F4もそうだが、このタイプのレンズはフォーカシングユニット部とレンズ部が、
ネジで組み合わされているだけなので簡単に取り外すことができる。


Canon L3 + Canon S 100mm F3.5 II

Canon L3に取り付けたが、L3のファインダーには100mmの枠がないので、
100mmの外付けファインダーが必要である。

レンジファインダーカメラのレンズはデザインも変化があって、個性的で美しいレンズが多かったが、
1970年代の一眼レフカメラ全盛の時代になると、黒一色の同じようなデザインのレンズばかりで、
個性がなくなってしまった。

2023年7月10日

2023年7月7日

x671 * ライン際で

Fuji X-E4
Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4

MFズームレンズで
ピンボケの量産
スポーツには
オートフォーカスがいい

2023年7月5日

Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4

Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4 (MMJ)

  • レンズ構成:10群13枚
  • 焦点距離:80~200mm
  • 画角:30"30'~12"10'
  • 撮影距離範囲:1m〜∞
  • 最大撮影倍率;1:3.3 (200mm)
  • 絞り目盛り:4, 5.6, 8, 11, 16, 22
  • フィルター径:55mm
  • マウント:Y/C
  • メタルフード:No5
  • ソフトフード:G11
  • レンズキャップ:K51 (55mm)
  • ケース:No8
  • 最大径:67mm
  • 全長:160.5mm
  • 重量:680g
  • 発売価格:12,8000円


京セラ時代のコンタックスズームレンズであるが、ごく一般的なスペックの実用的なズームレンズで、
バリオゾナーの70-210mmや100-300mmと比べても小さくて軽く手頃だが、なぜか人気がない。
発売価格は12,8000円で、今はその1割ほどの中古価格になっているが、
頻繁には使わない望遠ズームレンズなので、この位がちょうどいい。


焦点距離目盛り

ズームはスライド式で手前側が200mm、先端側が80mmとなっていて、
ズームリングを移動してもレンズの全長は変わらない。
ズームのスライドはフォーカスの回転よりも重くなっているので、
フォーカシング中にズーム位置がズレにくく、いいバランスである。


Fuji X-E4 + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4

APSCなので120-300mmのズームレンズになる。
大きいレンズなのでX-E1用にと思ったのだが、X-E4でもレンズを持って撮ることになるのでバランスは悪くない。

単焦点のテッサーやゾナーに比べると解像度が甘いが、それが逆に違いのある写り方といえるのかもしれない。
F8に絞ると解像しながらも穏やかな描写をしてくれる。

フジフイルムの望遠ズームレンズといえば、実用的な「 XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」があり、
オートフォーカスで便利なのだが、ゾナー好きはやっぱりこのようなレンズに惹かれてしまう。

2023年7月1日

Fuji X-E4とZeiss Planar T* 1.4/50 ZF

Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF + KF-NGXマウントアダプター

ニコンFマウントの「Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF」をFuji X-E4で使ってみた。
マウントアダプターは、K&F Conceptの「KF-NGX (ニコンFマウント(Gタイプ)レンズ → FXマウント」だが、
銀色のリングが微妙である。

このリングはGタイプレンズ用の絞りリングなのだが、Fマウントレンズなので絞り込みリングとして使った。
このGリングを開放位置にセットしておくと、レンズの絞りリングはプリセット絞りとなるので、
例えばF8にセットしていてもレンズの絞りは開放の状態であるが、
Gリングを最小絞りの位置に回すと、レンズの絞りはF8に絞り込まれることになり、
開放絞りとプリセット絞りを早く切り替えられる。
ただ、Gリングのどちらが開放かということを間違えることもあり、これが便利かどうかはわからないが、、、


Fuji X-E4 + Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF + KF-NGXマウントアダプター

一眼レフ用のレンズなので、小型のX-E4には少し大きく思えるが、バランスは悪くなかった。
このレンズは、最近のレンように絞り解放からシャープに写るレンズではないので、
絞りの操作で変化する描写を楽しむといったレンズだろうか。

F1.4:甘い
F2、F2.8:甘さ控えめ
F4、F5.6:柔らかでシャープ
F8、F16:くっきりシャープ

といった感じで、X-E4のクラシッククロームとの相性がいいように思えた。