Canon VI L |
- 型式:35mmフォーカルプレーンシャッター式距離計連動カメラ
- 画面サイズ:24×36mm
- 標準レンズ:キヤノン50mm F1.2他
- マウント:L39 ねじ式
- シャッター:2軸式の金属幕横走行フォーカルプレーン1/1000〜1秒、B、X
- フラッシュシンクロ:FP、X接点
- ファインダー:二重像合致式連動距離計連動の回転式逆ガリレオビューファインダー
- 露出計:セレン光電池式外部露出計
- フィルム装填:裏蓋開閉スプール差し込み式
- フィルム給送:巻き上げ角130度上部回転レバーによる1作動式(小刻み巻き上げ可能)
- フィルムカウンター:裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式0~40目盛り
- フィルム巻き戻し:折り畳み回転クランク式
- 大きさ:144×76×34mm
- 重さ:580g(ボディ)
- 発売年月:1958年(昭和33年)9月
- 発売時価格:91,500円(50mm F1.2、キヤノンメーター、マガジン、ケース付き)
79,800円(50mm F1.8、キヤノンメーター、マガジン、ケース付き)
フィルムカメラの時代には、レンジファインダーの「キヤノンVI L」だが、中古で手に入れてキヤノンF-1と共に使っていた。
このVI Lは、3段階に視野倍率を変える回転式逆ガリレオビューファインダーが特徴で、ファインダー横のギヤを回すと、
ファインダー内の光学ブロックが回転して35mm、50mm、Mg(マグニファイヤー)とファインダーが切り替わるようになっていた。
倍率は50mmレンズ用で等倍、35mmレンズ用で0.65倍、測距用のMg位置で1.55倍となり、
倍率は50mmレンズ用で等倍、35mmレンズ用で0.65倍、測距用のMg位置で1.55倍となり、
50mmレンズ用では100mmのブライトフレームも表示された。
普及型のキヤノンPでは、VI Lのような変倍ファインダーではなく、35mmで等倍のファインダーになっているが、
普及型のキヤノンPでは、VI Lのような変倍ファインダーではなく、35mmで等倍のファインダーになっているが、
どちらが使い良いかは好みだろう。
外部ファインダーを取り付けた時は、アクセサリーシューに付いているパララックス補正ピンがレンズ繰り出しに連動して上下し、外部ファインダーを傾けてパララックス補正するという凝った造りであった。
シャッター幕も当時は布幕が多かったが、VI Lは金属なのでシャッター幕の焼けを気にしなくて良かった。
レンズは「CANON 50mm F1.8 II」や「CANON 35mm F1.8」とかを使っていたが、
外部ファインダーを取り付けた時は、アクセサリーシューに付いているパララックス補正ピンがレンズ繰り出しに連動して上下し、外部ファインダーを傾けてパララックス補正するという凝った造りであった。
シャッター幕も当時は布幕が多かったが、VI Lは金属なのでシャッター幕の焼けを気にしなくて良かった。
CANON 50mm F1.8 II |
CANON 35mm F1.8 |
レンズは「CANON 50mm F1.8 II」や「CANON 35mm F1.8」とかを使っていたが、
どちらもカリッとしたシャープな描写だったように思う。
「外部露出計キヤノンメーター」は、セレン式でカメラのアクセサリーシューに取り付けてシャッターダイヤルに連動させて使う。
右上のレバーを白側にした時は白い絞り目盛りを、オレンジ側にした時はオレンジの絞り目盛りを使うようにする。
オレンジの方は高感度で、白は低感度である。
モノクロフィルムでは露出計は使っていなかったが、カラーフィルムではこの露出計を付けて使っていた。
VI Lは外装も丁寧に作られていて高級感があり、操作性も良く、キヤノンのレンジファインダー機の完成形だと思う。
キヤノンメーター |
「外部露出計キヤノンメーター」は、セレン式でカメラのアクセサリーシューに取り付けてシャッターダイヤルに連動させて使う。
右上のレバーを白側にした時は白い絞り目盛りを、オレンジ側にした時はオレンジの絞り目盛りを使うようにする。
オレンジの方は高感度で、白は低感度である。
モノクロフィルムでは露出計は使っていなかったが、カラーフィルムではこの露出計を付けて使っていた。
VI Lは外装も丁寧に作られていて高級感があり、操作性も良く、キヤノンのレンジファインダー機の完成形だと思う。
キヤノンはこのVI Lの後、7、7sと続けて発売した後、レンジファインダー機の幕を閉じたが、
ニコンが早々にレンジファインダーをやめて一眼レフのニコンFを発売したのに比べ、レンジファインダー機に拘ったことが、
キヤノンが一眼レフに出遅れてしまった要因だと言われているようだ。