2022年2月21日

1年目のFuji X-E4


Fuji X-E4

Fuji X-E4を使って、ほぼ1年ほどになる。
富士フィルムのカメラはX-E1に続いて2台目なのだが、やっぱり使ってみていいと感じたのは、このシンプルさだろう。
ボタンが少なく、モードダイヤルではなくてシャッタースピードダイヤルというのが、使用頻度が少ないとはいえ嬉しい。

フィルムカメラが全盛の頃は、このスタイルが普通だったので、その頃の感覚が蘇ってくる。
こういうところが富士フィルム機の良さだろう。


Fuji X-E4

ストラップはハンドストラップで、右手で持っても左手で持ってもホールドしやすいので、今も左側につけている。

サムレストやグリップ、ソフトレリーズボタンなどは付けずに素のまま使っているが、ホールド感もよく、使い心地はいたっていい。

ただ総て満足しているわけではない。

一番大きな問題は、背面モニタを90度チルトした状態でカメラを体に近づけると、
モニター画像の上下が反転する現象が、まだ直っていないことだ。
この現象によるイライラで、最近はモニターをチルトして使うこともなくなった。
これは「仕様です」ということではないので、早く対処してほしい。

今は背面モニターは3インチが標準のようになっているが、これはファインダーのないコンデジの影響なのだろうか。
X-E1は2.8インチで、背面モニターが主張せずバランスがいいので、
X-E4のボディサイズなら、2.8インチや2.5インチでもいいように思う。
そして、空いたスペースにもう少し大きなファインダーを、、、

今も、撮影時のタッチパネルは、使い慣れないのでオフにしている。

カスタム登録の項目には画質に関連するものと、撮影機能に関連するものが混在していて使いにくさがある。
登録したカスタム設定ごとにレンズ名や焦点距離の登録ができそうなので、
この使い方にして全てのMFレンズを登録しようかと思っている。
マニュアルレンズを使うことが多いので、、、


Fuji X-E4の電池蓋

「Fuji X-E4の電池蓋カタカタ」も、モルトを貼ったので今はなくなり快適である。
最新のロットでは改善されているかもしれないが、初期ロットの宿命だろう。


Qメニュー

少しずつ設定も変わってきている。

以前は初期設定であるフォーカスレバーでの拡大表示をしていたが、今は「Fnボタン」に拡大表示を割り当てて使っている。
拡大表示はMFレンズで頻繁に使うのでシャッターボタン横の「Fnボタン」の方が使いやすい。
Olympus PEN E-P5でもこの位置に設定していたので、、、

「AEL/AFLボタン」にフィルムシミュレーションを割り当て、前ダイヤルとフォーカスレバーは撮影では使ってないという、
ごくシンプルな使い方になっている。

「Qメニュー」は画質、画像に関連する項目にカスタマイズしている。


マイ メニュー

「マイメニュー」には、カメラの操作や機能に関連する項目にカスタマイズしている。


Fuji X-E4

自分に合ったカメラは撮影スタイルや、被写体などで選べばいいと思うが、このX-E4は明らかにストリートフォト向きだろう。
特にオールドレンズを楽しみたい方には、レンズの描写にフィルムシミュレーションを加え、
個性的な描写でスナップ撮影を楽しめる。

ブラックボディは目立ちにくく小型軽量で、ストリートでも気配を消して使えるのは、
コンパクトカメラ風なので街中でも気にされないと、当時評価されたライツミノルタCLにも通じる希少な機種である。

このシンプルさを、使いこなせるか否かだが、、、

参考記事

2022年2月14日

キヤノンF1の使い方:ファインダー編

Canon F-1
 
キヤノンF-1のファインダーは交換式です。
この頃の一眼レフはファインダーを交換できる機種が、ハイエンド機という位置付けでしたね。

キヤノンF-1には
・アイレベルファインダー
・スポーツファインダー
・サーボEEファインダー
・ブースターTファインダー
・ウエストレベルファインダー
などが用意されていましたが、通常の撮影はアイレベルファインダーで十分でした。


Canon F-1 アイレベルファインダー

アイレベルファインダーの取り外しは、ファインダーの後方両横のボタンを押したまま後ろに引き抜きます。
これでフォーカシング スクリーンの交換や、スクリーンに付いたゴミを取り除くことができます。


Canon F-1 フォーカシング スクリーン

フォーカシング スクリーンの取り外しは、スクリーンの後方にある小さなスリットに爪を引っ掛けて持ち上げます。
取り付ける時はスクリーンの前方をハメてから、後ろ側をカチッと手応えがあるまで押し込みます。

フォーカシング スクリーンには初期のノーマルタイプと、New F-1が発売された頃のLタイプがあり、
Lタイプの方がマット面がわずかに明るいですが、New F-1用のレーザータイプスクリーンほどではありません。


Canon F-1   ファインダー内部

ファインダー内部にはシャッター スピードが緑色で右下に、その上に追針式の露出計が表示されています。
一般的には指針をガイドの中央に合わせ、標準露出を求める定点式が多いですが、
キヤノンの追針式露出計は、細い針状の指針に丸い輪っかの追針を重ねて標準露出を求める方式です。

中央部長方形の少し暗くなった部分が露出計の測光範囲で、中央12%の部分測光になっていて、
ここに露出を測光したい被写体を入れて露出を決めます。
マニュアル露出なので、一度露出を決めると構図を決めるためにフレームを動かしても露出値は変わりません。

ピント合わせはオートフォーカスではないので、中央のマイクロプリズムやスプリットイメージの距離計、
または周辺のマット部で行います。


標準露出

指針はシャッタースピードダイヤルとISO感度と露出計に連動し、追針はレンズの絞りリングに連動しています。
なので、レンズからの光の量によって振れる指針に、絞りリングを回して追針の輪の中央に重ねれば標準露出となります。
逆に、シャッターダイヤルを回して指針を追針に重ねても同じことです。


半絞り分オーバー露出

追針の丸い輪は直径が1絞り分なので、それを目安に露出補正ができます。
この状態は半絞り分オーバー露出になります。
つまり。指針が追針よりも上にあればオーバー露出、下にあればアンダー露出ということになり、
露出補正の目安になります。

カメラに内蔵されている露出計は反射光式露出計で、人肌に近い反射率18%を基準に調整されているので、
白いものを測光して適正露出で撮影しても白にはならず、少し暗くなります。
測定に困った時は人肌ということを利用して、自分の手のひらを測光してもいいですね。


絞りをF2.8にセットした時の追針の位置

絞り値はファインダー内に表示されませんが、追針が絞りリングに連動しているので追針の位置によって、
ある程度絞り値を予測することができます。
これは絞りをF2.8にセットした時の追針の位置で、F1.4のレンズだともう少し下がります。


絞りをF22にセットした時の追針の位置

これは絞りをF22にセットした時の追針の位置です。
このように絞り値や、露出のズレの状態が良くわかるのが追針式の良さですね。


実絞り測光(絞り込み測光)

例えばキヤノンFLレンズや、マウントアダプターを使ってニコンFマウントのレンズなどを取り付けると、
絞り開放測光ができないので、絞り込み測光(実絞り測光)になります。
この時はセルフタイマーレバーを絞り込み測光の位置にすれば、追針が隠れて指針だけになるので、
定点マークを使って露出をセットします。
定点マークも上下の幅が1絞り分なので、指針が定点マークの中央にあれば標準露出です。
この状態は半絞りアンダーを示しています。


バッテリーチェック

バッテリーチェックはISO感度を100に、シャッターダイヤルを2000の位置にセットして電源スイッチをCに回します。
バッテリーの残量は定点マークの中に指針が入っていれば残量ありで、
定点マーク内まで振れない場合は残量不足です。

参考記事

2022年2月11日

BS放送で 中島みゆき

中島みゆき アルバム

昭和、平成、令和の歌姫、中島みゆきさんですが、活動時期を大きく分けると、
ボイストレーニングを嫌っていたので、今ほど声量はないが説得力のある前期、
甲斐よしひろなどのプロデュースで、試行錯誤で悶え苦しんでいた中期、
ボイストレーニングをして、歌い上げる歌唱法に変わった後期ということでしょう。

歌唱法としてはノンビブラート、通常のビブラート、ちりめんビブラートと歌い分けが特徴的ですね。


「BSフジ」より

「BSフジ」で「輝き続ける中島みゆき」という2時間番組をやっていましたが、
あまり内容的には掘り下げたものではなく、ゲストの思い出やベスト5を選ぶという内容でした。
ただ久しぶりに見た、初期のテレビ出演の映像は懐かしかったです。

自伝で、全コーラスを歌えないことや、フジテレビの裏方の陰口を聞いてテレビ出演を断るようになったことを。
BSフジだからでしょうか、この番組でも本人のコメントなどはありませんでしたね。

番組にちなんで、マイベスト曲はと選んでみると、やはりアコースティックな中島みゆきさんが好きなので、
全て前期の楽曲でした。
  • 世情
    「シュプレヒコールの波」が学生運動の時代から、わずかに外れてしまった世代の
    反戦、反体制、反商業主義というフォークへの想いなのでしょうか。
    もうすでに、フォークからニューミュージックへと変化していた時代。

  • 蕎麦屋
    二人の何気ない仕草、他愛もない会話。
    「知ったかぶりの大相撲中継」という放送の味気なさ。
    情景が映像のように浮かび上がりますね。
    本当に所ジョージにゲームで負けて作った曲?

  • ホームにて
    この曲を聞くと集団就職を扱った、
    吉田拓郎の「制服」という曲の続編のような気になってしまうのは考えすぎでしょうか。
    「制服」では集団就職で上京したばかりの女学生がいるホームの情景、
    この曲では空色の切符を握りしめて、故郷へ帰るホームでの揺れる気持ち。

  • 時刻表
    雑踏の中の街の表情、様々な人々の中に紛れた自分。
    そのような日常から逃れようと、時刻表を眺める。
    「誰が悪いのかを言いあてて どうすればいいかを書きたてて 評論家やカウンセラーは米を買う」とは、
    昨今のテレビ報道の事のようで、報道の進歩のなさを再認識。

  • あぶな坂
    「時代」は、ポプコンでグランプリを取るために、親しみやすい曲として選んだそうで、
    メジャーデビューしたら、本来書きたかった曲を歌うつもりだったと。
    1stアルバム「私の声が聞こえますか」のA面1曲目が「あぶな坂」で、
    これが自分の世界観と主張している「私の声」なんでしょうね。
    ちなみに「時代」は、B面のラストですね。

2022年2月5日

黄ばんできたX-E1のロゴ


写真ではわかりにくいが、黄ばんだX-E1のロゴマーク

フィルムカメラなどの白いロゴは
黄ばんでいるものが多い

発売後9年となるFuji X-E1も
白く目立っていたロゴが
黄ばんで落ち着いてきた

元々はプリントされた
FUJINON LENS SYSTEMと
同じ白さだったが
もう立派なクラシックカメラである