2023年3月31日

Olympus Pen EES2のモルト貼り替え

Olympus Pen EE2/EE3 用カット済みモルト貼り替えキット
もう、今は使っていないOlympus Pen EES2だが、モルトプレーンが殆ど剥がれているので、
貼り替えて見ることにした。
今回使ったモルトプレーンはAki-Asahiの「Olympus Pen EE2/EE3 用カット済みモルト貼り替えキット」で、
竹串も付属してる。

3セット入りなので、失敗してもなんとか張り替えることができるだろう。


4つのパーツ
パーツは4つで上溝用、下溝用、蝶番部用、裏蓋噛み合わせ部用である。
EES2の上の溝は曲がっているので、形状どおりにカットされている専用モルトは捻じれが起こらず綺麗に貼れる。 


形状チェック
Pen EE2/EE3用なので上溝の曲がっている部分が巧く合うか気になるが、当てがって確認してみると、
EES2もほぼ同じ形状なので大丈夫なようだ。


モルトは劣化
Pen EES2でモルトが使われているのは背面の裏蓋が嵌る上下の溝の部分など、
4箇所のモルトがボロボロになっている。


残ったモルトを剥がす
もう殆ど残っていないが、モルトの残骸をカッターナイフなどで削り落として、
無水アルコールなどで拭き取っておく。
背面の裏蓋が嵌る溝の部分は、付属の竹串で穿ると綺麗に取れる。


側面の鳥盤部にカットしたモルトを貼る
まずは貼りやすい右側面の裏蓋との接触部に貼る。
側面用のモルトを台紙から剥がし、貼る前に粘着面に水を塗り粘着力を落としておくと位置の調整がしやすい。


裏蓋の端のモルトを貼る
裏蓋の右端の部分のモルトを貼る。


裏蓋の上溝用のモルトを貼る
次は少し貼りにくそうな裏蓋が嵌る溝の部分だが、ここは段になった部分に合わせ、そこから貼っていく。

上溝用のモルトを段になった部分の溝の上に合わせて置き、水をつけた綿棒で少しずつ粘着面を濡らし、
接着力を弱めながら、モルトが転がらないようにマイナスドライバーや先を平たくした竹串などで埋め込んでいく。
この時、溝のほうも少し水で濡らしたほうが貼り易かった。
貼り終わるところで余った部分はカットする。 


裏蓋の下溝用のモルトを貼る
下側の溝は、直線なので端から同じように水で粘着力を弱めながら貼っていけばいい。
右端にカウンターリセット用のレバーがあるので、二つに分けて貼る。


モルト貼り替え完成
使わないカメラでもモルトを貼り替えて綺麗な状態で残しておきたい。


Olympus Pen EES2
写真用フィルムが高価になった今は、このような2倍の枚数が撮れるハーフサイズカメラが経済的だろうか。

関連記事

2023年3月28日

x649 * 坂道で

Olympus PEN E-PL3
Olympus BCL-1580 15mm F8
2012年
SILKYPIX Developer Studio

2023年3月26日

x648 * 坂の町

Olympus PEN E-PL3
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R
2012年
SILKYPIX Developer Studio

2023年3月24日

ノラ ジョーンズ と エリック クラプトン

「Unplugged」と「Come Away with Me」

最近はどのようなレコード盤が発売されているのか、何かいいものがあればと探してみたのですが、
レコード盤で聴きたいものが見つからず、結局、定番中の定番の「Come Away with Me」と「Unplugged」を、、、
30年ぶりの新品レコード購入です。
エリッククラプトンとノラジョーンズが特別好みということではないのですが、「Come Away with Me」と「Unplugged」が好きなのです。

ノラジョーンズの「Come Away with Me」のレコード盤は、あまり盤質が良くないという評判でしたが、
私の入手したものでは、昔からの輸入盤と変わりない品質のように思いました。
盤面も傷はなく綺麗で、盤のエッジも少し尖っていますが、こんなものだと思います。
日本製が丁寧に作られているので、そう感じるのかも知れません。

この2002年に発売された22歳でのデビューアルバムは、2022年時点で全世界セールスが3000万枚を超え、
ブルーノート史上トップのセールスを記録したそうです。
ゴリゴリのジャズボーカルではなく、ジャズテイストな曲と歌声で大人っぽい雰囲気のアルバムになっています。

一方のエリッククラプトンの「Unplugged」は130gの通常盤ではなくて180gの重量盤でなので、
持つとズシリと重く、それだけでもいい音が出そうです。
それと、音溝の間隔を広く取るカッティングをして音質を上げているようなので、
片面の収録曲数が少なく2枚組となっています。
他にも45回転でカッティングした2枚組や、通常の1枚ものもあるようです。

このアルバムでは特にビッグ ビル ブルーンジーの「「Hey Hey」のカバーが好きで、
このレコードで聴くとアコギの弦の弾ける音がすごく刺激的です。
エリッククラプトンはオリジナルとは違って、サビの部分から始めています。

 
Big Bill Broonzy Hey Hey – Live 1956

2023年3月21日

オーディオケーブル沼

オーディオケーブル

カメラの世界にレンズ沼があるように、オーディオの世界にはケーブル沼があるのかも。

オーディオの音はほとんどスピーカーで決まると思うのですが、ケーブルで音が変わるとよく言われます。
それはダンピングファクター(DF)が影響しているらしくて、
アンプ側から見たDFはスピーカーのインピーダンスにスピーカーケーブルのインピーダンスが加わるので、
ケーブルによってDFが変わるためだということらしいです。
けれどソリッドアンプのDFはかなり高いので、ケーブルのインピーダンスが影響するのでしょうか。
あまりこのような技術的なことは詳しくないので良くわかりませんが、、、

オーディオ用ケーブルには驚くような高価格商品がありますが、
見た目がが立派なオーディオ機器は音がいいと感じるのと同じように、
外観が立派で難しい技術仕様のケーブルはいい音のように感じさせるようなプラセボ効果があるのでしょうか

30年ほど前はケーブルといえば日立のLC-OFCか古河のPCOCCと言われるように、
単結晶状高純度無酸素胴で小数点以下の9の数を競っていましたが、今はこれらは製造されていないようです。
上の画像にも30年前のLC-OFCとPC-OCCのケーブルがありますが、いろいろケーブルを渡り歩いた末、
当時使っていたサンスイのアンプにはLC-OFCが合っていたので、それを使っていました。


RCAピンケーブル

一番左は「オーディオテクニカ AT6110 PCOCC ケーブル 」でケーブルには方向性は表示されていませんが、
ケーブルに書かれている文字の書き始めから書き終わりに信号が流れるように結線するのが一般的です。
  • OCC法から生まれた単結晶状高純度無酸素胴を導体に採用
  • 絶縁材には振動防止材強化ポリエチレンを使用
  • 24K金メッキ処理、非磁性体真鍮削り出し精密プラグ
  • スポット溶接による無ハンダ処理
ということでした。

左から2番目は「日立 SAX-112 LC-OFC Interconecting Cable」で
こちらも単結晶の無酸素銅ですが、信号の流れる方向に沿ってケーブルに矢印が印刷されています。
  • 信号導体、シールド胴体ともLC-OFCを使用
  • ピンプラグのコンタクト部にもOFCクラス1を使用
  • ノイズ対策のためケーブルに方向性を表示
  • プラグとケーブルはスポット溶接

左から3番目は「日立 QAX-112 LC-OFC class1 Interconnecting Cable」で
  • 純度99.996%以上のOFCから、さらにガス成分を減少させたOFCクラス1を使用
  • ピンプラグのコンタクト部にもOFCクラス1を使用
  • ノイズ対策のためケーブルに方向性を表示
  • プラグとケーブルはスポット溶接
ということです。

左から4番目は最近購入した「モガミ 2534 RCAピンケーブル」で
ケーブルはMOGAMI 2534、プラグはREAN/NEUTRIK NYS352G、ハンダはKR-19RMAとなっています。

5番目はオーディオテクニカのフォノケーブルで、かなり古いものです。


オーディオテクニカ PCOCC SPEAKER CABLE AT6120

30年ほど前の「オーディオテクニカ PCOCC SPEAKER CABLE AT6120」で、
線材はPCOCC:Pure Copper by Ohno Continuous Casting process(単結晶状高純度無酸素銅)です。
このケーブルは4芯並行型で、低音用と高音用に径の異なる導体が用いられていて、
内側が高音用、外側が低音用ですが、高音用と低音用を寄り合わせて使っていました。

サンスイのアンプとJBL4312Aでこのケーブルを使っていときは、引き締まったボリューム感のある低音と、
滑らかな高音、ハリのある中音とバランスよく鳴らしてくれていました。


左からBELDEN 8470、日立 SAX-112、BELDEN 88760

5ヶ月ほど前からケーブルを交換し始めて、今のアンプへの接続状態です。
スピーカーケーブルは、「オーディオテクニカ PCOCC SPEAKER CABLE AT6120」が、
輪郭のぼやけた音に感じ始めたのと、線材が太いのでアンプのプッシュ式コネクタに差し込みにくいので、
BELDEN スピーカーケーブル 8470」に替えてみました。

30年前のオーディオテクニカの AT6120が、ぼやけた音に感じるようになったのは、
ケーブルが劣化したのではなく、自分の耳が劣化したのでしょう。
特に高域の周波数帯は年齢によって聞こえ方が変わるので、、、

BELDEN 8470はETP高導電率錫メッキ銅撚線で、シースカラーが白と黒の捻り線になっていて、
シースにはBELDENなどの文字はなく、極性や方向性はありません。
これの5mのものを半分にして2.5mで使っていますが、ケーブルには「音の焦点」なるものがあるらしく、
8470は3〜4mが焦点、8460は1〜2mが焦点などと言われますが気にしていません。
ゲージは16AWGなので、アンプのプッシュ式コネクタにもきっちり入ります。

取り替えた最初の印象はAT6120に比べて重心が高く(高域より)感じましたが、
その分低音がタイトになってぼやけた感じがなくなったのがよかったです。

その後2ヶ月ほど聞いていると高音も落ち着いてきて、バランスがよくなったように感じます。
これはよく言われるケーブルのエージングが進んだのか、8470の音に慣れたのかよくわかりません。
これもプラセボ効果でしょうか。

BELDEN 8470で鳴らしている間に、AT6120と8470の中間ぐらいで再生できないかと、
イメージだけで銅クラッドアルミニウムの「MONSTER スピーカーケーブル ME-S16」を購入したのですが、
今のところ8470で良さそうなので、ME-S16は使わずに眠っています。

他にもフォノイコライザーとアンプを接続しているRCAケーブルを「モガミ 2534 RCAピンケーブル (1m)」
に変えてみたのですが、全体に大人しすぎて物足りないのです。
そこでまたベルデンです。
「RCA ケーブル BELDEN 88760 (1.0m)」に変えてみました。
ケーブルはBELDEN 88760、プラグはNYS373、ハンダはKESTER44で赤色の細くて固いのケーブルです。
このケーブルも高域が明瞭でクリアな元気の良い音です。 

せっかく買った「モガミ 2534 RCAピンケーブル」なのでテレビとアンプの接続に使ってみたのですが、
やはり元気のない輪郭がハッキリしない音でした。
そこで、30年前の「日立 SAX-112 LC-OFC Interconecting Cable (1m)」に変えてみると、
バランスの良い締まりのある聞きやすい音になったのです。

このようにスピーカーケーブルを変えると、何か全体の音のバランスが変わったように感じて、
色々とケーブルを変えてみたくなります。
これがケーブル沼の始まりですね。

2023年3月16日

x647 * Daylight

Olympus PEN E-P5
Leica DG Summilux 25mm F1.4
2017年
SILKYPIX Developer Studio

2023年3月14日

x646 * お疲れ

Olympus PEN E-P5
Leica DG Summilux 25mm F1.4
2017年
SILKYPIX Developer Studio

2023年3月12日

ソフトフォーカスなレンズとフィルター

 KIYOHARA SOFT VK70R 70mmとソフトフォーカスフィルター

ソフトフォーカスレンズは球面収差をそのまま使う無調整式と、レンズの一部を移動させて、
球面収差の量を変化させる調整式、絞りの形状で球面収差を変化させる蓮根絞り式があるが、
KIYOHARA SOFT VK70Rは無調整式である。

それぞれの代表的なレンズは
  • CANON New FD85mm F2.8 ソフトフォーカス
    前後群レンズ系の間隔を変化させることで球面収差をアンダー側に発生させる調整式で、
    ヘリコイドリングの直進操作でノーマル状態から段階的にソフト量を変えることができる。
  • MINOLTA  VARISOFT ROKKOR 85mm F2.8
    ソフトフォーカス効果の調整リングに0~3までの目盛りがあり、
    ソフト効果なし、1、2、3と強くなっていく調整式である。
    調整式は、絞りと関係なしにソフトフォーカス効果を設定できるのが利点である。
  • SMC PENTAX SOFT 85mm F2.2
    KIYOHARA SOFT VK70Rと同じ1群2枚(メカニカス型)のレンズ構成で無調整式であり、
    絞りでソフト量をコントロールする。
  • FUJINON.SF 1:4 f=85mm
    和製イマゴンと言われるレンズで、大小の穴があいたレンコン状の板を絞りの後方に設置し、
    ソフト量を調整することができる蓮根絞り式である。

ソフトフィルターは左から
  • Kenko FOGGY  [B]
  • Carl Zeiss Softar II
  • Canon SOFTMAT No1
  • Canon SOFTMAT No2
  • Kenko Black Mist No.05
であるが、
それぞれ特徴があり描写も異なるが、キヤノンのSOFTMATが芯のある輪郭と柔らかいフレアで好みである。


左:Carl Zeiss Softar 右:Canon SOFTMAT

ソフトフィルターのガラス面の処理には違いがあって、右側のCanon SOFTMATは肉眼では表面が平らだが、
左のCarl Zeiss Softarは表面に丸い凹凸をつけて効果を出す方式である。

ソフトフォーカスレンズはポートレートに使われることが多いので、85mmという焦点距離が多いが、
フィルターだと色々な焦点距離のレンズに使えるので、スナップ撮影にも使えて便利である。

2023年3月10日

2023年3月2日

ジャンクレコードの匂い

匂いのキツいジャンクレコード

ジャンクレコードの中には、かなりレコードジャケットの匂いのきついものがあります。
このレコードも110円で買ったジャンクですが、部屋に置いてるだけで匂いがして気持ち悪くなりました。

レコード盤も汚れていたけど、水道水で水洗いした後、精製水でクリーニングしたらきれいになり、
傷もなく音飛びもなく、問題なく聴けるのですが匂いが、、、

それで、いつもの新聞紙での匂い取りをやってみました。


新聞紙で包装

ダブルジャケットなので間に新聞紙、スリーブの中にも新聞紙を入れて、全体を新聞紙で巻いてテープで止め、
2週間ほど置いておくと、匂いが少なくなって部屋に置いていても気にならないほどになります。
まだ気になるようなら、少し陰干しをすればいいと思います。

ビニール袋に消臭剤や重曹とともに入れるという方法もありますが、この新聞紙が一番手っ取り早く簡単です。