2019年1月31日

ワンコイン カメラ

Asahi Pentax S2

ワンコインで買ったPENTAX S2である。
もちろんジャンク品でまともに動かない。

アサヒペンタックスS2は1959年5月にアサヒペンタックスAPの普及機として発売されて、
ケース付きで35,000円の低価格でヒット商品になったようだ。


シャッターダイヤルとフィルムカウンター

最高シャッター速度は1/500秒、1軸不回転式シャッターダイヤル。
マイクロプリズムのフォーカシングスクリーンが初めて採用されてピント合わせがしやすくなったが、
フィルムカウンターは手動でセットしないといけない。


マウントエプロン部

板金プレス加工のマウントエプロン部のデザインがクラシックな雰囲気で、アサヒペンタックスらしさを感じることができる。

絞り制御は完全自動絞りではなく、シャッターレリーズに連動して絞りが絞り込まれるが、
開放へ戻すのはレンズのレバーによって手動で行なう半自動絞りである。
完全自動絞りは1961年4月発売のS3で実現している。


Asahi Pentax S2 & Nikon F

アサヒペンタックスS2発売1ヶ月後の1959年6月にはニコンFが発売されている。
普及機とフラグシップ機なので比較は酷だが、ボディ本体やパーツ類の品質の差は大きい。
だが、ボディのエッジが立ったシャープさを感じるニコンFに比べ、
S2はエッジの取れた丸みのある手触りとコンパクトなボディで手になじむ。




ペンタックス 黒い男のブルース


子供の頃に白黒テレビでよく見たアサヒペンタックスのCMで、
ニコンやキヤノンのCMは記憶にないが、このCMはよく覚えている。

CMでは馴染みがあったペンタックスのカメラだが、一度も使ったことはなかったので、
このジャンク品が初めてとなった。

2019年1月29日

x342 * 高架下

高架下
Olympus PEN E-P5
Leica Summaron 3.5cm f3.5

Leica X1


Olympus PEN E-P5
Leica Summaron 3.5cm f3.5

2019年1月27日

ニコンF 60年

クラシックカメラ専科 特集ニコンF 40年

「クラシックカメラ専科 特集ニコンF 40年」である。
1999年発行なのでちょうど発売から40年ということだが、今は2019年なので「ニコンF 60年」になる。
内容はよくありがちなコレクター向けのような、ニコンFのバリエーションやアクセサリーの解説であるが、
ボディの構造の解説もされている。

その解説の中でニコンFが横長になった理由が説明されていて面白い。
ニコンFは他の一眼レフに比べてマウントが巻き戻しダイヤル側に偏っている。
そのため巻き上げレバー側が広くてホールディングしやすいのだが、
これはニコンSPをベースにしているので、このようなバランスにせざるを得なかったそうである。


マウント内部の左側に見えるのが一軸式のシャッタードラム

ニコンSPに限らずレンジファインダーカメラのシャッター構造は一軸式で、
一回転で先幕のリボンと後幕を一つのドラムに巻きつけるのでドラムの径が大きくなってしまう。
なのでニコンFは、その分マウントを巻き戻しダイヤル側に寄せることになったようだ。
上の写真はライカIII型だが、マウント内部の左側に見えるのが一軸式のシャッタードラムである。


ミラーボックスの左外にあるのが二軸式シャッタードラム

一般的に一眼レフのシャッター構造は二軸式で、先幕のリボンと後幕を別々のドラムに巻きつけるので、
ドラムの径が小さくなり場所を取らない。
上の写真はペンタックスS2の二軸式シャッタードラムだが、奥にもう一つ先幕のリボン用がある。


ニコンFとライカIII型のフォルム

横長のボディとマウント位置のバランスが、バルナック型に似ているのが面白い。
このようなマウントの配置と直線で構成されたデザインが、ニコンFに特徴的な横長のフォルムを与えているようだ。

2019年1月21日

PEN E-P5とズマロン

Olympus PEN E-P5 + Leica Summaron 3.5cm f3.5 + Leica FIKUS

Leica CLとズマロンの組み合わせもいいが、PEN E-P5とズマロンもピッタリくる。
ズマロンの小ささがコンパクトなE-P5とバランスがよく、やはり小型のバルナックライカ用のレンズなんだと感じる。

設定は8の5でいい。
絞りF8で5mに設定して絞り優先AEにしておけば、あとはフレーミングしてシャーッターをきるだけだ。
ISOオートにしておけば、少し暗いところでも安心である。

2019年1月19日

SHOWA #16 * のぞきからくり






Canon F1
Canon FD 28mm SC F2.8
KODAK5063
EPSON GT-F740

2019年1月17日

SHOWA #15 * SPレコード

Canon F1
 Canon FD 28mm SC F2.8
KODAK5063
EPSON GT-F740

2019年1月15日

ファインダーの虚像と実像



実像ファインダーや虚像ファインダーという言葉を聞くことがある。
逆ガリレオ型ファインダーもよくカメラの説明書に書かれている。

中学生で習う虚像、実像だが、これがレンジファインダーカメラを使い始めた頃に混乱した。
逆ガリレオ型ファインダーなのに、なぜ実像なのかということである。
逆ガリレオ型光学系は虚像を作り、実像を作るのはケプラー型光学系である。


実像ファインダー

よくスクリーンに映された映画と鏡に映った映像で例えられる。
スクリーンに映された映画は、誰がどの位置で見ても同じ像が見られるので実像、
それに対して鏡に映った像は、見る人の位置や角度によって見える像が異なるので虚像ということである。

なので、実像はフィルムやセンサーで像を捉えることができるが、虚像は捉えられない。
一眼レフカメラはフィルム面やセンサー面に結ぶ実像と同じ像をフォーカシングスクリーンに結ばせて、
ペンタプリズムファインダーで見ているのでケプラー型の実像ファインダーなのだろう。


実像距離計式逆ガリレオ透視ファインダー

レンジファインダーカメラのファインダー本体は逆ガリレオ型の虚像で、実像というのは距離計の可動像側のようだ。
なので、実像距離計式逆ガリレオ透視ファインダーが正確な名称だろう。

ケプラー型は実像だが正立ではないので距離計可動像側には正立プリズムが必要となり、コストや組み立て精度が要求される。
しかし距離計可動像の境界がくっきりすることで,二重像合致式でも合わせやすく、
さらに一眼レフのスプリットイメージと同じような上下像一致式の距離計としても利用できる。
ライカM3やライツミノルタCLがこの方式である。


距離計可動像側も逆ガリレオ型の虚像

ファインダー本体が逆ガリレオ型光学系の虚像で、距離計可動像側も逆ガリレオ型の虚像の場合は,
距離計可動像の境界はぼやけて見える。
そのため距離計の像を重ね合わせる二重像合致式の距離計として使われるが、上下像一致式の距離計としては使えない。

安価なのが利点でコンパクトフィルムカメラなど多くのカメラで使われていて、
ライカIII型や、昔使ったことがあるキヤノンVI Lがこの方式だった。


左:実像距離計 中央:採光式ブライトフレーム 右:逆ガリレオ透視ファインダー  

レンジファインダーは距離計の実像と虚像の違いや、ファインダー倍率で見え方が違ってくる。
初めてライカM3のファインダーを覗いた時は実像距離計と採光式ブライトフレームに倍率0.91倍と視野が広くて明るく、
両目を開けてみても全く違和感がなく見えるのはさすがと感じた。

2019年1月13日

2019年1月11日

2019年1月9日

CLレンズの傾斜カム

M-Rokkor 90mm F4、化粧箱、使用説明書

ライツミノルタCL用のMロッコール90mm F4であるが、渋い色の化粧箱と使用説明書が付いている。


使用説明書の注意書き

この使用説明書に、M型ライカで使用する時の注意が書かれている。
CL用レンズはレンズ後方のカメラの距離計と接触する部分が傾斜しているので、
距離計の無限遠が合致しないこともあり奨められないということだ。


平行カムと傾斜カム

文章では分かりにくいが、レンズの後部を比べてみるとよく分かる。
左がM型ライカ用のズミクロン 50mm F2で、マウントの内側の真鍮色の部分がマウントと平行になっているのがわかる。
右はMロッコール 90mm F4で、マウントの内側の真鍮色の部分が向こう側のマウント部では低くなっている。
これがMレンズとCLレンズの距離計連動カムの違いで、このためにM型ライカで使う時は距離計が不正確になることがある。


CLの距離計ローラー

このように誤差が出て不正確になるのは、ライカM型は距離計ローラーのアームの長さを調節できるようになっているので、
長さが一定ではなく調整後ローラの位置が少し左右に偏っていることがあるからだ。
M型用レンズのように平面カムであれば、ローラーを正面から押すので問題ないが、
ローラーを斜めから押すような傾斜カムのCLレンズを付けると誤差が出てしまう。

ただし、CLレンズを付けても無限遠で距離計が合致すれば、ローラーの位置はCLと同じなので問題ないということになる。


Leica CL & M-Rokkor 90mm F4

Mロッコール 90mm F4の使用説明書の注意書きだが、Mロッコール QF 40mm F2、ズミクロンC 40mm F2、
Mロッコール 90mm F4、エルマーC 90mm F4も同じように制限される。

なお、CLE用レンズはライカMレンズと同じ平行カムなので問題なく、
逆にライカM用レンズをCLで使っても支障ない。

2019年1月7日

2019年1月5日

2019年1月3日

Leica CL システム

Leica CL System

レンジファインダーレンズが、いつの間にか増えていた。
ライカMマウントレンズとL39マウントレンズが殆どであるが、ライカCLと組み合わせると軽くてコンパクトなのがいい。

  • Voigtlander Color Skopar 21mm F4P
  • Leica Summaron 3.5cm f3.5
  • Voigtlander Color Skopar 35mm F2.5 PII
  • Leica Summicron-c 40mm F2
  • Leica Summar 5cm F2
  • Leica Summicron 50mm F2
  • Leica Hektor 7.3cm F1.9
  • Leica Elmar 9cm F4
  • Minolta M-Rokkor 90mm F4
  • Leica Universal Finder VIOOH
  • Voigtlander 40mm View Finder
  • Voigtlander 35mm View Finder M
  • LM Ring 9cm
  • LM Ring M2 12-35 M3 135
  • Leica FIKUS 12530

21mm〜90mm迄で135mmがないのは、ライカCLの距離計の基線長が短いので精度が出ないためで、
90mmもF4より明るいものは距離計の精度が劣るようである。
28mmがないのは、今はあまり広角レンズを使わないからで、使うならノーファインダーで使える21mmということになる。

レンズ沼と言われるように使い出すときりがないので、気に入ったレンズを残しながら使い続けたい。

2019年1月1日

2019年1月


謹賀新年

久しぶりにジャズ批評を買った
平成最後の新年号が
昭和の特集である

西洋音楽を
ジャズと呼んでいた時代
日本のジャズ文化は
昭和モダンを感じさせてくれる