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2021年4月22日

Fuji X-E4とズマール

Fuji X-E4 + Leica Summar 5cm F2

ズマール5cmはズミクロン5cmの
ルーツモデルで
「ズマ」から「ズミ」へ
ズマール
ズミタール
ズミクロン
へと進化したのだ


Fuji X-E4 + Leica Summar 5cm F2

ズマールに
伸縮フードのFICUSを付けると
白と黒が
いいバランスになる

2019年12月29日

ゾナー繋がりのズマールとジュピター

左:ズマール 右:ジュピター

1933年のライカIII型と合わせて発売されたのが、ライカ初の大口径レンズのズマール 5cm F2(固定鏡胴)である。
これはコンタックスのゾナー 5cm F2への対抗レンズだったのだが、絞り開放付近の描写はゾナーには及ばず、
開発者のマックスベレク自身も失敗作として認めているそうだ。
ゾナーと比べればそうなのかもしれないが、ズマールは味のある描写をしてくれる個性的なレンズだと思う。

一方、ジュピター8 50mm F2はドイツを占領したソ連が、カールツァイスの設備、材料と技術を接収して製造したレンズである。
当初は接収した光学硝子を使って製造していたので、中身はカールツァイスがコンタックス用に開発したゾナー 5cm F2といえるが、
1954年以降は接収した光学硝子がなくなりロシア産の光学硝子で製造しているのでコピー製品となるのだろうか。
このレンズも開放絞りでの柔らかい描写が特徴的だ。

ライカレンズとロシヤレンズ、いずれもゾナー 5cm F2と関係深いレンズである。

2018年3月7日

Leica CLと沈胴レンズ

Leica CLと沈胴レンズ

Leica CLに、ズミクロンやズマールなどの沈胴レンズを取り付けるときは注意を要する。


Leica CLの露出測光受光素子

CLは露出測光用の受光素子が巻き上げと連動して、シャッター幕の前に出入りするので、
沈胴させるとレンズの後部が受光素子に接触して破損するからである。


沈胴レンズの使用制限

そのためライツミノルタCLの説明書には、
「沈胴レンズは沈胴時にカメラが破損する恐れがあるため、ダイモテープを貼り付けて使用すること」
と注意書きされている。

上の表のように、ほとんどの沈胴レンズは貼り付けるダイモテープの幅が記載されていて、
Lマウントのズミクロンも9.5mm幅が指定されている。
この中で、ダイモテープが不要なのはMマウントのズミクロンだけで、唯一の沈胴できるレンズなのだ。


ズミクロンM(下)とズマール(上)の沈胴幅

実際ズマールとMマウントのズミクロンを比べてみると、ズミクロンMの方が沈胴する部分が短いのがわかる。


ズミクロンM(下)とズマール(上)の飛び出し幅

沈胴させた状態でマウントの後部からの飛び出し量を比べてみると、ズミクロンMの方が短いのである。
これがダイモテープを貼り付けなくてもいい理由なのだろう。


Leica CLと沈胴させたズミクロンM

実際にCLに付けたズミクロンMを沈胴させた状態で、巻き上げをしてシャッターを切っても問題なく作動する。
なので、CLにはLマウントのズミクロンよりも、沈胴できるMマウントのズミクロンの方が向いているようだ。


Leica CLと沈胴できないズマール

しかし、ズマールは受光素子を破損するので、絶対に沈胴させてはいけない。

2017年11月27日

Leica CLとL39マウントレンズ

Leica CL + L/Mマウンドアダプター

ミラーレスカメラのライカCLは「オスカー・バルナックの伝統を受け継ぐカメラ」ということらしい。
「ライツミノルタCLを受け継ぐカメラ」ではなかった。
そしてマウントはLeica L-Mountと名付けられているので紛らわしい。
バルナックライカのスクリューマウントは、L39マウントという呼び名を使ったほうがよさそうだ。

こちらはフィルムカメラのライカCLである。
このCLにバルナックライカ用のL39マウントレンズを付けてみる。
マウントアダプターはライカ純正のL/Mマウンドアダプターで、
この純正品だとレンズの指標位置がズレることなく取り付けられる。


Leica CL + Leica Summar 5cm F2

Leica Summar 5cm F2はLマウントの標準レンズで、開放絞りでの独特の描写が魅力的である。
フィルターはLeica Fiola A36 UVa 黒を、フードはLeica FIKUS 12530を付けている。


Leica CL + Leica Summaron 3.5cm f3.5

Leica Summaron 3.5cm f3.5はLマウントの35mm広角レンズで、
回転ヘリコイドなので少し使いにくいが小型で良いレンズだ。
フィルターはケンコーの22mm径黒枠フィルターで、フードはLeica FIKUS 12530を付けることができる。
ファインダーはVoigtlander 35mm View Finder Mを付けている。


Leica CL + Leica Elmar 9cm f4

Leica Elmar 9cm f4は、Minolta M-Rokkor 90mm F4やElmar-C 90mm F4と同じような仕様だが、
こちらは真鍮にブラックペイントの鏡胴で小さいながらズッシリとしている。
描写は普通だ。
フードはLeica FIKUS 12530を付けることができる。


Leica CL + Industar-61 L/D 55mm F2.8

Industar-61 L/D 55mm F2.8はロシア製Lマウントカメラ「FED」の標準レンズで、
金属鏡胴だが仕上げの安っぽさや、リングの動きがぎこちないのもロシヤ製らしい。
コントラストは高めである。

2017年8月20日

ヘリコイドグリスを塗ってみる

Summar 5cm F2、ヘリコイドグリス 軟、アイシャドーチップ

Summar 5cm F2は気に入っているレンズの一つだが、ヘリコイドの動きが少し重く、引っかかりがある。
特に冬場には動きが重い。

そこで、グリスを塗ってみることにした。
と言っても分解してグリスを入れ替えるわけではなく、レンズの後ろに出ている部分に塗るだけである。

使ったグリスはAki-Asahiの「ヘリコイドグリス 軟」である。
Aki-Asahiの説明では「アイシャドーのチップ(棒の先にスポンジがついているもの)につけてヘリコイドの条ネジ部分に
薄く塗るのが一番簡単に綺麗にぬれます」とあったので、 アイシャドーチップを用意する。


アイシャドーチップで塗る

最初にヘリコイドの条ネジ部分を楊枝などで穿ってゴミを取り、布で拭き取っておく。

塗り方は皮膜を作る程度に薄く塗るのがいいようだ。
アイシャドーチップに少量のヘリコイドグリスを着けて、少しづつヘリコイドの条ネジ部分に塗っていく。


ヘリコイドグリスを塗り終わったSummar 5cm F2

塗り終わったらヘリコイドを回して馴染ませ、はみ出したヘリコイドグリスを拭き取っておく。
これだけで、驚くほどヘリコイドが滑らかになり、ぎこちなかったピント合わせが指一本で出来るようになった。
それ以上に、僅かにあったヘリコイドのガタつきも無くなったことが驚きである。
安価で簡単な手入れなのに効果は大きい。

2017年2月12日

Leica III

Leica III
名称:ライカIII(DIII)
型式:35mm レンジファインダーカメラ
形状:板金製、ブラック・ニッケル
画面サイズ:24×36mm
マウント:標準ねじ式マウント(L39)
シャッター:2軸横走り布幕フォーカルプレーン
高速シャッター:1/500、1/200、1/100、1/60、1/40、1/30、1/20秒、Z
低速シャッター:1/20、1/8、1/4、1/2、1秒、T
シンクロ接点:なし
ビューファインダー:50mm透過ファインダー、倍率 0.5倍
距離計ファインダー:二重像合致式連動距離計、倍率 1.5倍、視度補正付き
フィルム装填:底蓋取り外し、落とし込み式
フィルム巻き上げ:回転ノブ式
フィルム巻き戻し:回転ノブ式
フィルムカウンター:順算式、0~39目盛り、手動リセット
大きさ:約132.2×67×38mm
重さ:約410.3g
製造年:1933年

シリアルナンバーからすると、このIII型は1933年製である。
1933年迄はブラックペイントのボディだけで、この年以降クロムメッキのボディが作られた。
銀色に輝くボディは当時人気があったそうだ。
このIII型ではスローシャッターも付けられて、今のカメラの原型が整ったと言える。
この後、IIIa、IIIb、IIIcと継続していくが、完全な板金製はIIIa迄であり以降は合金ダイキャスト製に変わっていく。


ブラックペイントとニッケルメッキ

やっぱりレンジファインダー機を1台となると、このバルナックライカのIII型ブラックペイントか。
このズシリとした重みと金属の感触、ピタッと手になじむ大きさとフォルム、
メカニカルな操作性、精密感のあるシャッター音などが魅力的だ。

板金製の軍幹部のブラックペイントとノブ類のニッケルメッキの組み合わせが美しいカメラであるが、
後期になるとニッケルメッキのノブ類がクロムメッキに変わる。

ボディサイズは、小型カメラとして程よい大きさであり、沈胴レンズをつければバッグに入れてもかさばらない。
けれどこの重さでは、よく言われる上着のポケットに、とはいかないが・・


エナメルペイントの光沢

この当時のエナメルのブラックペイントは美しい。
光沢のあるエナメルペイントが鏡のようであり、塗装の剥げた部分の真鍮が見えるのもヤレ感があっていい。
今では、このようなブラックペイントは実現しないだろう。


象嵌文字

軍艦部や底蓋に刻印されている文字は、全て銀色の象嵌である。
このエナメルペイントに象嵌を埋め込むという手間のかかる手法は、
まさに工芸品で高価なカメラだったことが頷ける。



けれど、バルナックライカは決して使いやすいカメラではない。
フィルムを巻き上げないとシャッタースピードをセットできないし、
倍率 0.5倍のファインダーは小さくて見づらい。
露出計も付いていないし、底蓋を外してのフィルムのセットもやり難い。
初めてフィルムカメラを使う人には、お勧めできないカメラである。

このような80年程も前のバルナックライカともなると、どこまでオリジナルで残っているか怪しい。
シャッター幕は取り替えられているだろう。
ブラックペイントも再塗装かもしれないし、グッタペルカも張り替えられているかもしれない。
内部の部品などは、どうなっているかわからない。

けれど、コレクターではないのでオリジナル性などは気にしない。
きちっと動いてくれればいい。


Leica III
Summar 5cm F2
FUJICOLOR 100
フジカラーCDデジタル
ヒンジの上の
煉瓦にピントを
距離計も問題ない

Leica III
Summar 5cm F2
FUJICOLOR 100
フジカラーCDデジタル
映り込みに
ピントを合わせ
窓枠は前ボケに

Leica III
Summar 5cm F2
FUJICOLOR 100
フジカラーCDデジタル

光漏れもなく
シャープな描写

2016年11月12日

Fuji X-E1:ズマールとズマロン



SummarとSummaron、この時代のレンズは、実に魅惑的だ。
Fuji X-E1と組み合わせ、モノクロームで撮ると銀塩の世界が蘇る。
絞りを開くと甘く、絞ると鋭く、ウエットで空気感がある。
今のレンズでは味わえない描写をしてくれる。