2026年6月25日

キヤノンP型が人気?

キヤノンP(ポピュレール)

フィルムカメラ界隈の片隅では、キヤノンのレンジファインダーカメラP型が人気のようだ。
このP型はポピュレールという機種名で、VI型の廉価版として1959年に発売された60年以上前のカメラである。

コスト削減のためVI型の3段変倍式のファインダーではなく、35mmレンズで全視野の等倍ファインダーになったが、
このファインダーが大きくて、明るくて、見やすいのも人気の一因だろう。
視野枠はアルバダ式ブライトフレームで35mmレンズ用、50mmレンズ用と100mmレンズ用が表示され、
パララックスも自動補正される。

キヤノンVIL

レンジファインダー部の前面はVI型のように凹凸がなくスッキリしている。
これもコスト削減のためと思うが、逆に最近のデジタルライカM型のようで現代的なデザインになっている。
P型は「キヤノンV型〜P型の比較」でもわかるように、ファインダー以外はVI型と同じなので、
廉価版といえど性能が劣っているわけではない。

ファインダーだけだと、VI型のファインダーは50mmレンズ用で等倍なのでライカM3と同じ、
P型は35mmレンズで全視野なのでライカM2と同じだが、ファインダー倍率はM2が0.72倍なので、
等倍のP型の方が優れているともいえる。


キヤノンPのファインダー(新タイプ?)

キヤノンPのファインダー(旧タイプ?)

ただ、キヤノンPのファインダーは35mmレンズ用、50mmレンズ用、100mmレンズ用の視野枠が常時現れていて、
これを切り替えることはできない。
このファインダーは特に35mmと50mmの混在が紛らわしくて、どちらの枠だったかなと戸惑うのである。


キヤノンVI型のファインダー(50mmレンズ用)

キヤノンVI型のファインダーは35mmレンズ用を選ぶと視野枠はないが、50mmレンズ用を選ぶと、
50mmと100mmの視野枠が現れるだけなので、スッキリとしていて混乱することがない。

キヤノンF-1を使っていた頃、レンジファインダー機としてVIL型とP型を候補にしたが、
このファインダー視野枠のことだけでVI型を選んだ。
常に見るファインダーなので、見にくいと感じたらストレスになる。
ただ、視野枠のことが気にならないのであれば、VI型よりP型がお勧めである。

もしVI型にP型のファインダーを組み込み、採光式視野枠でレンズの焦点距離に合わせて、
視野枠を切り替えできれば最高のカメラである。
そして露出計内蔵にこだわった7型ではなく、それがVII型であったなら迷わず、それを選ぶだろう。

2026年6月15日

安価なキヤノンのレンジファインダーカメラ

Canon L3

キヤノンの中古レンジファインダーカメラは、ライカやニコンに比べると安価である。
ライカはブランド品なので別にしても、ニコンとの差は、、、
このキヤノンL3も6000円ほどで手にれたものだが、問題なく使えている。

キヤノンは戦前からのカメラメーカーで、バルナックライカ型のカメラを作り、
ニコンは戦後のカメラメーカーで、コンタックス型のカメラを作ったという対照的なメーカーだ。
ただ、ニコンは当時コンタックスのような金属製縦走りフォーカルプレーンシャッターが作れなかったのか、
中身はバルナック型、外観はコンタックス型という構造である。
なので、S2型でも横走りフォーカルプレーンシャッターで、シャッターボタンが後方に設けられている。

キヤノンは、V型以降のシャッターボタンは、ライカM型と同じようにボディの前方に配置されている。

ニコンもキヤノンもシャッター幕は金属だが、耐久性はニコンの方が良かったようで、
キヤノンの中古レンジファインダーカメラの多くが、シャッター幕が捩れたり傷んだりしている。
これが安価な要因の一つかもしれない。

ならば、安価なカメラボディを買って、シャッター幕を修理すればいいのだろうが、費用が嵩むのと、
金属幕ではなくて布幕になってしまうので、オリジナル性が欠けるということだろう。

キヤノンL3は当初から布幕シャッターなので、シャッター幕を交換してもオリジナル性が損なわれないのがいい。

2026年5月26日

x817 * ツーリスト


この通りを歩いていると
すれ違うのはほぼ外国人
中国人は少なくなったが
まだまだオーバーツーリズム

Fuji X-E1
Contax G Sonnar 90mm F2.8

2026年5月23日

富士フイルムのデジタルスプリットイメージ

Fuji X-E4のデジタルスプリットイメージ(4段に分かれている)

デジタルスプリットイメージは、一眼レフカメラのスプリットイメージ距離計を、
ミラーレスカメラで再現したもので、X-E2に搭載された。

X-E1にはこの機能がなかったので、デジタルスプリットイメージが良ければX-E2を購入しようと思って、
家電量販店でX-E2を手に取ってみた。
そう、X-E2の発売当時は、富士フイルムのカメラを家電量販店で手に取ってみることができたのだ。

期待しながら電源を入れ、デジタルスプリットイメージに設定してファインダーを覗いたが、
すぐにこれはダメと思った。


ニコンFの斜めスピリットイメージ(中央の小さな丸い部分)

一眼レフカメラのスプリットイメージを期待していたが、それとはほど遠いものだった。
  • デジタルスプリットイメージの部分が大きい
    (一眼レフはスプリットイメージ部が小さい)
  • デジタルスプリットイメージの部分が暗くなる
    (一眼レフは素通しのプリズムなので明るい)
  • デジタルスプリットイメージの部分も暈ける
    (一眼レフは素通しのプリズムなので暈けない)
  • F8ぐらいに絞ると被写界深度が深くなるので上下の分離がはっきりしない
    (一眼レフは被写界深度に関係なく分離するのでよくわかる)
などでファインダーが見にくくなるだけだった。

当然、X-E4にも搭載されているが、X-E2で感じたのと同じなので進化していないようだ。

MFのフォーカスエイドはフォーカスピーキングと拡大表示がよく使われると思うが、
フォーカスピーキングもわかりにくいので、このデジタルスプリットイメージを改良できないものだろうか。

デジタルスプリットイメージを4段から上下2段にして小さくすれば、ファインダーの暗くなる部分が少なくなる。
デジタルスプリットイメージの部分が、ピントが外れている時に暈けるのは構造上仕方ないと思う。

結局、マニュアルフォーカスレンズにはレンジファインダーカメラか一眼レフカメラがいいのだが、
フィルム時代のレンズなどをマウントアダプターで使うとなれば、ミラーレスカメラが適している。

ミラーレスカメラに最適なマニュアルフォーカス機構はないものだろうか。
デジタルスプリットイメージを組み込んだ富士フイルムにしかできないと思うので期待したい。

2026年4月27日

x815 * 4:00 PM


Fuji X-E4
Leica Summaron 3.5cm F3.5
Nik Collection Silver Efex Pro 2

2026年4月20日

x814 * 昼下がり

Fuji X-E1
Helios-44-2 58mm F2
Nik Collection Silver Efex Pro 2

2026年4月16日

ズマールの絞り環を調整する

ズマールの絞りリング

Summar 5cm F2の絞りリングが、開放側で少し硬くなってきたので調整してみた。
手に入れた時から少しこの症状はあったが、もう12年経過しているので最近酷くなってきていた。

どのレンズでも操作性が悪くなってくると、使うのが億劫になるので、調整できるならそうしたい。


前玉リング

まず、絞りリングにアクセスするために前玉を外す。
ズマールの前玉は鏡胴にねじ込まれているだけなので、先端のローレット部分を手で左に回せば簡単に取り外せる。


前玉を分離

前玉を取り外すと、いきなり絞り羽根が現れる。
鏡胴の内側にある黒いリングで、絞り羽根を固定している。


絞りリング固定ネジ

次に、絞りリングの横にある2本のビスを取り外すが、右側のネジは関係なく、もう1本は反対側にある。
このネジは絞りリングと絞り羽根の固定リングを連結させるのと、可動域のストッパーにもなっている。


絞りリング分離

2本のビスを外した後、絞りリングを上に引き上げれば外れる。


絞りリング可動スリット

手前のスリットを先ほど外したネジが移動することで、絞りリングの可動範囲を制御している。
絞りリングのグリスは全く残っていない状態だった。
この溝も含めて周囲をクリーニング、絞りリングもクリーニング、
この時、絞り固定リングは外れたりズレたりする状態なので要注意。
レンズを逆さまにすると絞り羽根がバラけると思う。


クリーニング後

外周はあまり汚れていなかったが、スリット部は少し汚れが落ちたようだ。


グリス塗布

クリーニング後、絞りリングがハマる部分に新しいグリスを塗布する。
グリスは、あまり多く塗ると絞り羽根の油染みの原因になるといけないので、少量を塗っておいた。


組み立て後

絞りリングをハメて可動を確認してから、逆の手順で組み立てる。
この時、前玉の絞り指標の点が、絞りの数値”2”の位置まで前玉がねじ込まれているか確認する。


絞りリングの動作確認

キヤノンL3に取り付けて、絞りリングの動きを確認。
調整前よりも開放側での絞りリングの動きも滑らかになり、グリスを塗布したこともあって、
全体の操作感もスカスカ感がなくなり滑らかになった。
一応前玉も外しているので、X-E1にも取り付けて、無限遠と最短距離の確認をして問題なかった。

結局、はっきりした原因は分からなかったが、クリーニングとグリス塗布、
それと少し絞り羽根の固定リングを上下して、絞り羽根を緩めたからかもしれない。

2026年4月6日

ズマロンのヘリコイドグリスを交換する

Leica Summaron 3.5cm F3.5

ズマロンのヘリコイドが指が痛くなるほど重くなってきて、人差し指だけで回せないので、
ヘリコイドグリスを交換してみた。

このレンズは35mmということでダブルヘリコイドである。
レンジファインダーカメラの距離計は、50mmレンズの前後の移動量に合わせて調整されているので、
移動量の異なる35mmレンズなどでは、50mmレンズと同じ移動量になるようにダブルヘリコイドで調整している。


分解したズマロン

上の写真が分解した部品。
左端がマウント部で、ダブルヘリコイドなので上下2段のネジ溝がある。
左から2番目が距離計と連動する内ヘリコイドで、マウント側から組み込む。
左から3番目が、距離計の内ヘリコイドとフォーカスリングのヘリコイドを連結する部品である。
右端がレンズユニットで、フォーカスリングのヘリコイドになる。

グリスを交換して組み立ても終わって操作してみると、なんと無限遠での距離計側の繰り出し量が多く、
レンジファインダーカメラに取り付けて確認すると、オーバーインフォになっていた。
グリスを交換したので、フォーカスリングは人差し指だけで回せるような、いいトルクになったが、、、

フォーカス側は最短から無限まで正確なのと、ミラーレスカメラでしか使わないから、このままでもいいが、
おそらく距離計側のヘリコイドの組み込み方が間違っていると思うので、また調整してみようと思う。

けれど、ダブルヘリコイドのレンジファインダーレンズには、素人は手を出さないほうがよさそうだ。

2026年4月1日

2026年3月28日

コマンドダイヤルの空振り

Fuji X-E1

Fuji X-E1のコマンドダイヤルの調子が悪くなってきた。
電子ダイヤルでよく起きる接点不良で空振りするなど、動作が安定しないという状況である。
このダイヤルは設定に使うだけなのでこのままでもいいが、治るものならなんとかしたい、
ということで、よくある空回しで接点のセルフクリーニングをしてみた。


Fuji X-E1のコマンドダイヤル

とりあえず高速で空回しして、接点のセルフクリーニングをしてみたが症状が変わらない。
そこで、ダイヤルが押し込まれない程度に力を加えてダイヤルを回転させると、
接点がクリーニングされたのか、空振りが少なくなった。
これを繰り返すと力を加えず普通に回しても、ほぼ安定して正常な動作になった。
このダイヤルは、少し力を加えることがコツのようである。

オーディオアンプのボリュームも古なるとガリが出るので、
ボリュームを回してセルフクリーニングをするが、それと同じである。
ただ、アンプのボリュームでは、巻き線型はボリュームを回してセルフクリーニングしてもいいが、
カーボン抵抗体のボリュームはしないほうがいいということもある。
電子ダイヤルでも構造上の違いがあるかもしれないので、試すときは自己責任で。

2026年3月10日

x810 * 雛めぐり






Fuji X-E4
Leica Summicron-C 40mm F2  (1)
Minolta M-Rokkor 90mm F4  (2, 3)
Nik Collection  Silver Efex Pro 2

2026年3月8日

フォーカスレバーのあるレンズ

フォーカスレバーのあるレンズ

L39マウントレンズなどレンジファインダーカメラ用のレンズには、
フォーカスリングにフォーカスレバー(指掛けレバー)が付いていることが多い。

このフォーカスレバーは
  • 無限遠に固定する。(無限遠ロック付きの場合)
  • ピント合わせをする。
  • 距離や被写界深度を判断する。
などフォーカス操作の補助に使われる。


無限遠ロック状態

遠くの風景などを撮るときは、無限遠ロック位置にセットしておけば、
不用意にフォーカスリングが動いてピントが外れることはない。


フォーカスレバーの操作

ピント合わせは普通にフォーカスリングを回してもいいが、フォーカスレバーを使うときは上の写真のようにする。
少し見にくいが、左手の人差し指の腹側がフォーカスレバーの上に置かれているのがわかるだろうか。
これが正しいフォーカスレバーの操作の方法で、人差し指全体を指先方向にずらしたり、
逆方向にずらしたりしてフォーカスレバーを移動させピント合わせをする。
慣れれば指で摘んだり、指先だけで操作するよりもピント合わせが楽である。


距離を判断(Canon S 50mm F1.8)

フォーカスレバーの位置で何メートルにピントが合っているかわかるので、ピント合わせが容易になる。
ただ、レンズごとにレバーの位置と距離の関係は異なるので、よく使うレバーの位置を覚えておくこと。
このCanon S 50mm F1.8では、フォーカスレバーが真下の位置で5mにピントが合っている。


被写界深度を判断(Summaron 3.5cm F3.5)

Summaron 3.5cm F3.5では絞りをF8にして、フォーカシングレバーをこの位置にすると4.5mがピント位置になり、
被写界深度の2.2m〜無限遠までピントが合うので、ストリートスナップなどではこの位置にしておけばいい。
レバーの位置がずれてしまったら、無限遠ロックにしてから1cm程度動かすだけなので手探りでできる。

一眼レフ時代になって消滅したフォーカスレバーだが、使い慣れると便利なもので、
ミラーレスカメラでも同じ要領で使える。

2026年3月5日

Canon Concept Model

コンセプトモデルA:レトロカメラデザイン

「CP+2026」でキヤノンがコンセプトカメラを参考出品していたそうだ。
ウエストレベルファインダーの1インチセンサーカメラである。


ウエストレベルファインダー方式

このカメラのウエストレベルファインダーの構造がユニークである。
レンズから入った像をミラーで上に向け、フルサイズスクリーンを通ったあと、
さらにミラーでセンサーに導くという。

最初この構造を見た時、1965年に発売されたペリックスのような、
キヤノンお得意の固定式ハーフミラーかと思ったが、上部のミラーは可動式のようだ。

ただ、デモ機ではこのミラーはクイックリターンではなく、レバー操作で動かすようで、
畳めばウエストレベルファインダーで見ることができ、開けばウエストレベルファインダーは暗転して、
センサーに導かれるという構造である。

つまり、レバーでファインダーを開いて、ピント合わせをして、レバーでファインダーを閉じて、
暗転のままシャッターを切るということになる。

それと、わざわざこの構造にするということは、フルサイズフォーカシングスクリーンの像を撮影するのが目的で、
それにより、フルサイズのボケやトイカメラ風の写真が撮れるからなのだろう。

富士フイルムのX halfのこともあるので、こういうカメラがどれだけ受け入れられるか難しいが、
初期のバルナックキヤノンでのポップアップファインダー、その後の変倍式のレンジファインダー、
ペリクルミラーの一眼レフなどユニークなカメラも作ってきたキヤノンなので、実現させてしまうかもしれない。


Nikon F ウエストレベルファインダー & Olympus E-P5+EVF

けれどウエストレベルファインダーだけなら、交換式ファインダーやチルト式EVFでいいと思うが、、、

2026年3月3日

x809 * 梅の香






Fuji X-E1
Canon S 100mm F3.5 (1)
Industar-22 50mm F3.5 (2, 3)
Nik Collection  Color Efex Pro 4(クラシカルソフトフォーカス)