2025年7月12日

Fuji X-E4にも短いサムレスト

Fuji X-E4 + Haoge THB-X4B

今、X-E4に付けているサムレストはHaogeのX-E4用のTHB-X4Bだが、露出補正ダイヤルに届くほど長い。
これが一般的なようだが、少し前にFuji X-E1に短いサムレストを付けて使い心地がよくなったので、
X-E4にも短いものがないか探してみた。

しかし、どのメーカーのものも、X-E4用となると長いサムレストである。
やはりファインダー横に並ぶボタンへの干渉を避けるためには長くなるのだろう。

諦めつつもネットで探してみると、あるブログでX-E4にX100用のサムレストを付けている記事があった。


Haoge THB-X4B(上)THB-XB(下)

それは、Haogeの THB-XBというX100FやX-Pro3用のサムレストで、これの長さが55mmと短いのだ。
X-E4用のTHB-X4Bは67mmである。


Fuji X-E4 + Haoge THB-XB

このHaoge THB-XBを付けると、ちょうどいい位置に親指がくるのでホールドしやすくなった。
ホットシューへの取り付けもガタつきがなく、しっかり固定される。
背面ボタンは少し押しにくくなるが、覆われることもないので問題ないと思う。


Fuji X-E4 + Haoge THB-XB

シャッターダイヤルも問題なく操作でき、Qボタンも無理なく押すことができる。
むしろ、QボタンはTHB-X4Bよりも押しやすいと思う。


THB-XBとボディとの隙間

かなりボディに密着しているが、わずかに隙間があるので、ボディに傷がつくことはなさそうである。


Haoge THB-X4B(上)THB-XB(下)

ただ、親指が当たる部分が少し小さいのが難点。
X-E4には背面ダイヤルがないので、X-E4用のTHB-X4Bは親指の当たるところを下げて大きくし、
斜め上に力がかかるようにテーパーが付けられているので指あたりがいい。
背面ダイヤルのある機種用のTHB-XBは、そのような形状にできないのだろう。

とはいっても、短いサムレストの使いやすさというメリットのほうが大きいので、
このサムレストで満足している。


Fuji X-E4 + Haoge THB-XB

X-E1でもそうだったが、こうしてみると機種専用品よりも他機種のサムレストほうが、
うまく合えば使用感がいいのかもしれない。

サムレストの長さや形状は人によって感じ方が違うと思うが、
フィルカメラの巻き上げレバーに慣れている自分にとっては、サムレストは少し短めの方がいい。

2025年7月10日

2025年7月4日

トップカバーにも変化が

Fuji X-E5のトップカバー

Fuji X-E5のトップカバーがアルミ削り出しになり、高級感が増したようだ。

アルミ削り出しといえばMac。
MacBook Proのアルミ削り出しは、堅牢感、金属感、塊感を与えてくれる。

削り出し加工は金属のインゴットを切削して整形するので、複雑なデザインに対応でき、
エッジのコントロールも容易で、鋭く立ち上げたり、手に当たる部分は丸みを持たせるなどができる。

このようなカメラのトップカバーの整形方法は、時代に応じて変化しているようだ。

バルナックライカのIII型までは、機械などを使うが手作業で叩き出す板金加工で、
今でも板金加工のバルナックライカは人気がある。

だが、C型ぐらいからはダイキャスト(鋳造)になり、3mmほどボディが大きくなって不評だったとか。

M3では真鍮プレスになったが、ファインダーの窓飾りのため、2度プレスが必要だったとか。

M6では亜鉛ダイキャストが採用されたが復刻版は真鍮削り出し、ダイキャストは不人気なのか。

そして、デジタル初号機のM8は真鍮削り出しである。


Fuji X-E4

X-E5のアルミ削り出しは、M8の真鍮削り出しと同様でライカ路線かな。

X-E4もエッジが立っているほうだが、これはプレス後に切削をしているらしい。
でないと、プレスだけでこのエッジは難しいと思う。

ちなみに、X-E1はプレスだけなのでエッジが丸い。

第五世代センサーの消化モデルX-E5が発表されたので、
次は第六世代センサーのトップ機種となるX-Pro6 ?、これは真鍮削り出しかな。

2025年7月1日

ミラーレスカメラのファインダー

Olympus Pen E-P5のファインダー

フィルムカメラではファインダーを覗いて写真を撮るのが普通だったが、
デジタルカメラでは背面モニターを使っても撮れるようになった。
むしろ、スマートフォンの影響もあって、背面モニターを見て撮るのが一般的かもしれない。

けれどオートフォーカスレンズならいいが、よく使うマニュアルフォーカスレンズだと、
背面モニターではピントが合わせにくい。
日中の明るいところでは見づらく、ストリートフォトではパンフォーカスで使うのが精一杯である。

ストリートフォトでは構図やピント合わせが容易なファインダー(EVF)を使って撮っているので、
ファインダーの見え方は重要になってくる。


Olympus VF-4

オリンパスPEN E-P5を使っていた時は、カメラにファインダーが付いてなかったので、
外部ファインダーVF-4を使っていた。
この外部ファインダーは、大きくて不格好かもしれないが、ファインダー倍率が0.74倍、
アイポイントが21mmあるので本当に見やすいファインダーで、
しかも90度チルトできるので、ウエストレベルファインダーとしても使用できて便利だった。

PEN-Fを使わなかった理由の一つはファインダーが内蔵されたため、
外部ファインダーを接続するためのアクセサリーポートが廃止されて、VF-4が使えなくなったからである
ちなみにPEN-Fのファインダー倍率は、35mm判換算で約0.62倍となっている。


X-E1のファインダー

一時期、PEN E-P5とFuji X-E1を併用していたが、Fuji X-E1のファインダーはVF-4に劣るものの、
まだ見やすかった。
最初のEVF専用機ということで、力を入れたのだろう。

ところが、X-E4を使った時にファインダーの見にくさが気になったので、
初期の機種や最新の機種はどうなのかとEVFを比較して見たくなった。


使用したファインダーの比較

Fuji 初期型と最新型のファインダー比較

X-E1ではX100やX-Pro1よりも表示画素数やアイポイントが改善されたが、
特にアイポイントが23mmと長くなったので眼鏡をかけていても全視野が見える。
なぜか初期の3機種はファインダー倍率が公表されていないが、X-E1は0.62倍ぐらいかもしれない。
X-E1のEVFが見やすく感じるのは、液晶サイズやアイポイントの影響もあるのだろう。

X-T1はファインダー倍率 0.77 倍でVF-4の0.74倍を超えているが、
やはり一眼レフタイプの方がファインダーを内蔵するには有利である。
発売当時は「世界最大のファインダー倍率」というキャッチコピーだった。

X-T5のEVFは0.8倍という驚異的な倍率で、アイポイントも24mmと最長である。
仕様だけ見ると、今はこのファインダーが世界最強?かもしれない。

どうしてもレンジファインダー型は、内蔵スペースが小さくなるので0.7倍以上は無理なのかもしれないが、
ファインダーの性能としては0.7倍以上のファインダー倍率が必要だろう。
それとアイポイントも重要で20mm以上ないと眼鏡をかけて覗いた場合は周囲がケラれてしまう。

こうして比べてみると、X-E4のEVFはスペック的にどうしても見劣りする。
EVFの見え方は、それぞれ感じ方や使い方でも違うが、ファインダーにこだわる人には重要である。
X-E型はボディサイズをむりに小さくせず、X-E1のサイズに戻してEVFを強化するのが、
期のコンセプトに沿った本来の姿だと思う。

2025年6月22日

拡大表示がやりにくい

デジタルスプリットイメージ

Fuji X-E4で使うレンズは、ほとんどマニュアルフォーカスレンズなので、
Fnボタンにフォーカスチェック(拡大表示)を設定し、フォーカスモードはマニュアルフォーカスにしている。

ところが困るのが、撮影中にFnボタンで拡大表示しようとすると、
つい長押しになり、MFアシストの切り替えに入ってデジタルスプリットイメージになってしまうことである。

MFアシストの切り替えは、スタンダード、デジタルスプリットイメージ、デジタルマイクロプリズム、
フォーカスピーキングの順次切り替えとなっているので元に戻るのに手間取り、
シャッターチャンスを逃してしまい、イラッとすることがよくある。

このFnボタンの長押し機能を、設定でキャンセルできないのだろうか。
ボタンの押し方に癖があるからだと思うので、気をつけているが直らない。
困ったものである。

ところで、このデジタルスプリットイメージという機能はX-E2から搭載されたので、
当時気になって近くの家電量販店に見に行った。
そう、その頃はFujiのカメラは地方の家電量販店で手に取って確認できたのである。
今は家電量販店だけでなく、地方のカメラ店でも手に取れない状態。

店でファインダーを覗いてデジタルスプリットイメージを確認すると、使えないとすぐわかり、
X-E2ではなくてX-E1を購入した。

このデジタルスプリットイメージはレンジファインダーの距離計ではなく、一眼レフのスプリット距離計に近い。

レンジファインダーの距離計はファインダー自体が素通しなのでボケていない状態でピント合わせができ、
一眼レフの距離計はファインダー自体はボケるが、距離計の部分は素通しなので、
ボケていいない状態でピント合わせができる。

デジタルスプリットイメージはファインダー全体がボケるので、スプリットイメージ部分もボケる。
これではボケた画像が左右にズレるだけなので、わかりづらく、また、F4以上に絞るとズレが分かりにくくなる。
一眼レフのスプリットイメージも使えるのは絞りF4までなので、よく似ている。
それと、デジタルスプリットイメージの部分が大きく暗いのも難点だ。

デジタル距離計自体は面白い発想なので改良されるかなと思ったが、X-E4でも進化はなかった。

2025年6月13日

Fuji X-E5 雑感

Fuji X-E5

X-E5が発表されたけど、約25万円とX-E4の2.5倍の価格のようなので、こんなに高価になったら買えないなあ。
なんだか、100系やPro系とも似てきて、個性がなくなったようにも。
迷走するEシリーズのデザインと操作性かな。
Eシリーズ1号機であるE1のイメージを継続したのはE3まで、完全に別シリーズのようなデザインになったようだ。

以前の記事「もし、Fuji X-E5があるならば」と比べるとどうなのだろう。
X-E5での、いい変更箇所や気になることもあるので書き出してみた。

  • 大きな追加機能は手ぶれ補正、このセンサーサイズだと必要なのだろう。

  • またまたグリップが復活、やっぱり必要なのだ。
    しかも今までの平たいものではなく、しっかり飛び出している。
    もう富士フイルムのカメラから、
    グリップがなくなることはないだろう。
    グリップレスはE4だけ。

  • 幅サイズ124.9mmは、E1とE4の中間ぐらいなので、持つのに丁度良さそう。

  • トップカバーはアルミ切削とアルマイト加工なので、これは羨ましい。
    エッジを立てるにはアルミ切削がいいのだろう。
    ニコンFはエッジを立てるのに普通の何倍ものプレスをしたので、コストがかかったらしい。

  • フォーカスモード切り替えもX100タイプで復活。
    使うのは
    MFレンズがほとんどなので、これはなくても良かった。

  • EVFはE4と変わらず、0.39型でファインダー倍率 0.62 倍なので残念、もっと倍率をあげて欲しかった。
    E4で唯一不満だったのが、このファインダー倍率 0.62 倍だった。

  • 液晶モニターは、やっぱり180度跳ね上がるんだ。
    これはやめて欲しかった。

  • Qボタンが微妙なところに、普通にモニターの横に並べられなかったのかな。
    E4のトップよりいいが。

  • 指標がドットのエンボスになったのはスッキリしていい。

  • いまさらだが、電気製品のような電源のON OFF表記は必要?
    電源レバーが12時の方向がOFF、1時の方向がONでわかるのでは。

  • ストラップ環が通常タイプのアイレットに戻ったのは大歓迎。
    E4のタイプだとストラップを探すのが大変だった。

  • 向かって右側にあった機種ロゴは、AF補助光ランプを置いてまでレンジファインダー風にしなくても、
    消すだけでよかったのでは。
    なんだかトイカメラのように感じてしまう。

  • センサーが4020万画素になったので、2倍と1.4倍のデジタルテレコンが付いて便利そうだ。

  • フィルムシミュレーションダイヤルとフィルムカウンター風の表示窓。
    ニコマートのフィルムカウンターは拡大レンズ付きだったが、これはどうなのか。

  • ISO感度のダイヤルがやっぱりない。
    フィルムカメラではフィルムを入れたときしかISO感度は使わないが、
    デジタルカメラでは露出の要素なので、独立ダイヤルが使いやすいと思う。

カメラのデザイン操作性は、ユーザーの意見を取り入れると、どんどん一般的なカメラになってくる。
ユーザーの意見が反映されない1号機が、一番個性が出るようだ。

いずれにしても、高価なカメラなので手も出せないが、EVFやISO感度ダイヤル、180度チルトモニターなど,
改善して欲しかったところが、そのままなのでE4でいいかなと思っている。

個人的な雑感

2025年6月10日

今でも現役 Fuji X-E1

Fuji X-E1

X-E1は、2012年11月にX-Pro1のクオリティを継承するレンズ交換式プレミアムカメラとして発売されたので、
約13年前のミラーレスカメラとなるが、今でも現役である。

正直、デジタルカメラが10年以上、故障もせずに使えるとは思ってもいなかった。

フィルム時代に使っていたキヤノンF-1は最近こそ、スローシャッターが調子悪くなってきたが、
20年、30年と故障もなしに使うことができた。

ミラーレスカメラは5年程度使えば故障して終わりで、よくて修理対応内の7年程度が限界だと想定していたので、
初代機のX-E1が、10年を超えて一度の修理もなく使えているのは驚きである。
もちろん、シャッター速度や露出の精度は落ちていると思うが、実用上違和感はない。
富士フイルムのフィルムカメラは知らないが、デジタルカメラの製品クォリティは良いようだ。


Fuji X-E1

もちろん、製品スペック的には最近の高スペック機種には及ばない。
発売当時でも、同時期(2013年6月)に発売のオリンパスPen E-P5に比べると、2周遅れのようなスペックだったが、
フィルムカメラに近い独特のUIと目盛りの付いたダイヤルで、フィルムカメラのレンズが似合うカメラである。

強力な手振れ補正が付いていた、OLYMPUS PEN E-P5のボディーキャップレンズセットが10万円前後なのに、
手ぶれ補正のないX-E1が9万円前後と、価格的には強気なカメラだが、
出遅れた富士フイルムとしては、Xシリーズの初代機は渾身の製品だったのだろう。


Fuji X-E1

当時使っていたオリンパスPen E-P5はマイクロフォーサーズなので、フィルムカメラのレンズを使うと、
焦点距離が2倍の画角になる。
つまり50mmレンズが100mmの画角にクロップされるので少し使いにくい。

X-E1はAPSCなので、フィルムカメラのレンズを使うと焦点距離が1.5倍の画角になる。
つまり50mmレンズが75mmの画角にクロップされ、中望遠でのストリートフォトを撮るのに都合が良かったので、
Fujiのカメラも使うようになった。

今はオリンパスのカメラは手放したので、富士フィルムのカメラだけだが、
使うのは、ほとんどフィルムカメラのレンズなので、この組み合わせに満足している。

カメラはスペックではない、ということを実感させてくれるX-E1なのだが、
写真を撮るという、フィルムカメラのような操作感なので、とにかく撮っていて楽しいカメラである。

2025年5月31日

FUJIFILM X half デジタルフィルム機?

FUJIFILM X half チャコールシルバー

フィルムのハーフサイズカメラは、35mmフィルムの一コマの半分のサイズで撮影するカメラだった。
35mm版のアスペクト比3:2の半分ということで1.5:2、これを2倍すると3:4というハーフサイズになる、
つまり縦型フォーサーズである。

このX halfもセンサーサイズには関係なく、3:4のフォーマットということなのだろう。

上部には露出補正ダイヤルとフレーム切り替えレバー、
そして素通しの光学ファインダーと3:4の液晶モニターというシンプルな構成。

Xシリーズのデザインを踏襲しているが、こういうコンセプトのカメラなので、
もっと遊び心のあるデザインでも良かったような気がする。

カラーは、シルバー、チャコールシルバー、ブラックで、画像で見る限りはチャコールシルバーが良さそうだが、
人気次第で、他のカラバリも作られるかもしれないかな。

ただ、実機を見ていないので分からないが、プラスチックボディで軽量ということなのでトイカメラぽく、
あまり持った時の質感や操作感には期待できないかもしれない。
それと10万円越えの価格になるようなので、微妙なカメラである。


Olympus PEN E-P5 「フォトストーリーモード」

2枚の縦構図の写真を組み合わせて1つの画像として撮影しする「2in1」と良く似た機能が、
現行機種にもあるのかもしれないが、オリンパス機に「フォトストーリーモード」としてあった。
連続して複数枚撮ると、その複数枚の写真を1つの画像にして組写真のようにしてくれた。

ただ、最初は面白くてよく撮っていたが、そのうち飽きてしまった。


Leica IIIc 光漏れ

「ライトリーク」「ハレーション」「期限切れフィルム」という撮影フィルターが追加されたが、
これはフィルムカメラの再現というよりも、ジャンクフィルカメラ、ジャンクフィルムの再現ということだろう。

普通は、整備されたフィルカメラで撮ると、デジタルカメラと同じように綺麗に写る。
ネガカラーでは少し発色に違いは感じられるが、リバーサルではほとんどデジタルカメラと変わらない描写である。

だが、今のフィルム写真のイメージは写真アルバムに貼られて褪色した写真や、
安価なレンズで撮られ色転びした写真なのだろうから、よく写らないフィルムカメラを探すより、
これらのフィルターのほうが手軽である。

けれど、今までのフィルムシミュレーションが主のXシリーズでは、簡単に撮影フィルターを呼び出せなかったが、 
X halfでは改善されているのだろうか。


Just one frame
フィルムのコンタクトプリントをデジタルスキャンして切り出し

「フィルムカメラモード」はやりすぎのような気もするが、このコンセプトだと必要なのだろう。
「フレーム切り替えレバー」を引くと、次のシャッターを切ることができるというフィルムカメラ感覚で、
あえて面倒くささを、ということなんだろう。

コンタクトシートも保存されるようだが、上の写真のようにパーフォレションが付いたまま、
一枚の画像として切り出せると楽しいのだが。

フレーム切り替えレバーを操作して「2in1」や「フィルムカメラモード」で写真を撮るのも楽しいと思う。
フィルムや現像代が高くなった今では、デジタルカメラでフィルムカメラのように撮影するというのも、
いい選択肢かもしれない。

2025年5月26日

Fuji X-E1に短いサムレスト

Fuji X-E1 + Pixco サムレスト

カメラを持ったときに右手の親指を固定させるサムレストだが、短いタイプが使いやすい。
X-E1に、元々取り付けていたサムレストは露出補正ダイヤルに当たるほど長いもので、
親指の位置が露出補正ダイヤル寄りになる。

けれど、この「Pixco サムレスト」だと、シャッターボタンの左端あたりに親指が来るので、
持ったときにすごく安定する。

最近のサムレストは上面がフラットになっているが、これは上に飛び出しているので少し目立つ。
けれど、最近のサムレストは長いものがほとんどで、この長さのサムレストは今はないので貴重である。
X-E1が発売された頃の商品だが、今でも600円程度で手に入るので物価高の今の時代にはありがたい。
取り付けは付属の六角レンチでビスを回してホットシューに固定するタイプだが、
初期の頃はこのタイプが多かった。

X-E4にも付けてみたが、Qボタンが押しにくくなって無理だった。
X-E4はこのようなものを付けず、そのまま使えということなのだろう。


フィルムカメラのレバーの位置

フィルムカメラでは巻き上げレバーがサムレストにもなるのだが、予備角を開いた状態で、
巻き上げレバーに親指を当てたとき、シャッターボタンの左側に親指がくることが多い。

やっぱりホットシューに近い位置に親指が固定される方が、持ったときに安定する。


FUJIFILM X half

先日発表されたFUJIFILM X halfはフィルム巻き上げレバーを模した「フレーム切り替えレバー」が装備されたが、
サムレストとして使えるのだろうか。
これがサムレストとして使い心地がいいのなら、X-E5にも装備して欲しい。

それにしても、富士フイルムは思い切ったカメラを作ったものだ。

2025年5月4日

Canon S 100mm F3.5のフィルターとフード

Canon S 100mm F3.5 & Leica FIKUS 12530

Canon S 100mm F3.5には内径34mmのフィルターネジが切られていて、
フィルターとカブセ式の純正レンズフードを取り付けることができる。
けれど、内径34mmは外径36mmとなり、ライカのA36と同じなので、
所有しているライカのカブセ式A36フィルターと「FIKUS 12530」を付けてみた。

こんなことをわざわざする人はいないと思うが、レンズよりもフード の方が高価というアンバランスである。


Canon 34mm平型フィルター

元々付いていたフィルターはキヤノンの34mm平型フィルターである。
キヤノンの旧型レンジファインダーレンズには、この平型フィルターが一般的だった。


Leica A36フィルター

今回付けるフィルターはライカA36のカブセ式フィルターで、先端はA36フードが付けられるようになっている。


Canon S 100mm F3.5 + Leica A36フィルター

Canon S 100mmにA36フィルター被せてネジで固定する。
元々、レンズの先端が黒塗装なので違和感なくバランスがいい。


Canon S 100mm F3.5 + Leica A36フィルター + Leica FIKUS 12530

このA36フィルターの先端にLeica FIKUSレンズフード を被せてネジで固定する。
何か物々しい感じでバランスが良くないようだ。
やっぱり純正フードの方がデザイン性がいいと思う。

いずれにしても、このようなオールドレンズはレンズフード を付けずに使うのが楽しいので、
こういう使い方をすることはないだろう。

2025年4月20日

3ヶ月目のTRIO チューナー

TRIO KT-7500

3ヶ月目のチューナー「TRIO KT-7500」だが、エージングが進んだのか、脳内補正が出来上がったのか、
いい音で快調に鳴ってくれている。
少しカサカサしていた音が、しっとりとしてきたようだ。
ジャンク品ということだったが、結果的に完動品で4000円というのはいい時代だ。

中古品は長期間使われていないだろうから、とりあえず電気を流してパーツを目覚めさせてやるということで、
2週間ほど外出時を除いて電源は入れたままにしていた。
機械製品は動かす、電気製品は電気を通すというのが、最上のメンテナンスということだろう。

これで徐々にザワザワ感が取れ、フワッと広がる艶っぽい感じの良い音になったようだ。

今はNHF FMを聞くことが多く、選曲することも少ないのでミュートはオフ、
MPXフィルターもステレオ感が少し損なわれるのでオフにしている。

NHK FMは民放FMとは違って、往年のまったりとした放送で、音楽のジャンルもクラシックから民謡までと幅広い、
これは公共放送ということで、昭和時代から変わっていないようだ。
とにかくFM放送を聴き始めた頃の雰囲気で、今でも聴けるのがいい。


TRIO KT-7500の内部

内部はどうだろうかと、トップカバーを開けて見ると、汚れもなくきれいな状態なので意外であった。
トップカバーはアンプのように放熱のためのスリットがなく、密閉型なので埃が入りにくいが、
ここまで綺麗なのは一度メンテナンスされているからだろうか。

チューニング ダイヤルとバリコンを連動させる糸も、痛みがなく新品のようだ。


TRIO KT-7500のバリコン

FM4連とAM2連のバリコンも見えるが、ケーブルも含めてあまり汚れていない。


TRIO KT-7500のFMアンテナ端子と同軸ケーブル

FMアンテナ端子の75ΩはF型端子ではなく、ねじ止めの直付けで5C-FB同軸ケーブルが接続できる。
いまはアンテナ接続ではなく、75Ωの端子にテレビのケーブルから分岐した5C-FB同軸ケーブルを接続している

最初は音出し確認のために4C-FBのアンテナケーブルを使っていたが、音が少し細く感じたのと、
高域が歪むようで気になったので5C-FBに変更した。
これで高域もすっきりとして、アナウンスの声も落ち着いた音になった。
1mほどの同軸ケーブルで音が変わるとは思えないが、これもフラシーボ効果かもしれない。