これでレンズを左方向に回し続けるとマウントユニットから外れる。
ペットボトルのキャップと同じというシンプルな構造。
多条ネジなので、レンズを引き抜いた位置を覚えておかないと後で困る。
このレンズは指標が2mの位置で外れた。
古いグリスを取り除くには、先の尖った綿棒を使うと溝のグリスを掻き出しやすい。
かなり劣化して溝に固まって汚れていたので、綺麗にするのに時間がかかる。
前玉はリングで押さえられているだけなので、カニ目レンチでリングを外す。
固着してなくて簡単に外れた。
前玉は枠が付いてなくてレンズだけである。
上の左が遮光枠で右が後ろ玉
後ろ玉の手前に遮光枠だと思うが、黒いリングがハメられているので、指で引いて外したが、
外す必要がないかもしれない。
後ろ玉の枠の外側にもう一つリングがあるが、何のためかわからないので、
とりあえずカニ目レンチで少し緩めてから、後ろ玉の枠を回すと後ろ玉が外れた。
3群4枚のテッサータイプなので、鏡胴内には中玉と絞りユニットが見える。
汚れが多かったのは前玉の内側で、他はそれほど汚れていなかった。
前玉と後ろ玉をクリーニング、中玉もクリーニング。
前玉の内側の汚れが落ちたことで、かなりクリアになった。
外したレンズを元通りに取り付けた後、ヘリコイドに新しいグリスを塗る。
レンズユニットをマウントユニットに組み込むのだが、2mの位置に指標を合わせてもなかなか噛み合わない。
やっと入っても、1回目は無限遠を行き過ぎ、2回目は無限遠の少し手前、3回目で無限遠にピッタリ合った。
位置の微調整が厄介だ。
これで完成と思って道具を片付けたが、ストッパーピンを取り付けるのを忘れていて、
危うくピンを紛失するところだった。
最後まで気を抜いてはいけない。
カメラに取り付けてファインダーを覗いて確認すると、クリーニング前よりクリアで抜けがいいように見える。
順光ではクリーニング前に比べて、一枚ベールが剥がれたように感じる。
逆光では、さすがにコントラストが落ちるが、ピントの芯がしっかりしたように感じる。
この個体はKOMZ(カザン光学器械工場)製で、絞り羽根が10枚なので丸ボケがいい感じだ。
こういう古いレンズは、汚れたままの方が味わいがあることもあるので、
クリーニングするという判断は難しいかもしれない。
このIndustar-22 50mm F3.5はあまり好きな描写でなく出番が少なかったので、
クリーニングしてみたのだが、これから少し使って判断したい。
ちなみに「X804 * 遠い春」はクリーニング前のこのレンズで撮ったものである。





































