2018年5月28日

ターンテーブルの回転数チェック

MICRO MST-105 オーバーハング付ストロボスコープ

マイクロのMST-105ストロボスコープである。
ターンテーブルは33 1/3回転や45回転で回転しているが、フォノモーターやベルトの劣化で回転がズレていることがあるので、
それをストロボスコープを使ってチェックする。


MICRO AP-M2のスピンドルにはめる

ターンテーブルの側面がストロボスコープになっている機種もあるが、
MICRO AP-M2はターンテーブルにプリントされていないので、このプレートを使うことになる。


ELPA PM-LSW1 LEDスイッチ付ライト ホワイト

けれど、ストロボスコープだけではチェックができなく、光を当てないといけないのだが、その光源が問題である。
昔の蛍光灯のように電源周波数で点滅していればいいのだが、今はインバーター式が一般的なので点滅しない。

少し調べてみると交流式のLEDライトが使えそうなので、「ELPA PM-LSW1 LEDスイッチ付ライト(ホワイト)」で試してみた。
このライトは廊下などのコンセントに差し込む常夜灯で、センサー点灯タイプもあるが、
ストロボスコープ用としてはスイッチタイプが使いやすい。

ところでLED電球は整流器や平滑回路が入っていて直流で使われるのだが、
それだと点滅しないのでストロボスコープ用には向かない。
高価なLED電球よりも、このように回路が省略された常夜灯のような安価なLED電球が適しているのだろう。


MICRO MST-105

このストロボスコープには外周から、
60Hz・33回転用、50Hz・33回転用、60Hz・45回転用、50Hz・45回転用がプリントされている。
中央はオーバーハングゲージで10mmから20mmまで測定できる。
 
ストロボスコープの縞目の数は、33 1/3回転では60Hzで210本、50Hzで180本である。
これに、60Hzで点滅する光を当てると一番外側の縞目は1/60秒に一目盛りだけ動くので、見た目は停止していることになる。
回転が速いと縞目が一目盛り以上動くので縞目が右に流れて見え、
逆に回転が遅いと縞目が一目盛りに満たない動きなので縞目が左に流れて見える。


60ヘルツ・33回転で静止

ターンテーブルを回転させてライトを当てる。
このライトは0.2wと明るくないが、近づけて使えば昼間でも普通に確認できる。
一番外側が60Hz、33回転であるが、ごく僅かな流れなので回転数は大丈夫なようである。


MICRO MST-105 説明書

説明書に書かれているように、0.2%以内の回転数の偏差なら33rpm/50Hzで10秒間に2縞目の流れで、
JIS規格では4.2%の10秒間に42縞目の流れまでが許容範囲とされているようだが、この値は大きすぎると思う。

回転数を微調整できるようになっているプレーヤーが多いが、微調整のないMICRO AP-M2では、
チェックをしてもベルトを交換するぐらいしかできないので、あまり意味がないが状態の確認はしておきたかった。
今まで大きく回転数が狂うことはなかったので、精度がいいターンテーブルなのだろう。

当初から使っているMICRO純正のターンテーブル ベルトのままなので、精度が心配だったが暫くはこのまま使えそうである。

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