ラベル Contax G Sonnar 90mm の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Contax G Sonnar 90mm の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年6月25日

Sonnarでないゾナー

Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4、CONTAX  G Sonnar T* 90mm F2.8、Jupiter-8 50mm F2

カメラレンズの初期の構成は3群3枚のトリプレット型と2群2枚のガウス型でしたが、
トリプレット型をもとに3群4枚のテッサー型が開発され、
1931年には同じくトリプレット型をもとに3群6枚のゾナー型が開発されました。
当初はF2.0のコンタックス用5cmレンズが作られ、1932年には3群7枚でF1.5も作られています。


3群6枚ゾナー型

このゾナー型は、空気との接触面を少なくするためレンズを貼り合わせるという方法で、
レンズの枚数は多いけれど群数が少ないという構成ですね。
レンズコーティングがない時代では4群6枚のダブルガウス型より解像が優れていて、
レンジファインダーカメラの標準レンズとして人気がありました。


Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4

Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4はゾナー名が付けられていますが、
Vario-Sonnar はズームレンズに付けられた名称で、レンズ構成とは関係なさそうです。


Jupiter-8 50mm F2

Sonnar 5cm F2をコピーしたのが「Jupiter-8 50mm F2」3群6枚のロシア製ゾナーです。
このレンズは初期の頃は、ツァイスの部品やショット製のガラスを使っていたようですが、
その在庫がなくなるとロシア製の部品とガラスになるので、同じ性能ではないかもしれません。


Leica Summar 5cm F2、Leica Summicron 50mm F2 M 1st Collapsible 

4群6枚ダブルガウス型

Sonnar 5cm F2といえばSummar 5cm F2で、このレンズはライツがSonnar 5cm F2に対抗して開発したのですが、
4群6枚のダブルガウス型の設計だったのと、ガラス材の問題から失敗だったと言われています。
ライツにはレンズを貼り合わせる技術が不足してたので、ゾナー型は難しかったのでしょうか。

結局、Sonnar 5cm F2に対抗できるレンズは、Summitar 5cm f2を経て、次のSummicron 50mm F2になりましたが、
今はズマールの不完全さがオールドレンズらしくて人気があるようです。


CONTAX  G Sonnar T* 90mm F2.8

バックフォーカスが短いゾナー型は、一眼レフではミラーに干渉するので、望遠レンズとして使われるようになり、
一眼レフの標準レンズは、レンジファインダー機では評価の低かったプラナー型がバックフォーカスが短いことと、
レンズコーティング技術が進んだことで採用されることが多くなりました。

このCONTAX G Sonnar 90mm F2は、CONTAX G1というミラーのないカメラの望遠レンズですが、
レンズ構成は4群5枚とゾナー型ではないですね。

微妙にゾナーから外れているレンズたちでした。

2023年10月14日

CONTAX  G Sonnar T* 90mmのマウントアダプター

K&F Concept レンズマウントアダプター KF-CGX フォーカスリング付き

「CONTAX  G Sonnar T* 90mm」をミラーレスカメラで使うには、当然マウントアダプターが必要になるが、
今使っているのは「K&F Concept レンズマウントアダプター KF-CGX」である。

このCONTAX Gレンズ用のマウントアダプターは、一般的なレンズ用とは違ってヘリコイドリングが付いているが、
これはCONTAX  Gレンズがオートフォーカスレンズなので、フォーカスリングが付いていないからだ。

焦点距離の異なるGマウントレンズには、マウントアダプターで使えるレンズとそうでないものがあり、
このマウントアダプターでは次のような状況になっている。

「G Biogon T* 21mm F2.8」
「G Biogon T* 28mm F2.8」
「G Planar T* 35mm F2」
「G Planar T* 45mm F2」
「G Sonnar T* 90mm F2.8」
は取り付けることができるが、

「G Hologon T* 16mm F8」
「G Vario-Sonnar T* 35-70mm F3.5-5.6」
はレンズの後群がマウントから飛び出しているので取り付けることができない。


レンズとマウントアダプターの噛み合わせ

レンズのマウント部にはボディ側からコントロールするフォーカス用のピンが付けられているが、
これとマウントアダプターのピンを噛み合わせ、アダプターのリングを回すことでこのピンを回転させ、
レンズを繰り出してピント合わせをする。

こういう構造なので、マウント部分が回転しないスピゴット式なのだろう。


レンズ取り外しレバーの位置

マウントアダプターのレンズ取り外しレバーの位置が真横で、しかもリングにかぶさっているので、
リングを回すときに親指が当たるのが難点だが、慣れれば少し上側を持って回すことができるだろう。


Fuji X-E4 + CONTAX  G Sonnar T* 90mm F2.8

マウントアダプターのリングの操作感は、通常のレンズのフォーカスリングほど滑らかではなくて、
ゴロゴロとした感触だが、使いにくいこともない。
また、マウントアダプターのリングがボディのマウント側に近いが、普通に指がかけられるので窮屈でもない。

「CONTAX  G Sonnar T* 90mm F2.8」を入手するとき、マウントアダプターの操作性が気になったが、
意外と問題なく使えている。

2023年10月11日

CONTAX  G Sonnar T* 90mm F2.8

CONTAX  G Sonnar T* 90mm F2.8

  • レンズ構成:4群5枚
  • 焦点距離:90mm
  • 撮影距離:1m〜∞
  • 絞り羽根枚数:8枚
  • 絞り:F2.8〜F22
  • フィルター径:46mm
  • 最大径 x 長さ:56 x 63mm
  • 重量:240 g
  • マウント:コンタックスG
  • フード:GG-3
  • 発売年:1994年
  • 発売時価格:4万7000円

CONTAX G1

レンジファインダー? でありながらオートフォーカスというカメラ「CONTAX G1/G2」用のレンズで、
カラーはシャンパンゴールドとブラックがあるが、シャンパンゴールドは「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」
のような色合いである。

二重像合致式でないG1やG2ではピントが合わせづらくて人気がなかったようで、
オートフォーカスではピントが外れることも多かったらしい。
機械的に距離を合わせるレンジファインダーカメラのように、ファインダー内に二重像が表示されないので、
どこにピントが合っているかわかりにくいカメラだったようだ。

測離窓を持っているがファインダーは素通しで、今のミラーレスカメラのようにセンサーで三角測量をするので、
強いていえば富士フィルムのX-Proのようなフィルムカメラだろうか。


指標と絞り目盛りのズレ

ボディに付けていない状態では、絞りリングの目盛が指標とズレているが、
これが正常でボディに取り付けると一致する。
電子接点やヘリコイド駆動用のカプラーがあるためか、レンズの装着方式はバヨネット式ではなく、
マウント部は固定でレンズ鏡胴を回転させるスピゴット式なので、キヤノンNew FDレンズと同じような仕組みだ。


Fuji X-E1 + CONTAX  G Sonnar T* 90mm F2.8

「KIYOHARA SOFT VK70R 70mm F5」と同じように、これもミラーレスカメラで息を吹き返したレンズだろう。
とはいえ、本来マニュアルフォーカスレンズではなくオートフォーカスレンズであるので、
レンズにフォーカスリングがなく、マウントアダプターでフォーカスを合わせることになるのが難点だ。

硬調なレンズと評価されるようにコントラストが強めの芯のある描写だが、
テッサーのようなカリッとしてなくて、柔らかい諧調で少しウェット感があるように思う。

今は望遠レンズ系は標準、広角系より安価だが、「CONTAX  G Sonnar T* 90mm F2.8」も、
「CONTAX G Planar 45mm f2」に比べると安価なので、ミラーレスでの望遠スナップには手頃なレンズだろう。