2023年2月26日

LUXMAN LXV-OT10 フォノイコライザーで聴いてみると

左:Marantz PH-1 右:LUXMAN LXV-OT10

完成したLXV-OT10を視聴しようと、ケーブルを繋いでアンプのボリュームを上げると、
ブーンとハム音が盛大に鳴るのです。

ハム音がする時は基盤のアースネジ、底板の菊座のネジ、アース端子のナットを締め直すように書かれていますが、
強く締め直しても状況は同じです。

仕方ないのでアースケーブルを取り付けることにしました。
ラジオのFMアンテナの線があったので、これを適当な長さに切って、アース端子と基盤のアースネジを繋いだ後、
電源を入れてアンプのボリュームを上げると見事にはハム音が消えました。
このようなトラブルもあるのに、キットにアース線が含まれていないのは残念です。

LXV-OT10の音の印象は、フラットで少しおとなしい感じです。
いくらラックスマンとはいえマランツPH-1と比べるのは酷でしょうが、ハイトーンの伸びが全く違います。
ある意味真空管らしいと言えるかもしれません。
エージングが進めば変化もあるでしょうが、今のところジャズやポップスよりもクラシック系かなという感じです。
ただ、この価格としては流石のクオリティだと思います。

もう少しメリハリが欲しくて、ラインケーブルをMogami 2534からBELDEN 88760に変えたら少し高域が伸びて、
メリハリがついたような気がします。

このフォノイコライザーは真空管と言ってもハイブリッドタイプなので、前段と次段はオペアンプになっていて、
差し替えるだけで他のオペアンプに交換することができます。
当然最終段の真空管もJJ ELECTRONIC製から他のものに変えることができるので、
好みの音に近づけることもできるかもしれません。

2023年2月24日

x641 * Corner

Fuji X-E1 
Fujinon XF18-55mm F2.8-4
2018年
SILKYPIX Developer Studio

2023年2月22日

x640 * Street

Fuji X-E1 
Fujinon XF18-55mm F2.8-4
2018年
SILKYPIX Developer Studio

2023年2月9日

LUXMAN LXV-OT10 真空管フォノイコライザー


ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キット

組み立てキットのフォノイコライザーです。
以前に購入したのですが、既存のシステムの再調整のため、組み立てるのがのびのびになっていました。

「EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー」という2021年1月に発売された本の付録です。
付録の方がメインのようですが、、、

このフォノイコライザーの面白いところは、イコライザーカーブを無段階に調整できるということです。
今はほとんど1950年代からのRIAAというイコライザーカーブですが、
それ以前はデッカ、コロンビアなどのカーブがありました。
それらに完全に合わせるのは難しいですが、RIAAカーブの味付けとして使えそうで楽しい機能です。


ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キットのパーツ

パーツは上下と前後のパネル、基盤、真空管、ネジ類、電源アダプターです。
真空管はJJ Electronic スロヴァキア製です。

ムック本の内容は
●真空管フォノイコライザー・キット LXV-OT10を組み立てる
●LXV-OT10 接続方法
●ラックスマン開発陣に聞く、真空管フォノイコライザー
●フォノイコライザーのオペアンプ交換でグレードアップを狙う
●ラックスマン E-250で本格フォノイコライザーの世界を味わう
●LXV-T10 音質アップのアイデア

組み立てといってもハンダ付もなく、ネジで止めるだけなので説明に従ってゆっくり組み立てても、
40分ぐらいで完成します。


LUXMAN LXV-OT10の組み立て動画

もう2年も前の製品なので、組み立て動画はYouTubeにたくさんありますが、これは飯田有抄さんの動画です。
組み立ての様子がよくわかります。


LUXMAN LXV-OT10

完成品がこちらです。
真空管ECC82がオレンジ色に光っていますが、これは照明で真空管の灯はこれほど明るくありません。
イコライザーカーブの調整ノブは、もう少し高級感があるものがよかったかなと思いますが、
パネルの塗装や色はラックスマンらしい雰囲気です。

初期設定はMMカートリッジになっていますが、MCカートリッジに対応させるにはトップパネルを開けて、
ジャンパーピンを刺しなおさないといけないのが不便なので、MMカートリッジ専用になりそうです。

今はマランツのフォノイコライザーを使っていますが、ラックスマンはどうでしょうか。

個人的にラックスマン、タンノイ、トーレンス、ヤマハ、アキュフェーズなどはクラシック向き、
マランツ、JBL、マイクロ、サンスイなどはジャズ向きという思い込みがあるのですが、
これからLUXMAN LXV-OT10を使ってどう感じるかが楽しみです。

2023年2月7日

レコードのクリーニングは水洗い

レコードのクリーニング(水洗い)

中古のレコードを買うとプチプチ音やジリジリ音で悩まされることもあります。
プチプチ音は傷や大きなゴミ、ジリジリ音は溝の奥の小さなゴミが原因でしょうか。
これらを改善する方法は昔からよく紹介されていますが、やっぱり一番安全で効果的なのは水洗いで、
ただ水道水の場合はカルキが残るので、最後に精製水で洗い流すのがポイントです。


レコードのクリーニング(レコード針使用

水洗いが基本なのですが、この動画の5:24からの解説も重要なポイントで、
結局レコード針を使ったクリーニングが一番効果的ということです。
静電気などで音溝の深く入り込んだゴミは固いレコード 針でしか掻き出せないのです。
45回転や78回転でトレースすれば速くクリーニングできます。


レコード針でクリーニング

私が以前からやっているのは、レコード針でクリーニングした後、精製水でクリーニングする方法です。
よっぽど汚れがひどい場合は、水道水やクリーナー液を使わないといけないかもしれませんが、、、

まずはレコード針クリーニングで、レコード盤をレコード針でトレースします。
このプレーヤーは45回転に変更するのが面倒なので、33回転で聞きながらクリーニングしています。
この方がクリーニング前と後での差がよくわかると思います。

クリーニング針はM44Gのスタイラスガードもなくなった使い古した針で、
最大適正針圧の1.5gでトレースしています。


掻き出したゴミ

片面をトレースした後クリーナーで盤面を拭くと、クリーナーの表面に掻き出したゴミがこれだけ付着しています。
このレコードは最初から最後までジリジリというノイズが入っていました。


精製水、ガーゼ、歯ブラシ、キッチンタオル

レコード針クリーニングが終わったら、精製水クリーニングです。
クリーニング道具は精製水とガーゼと歯ブラシとキッチンタオルだけでドラッグストアで500円ほどで揃います。
歯ブラシはレコードクリーニング御用達の「デンターシステマ」です。
クリーニング液や保護スプレーなどは、その時は良くても音溝に残ったりして、
後日に弊害がでそうなので使いません。


精製水で濡らす

注意すればラベルを濡らすこともないので、ラベルプロテクターは使っていません。
精製水をレコード盤の4分の1に振りかけます。
水分が乾いてしまうといけないのでレコード盤の4分の1ずつ行っていますが、
半分でも、全面でもいいと思います。


盤面磨き

歯ブラシで反時計回りに軽く磨きます。
いくら細い毛先とはいえ、柔らかくて溝の奥には入らないので、
レコード針でクリーニング後の溝の上に残っているかもしれないゴミを取り除く程度です。


水の除去

ブラッシングが終わったら、キッチンペーパーで余分な水を吸い取ります。


水分の拭き取り

その後、ガーゼで水分が残らないように反時計回りに拭き取ります。


クリーニング後の乾燥

レコード盤の両面ともクリーニングが終わったら、3時間ほど乾燥させます。
乾燥したら、きれいな内袋に収納してクリーニング完了です。

クリーニング効果は、少しだけプチプチ音は残っていますが、全面にあったジリジリ音はほぼ無くなり、
無音部分でもジリジリ音は聞こえなくなりました。
プチプチ音は音溝の中の傷のことが多いので、なかなか無くならないですが、
それでも最初よりは少なくなって、気にならなくなりました。
これでレコードの音が一皮むけたようにクリアになり、特に高音の伸びや輝きが増したように思います。

2023年2月5日

x639 * Atelier






小磯良平といえば婦人像
代表作は「T嬢の像」

Fuji X-E4
Fujinon XF18-55mm F2.8-4

2023年2月3日

x638 * アトリエ








神戸市立小磯記念美術館
小磯良平のアトリエを
美術館の中庭に移築、復元

Fuji X-E4
Fujinon XF18-55mm F2.8-4