CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8
- レンズ構成:4群5枚
- 焦点距離:90mm
- 撮影距離:1m〜∞
- 絞り羽根枚数:8枚
- 絞り:F2.8〜F22
- フィルター径:46mm
- 最大径 x 長さ:56 x 63mm
- 重量:240 g
- マウント:コンタックスG
- フード:GG-3
- 発売年:1994年
- 発売時価格:4万7000円
レンジファインダー? でありながらオートフォーカスというカメラ「CONTAX G1/G2」用のレンズで、
カラーはシャンパンゴールドとブラックがあるが、シャンパンゴールドは「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」
のような色合いである。
二重像合致式でないG1やG2ではピントが合わせづらくて人気がなかったようで、
オートフォーカスではピントが外れることも多かったらしい。
機械的に距離を合わせるレンジファインダーカメラのように、ファインダー内に二重像が表示されないので、
どこにピントが合っているかわかりにくいカメラだったようだ。
測離窓を持っているがファインダーは素通しで、今のミラーレスカメラのようにセンサーで三角測量をするので、
強いていえば富士フィルムのX-Proのようなフィルムカメラだろうか。
ボディに付けていない状態では、絞りリングの目盛が指標とズレているが、
これが正常でボディに取り付けると一致する。
電子接点やヘリコイド駆動用のカプラーがあるためか、レンズの装着方式はバヨネット式ではなく、
マウント部は固定でレンズ鏡胴を回転させるスピゴット式なので、キヤノンNew FDレンズと同じような仕組みだ。
Fuji X-E1 + CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8
「KIYOHARA SOFT VK70R 70mm F5」と同じように、これもミラーレスカメラで息を吹き返したレンズだろう。
とはいえ、本来マニュアルフォーカスレンズではなくオートフォーカスレンズであるので、
レンズにフォーカスリングがなく、マウントアダプターでフォーカスを合わせることになるのが難点だ。
硬調なレンズと評価されるようにコントラストが強めの芯のある描写だが、
テッサーのようなカリッとしてなくて、柔らかい諧調で少しウェット感があるように思う。
今は望遠レンズ系は標準、広角系より安価だが、「CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8」も、
「CONTAX G Planar 45mm f2」に比べると安価なので、ミラーレスでの望遠スナップには手頃なレンズだろう。