2022年5月29日

宮川春菜さんのギターDVDを聴く

「森に夢みる 宮川春菜・19歳 ギターリサイタル 2」

収録曲
 ・プレリュード(MMポンセ)
 ・エストレリータ(MMポンセ)
 ・アルハンブラ宮殿の想い出(F.タレガ)
 ・ソナタ・クラシカ(MMポンセ)
 ・マリエッタ(F.タレガ)
 ・グラン・ワルツ(F.タレガ)
 ・朝の歌(F.タレガ)
 ・セビーリャ(I.アルベニス)
 ・大聖堂(A.バリオス)
 ・アストゥリアス(I.アルベニス)
 ・スペイン・セレナーデ(J.マラッツ)
 ・魔笛の主題による変奏曲(F.ソル)
 ・森に夢みる(A.バリオス)
 ・禁じられた遊び(A.ルビーラ)


宮川春菜さんのDVD「「森に夢みる」宮川春菜・19歳 ギターリサイタル2」を聴いてみました。
1st DVDの「シャコンヌ」ではなく、こちらを聴いてみたかったのは、タレガの曲が好きでよく練習していたこともあり、
「アルハンブラ宮殿の想い出」などタレガの曲が多く収録されていたからなのです。

そのほかにも好きで、よく練習していたアルベニスの「アストゥリアス」や、
昔は、この曲でクラシックギター に興味を持つきっかけになる人も多かった「禁じられた遊び」が収録されています。

演奏の素晴らしさはさることながら、音色が綺麗、特に高音の粒だちの良さ、歯切れの良さは気持ちいいです。
今回はDVDデバイスはMacBook Proのものですが、サウンドはアンプを通して、スピーカーJBL4312Aで聴きましたが、
久しぶりに、JBLが気持ち良く鳴ってくれたと思えるほど良い音色と相性でした。
やはりパソコンやテレビのスピーカーではなく、しっかりしたオーディオである程度の音量で聴くと、
ギターの音色のメリハリや表現、テクニックが映像と共に圧倒的に伝わるのです。

それと、このDVDは挨拶文の中に、今回は「小品や穏やかな曲を意識的に選びました」とあったので、
1st DVDに収録されている、大曲や激しい曲も聴いてみたくなりますね。


「禁じられた遊び」

「禁じられた遊び」はフランス映画のタイトルであり、全編でナルシソ イエペスの演奏が流れヒットしました。
元はスペインの民謡とされ作曲者不明となっていたのですが、
いまはスペインのギター奏者アントニオ ルビーラの曲とされているようです。



アストゥリアス(I.アルベニス)

トレモロ奏法の代表曲の「アルハンブラ宮殿の想い出」や「アストゥリアス」はクラシックギターで弾きたくなる代表曲なので、
よく練習したのですが、一向に上手くならない。

「アルハンブラ宮殿の想い出」はタレガが、パトロンの女性とアルハンブラへ作曲旅行に出かけたときに作った曲だそうです。

バリオスの「森に夢みる」もトレモロ奏法が含まれますが、
この曲の美しさを再認識させられる演奏で、このDVDのタイトルになったのも納得ですね。

「アストゥリアス」はアルベニスのピアノ曲の一つで、「スペインの歌 作品232 前奏曲」として書かれた曲ですが、
セゴビアがギター曲に編曲してよく知られるようになりました。
一拍目にラスゲアードの奏法が入るなどスパニッシュ風の曲です。

このDVDを聴いた後、久しぶりに「アストゥリアス」を弾きたくなって、フィンガーピッキング用のアコギで弾いてみましたが、
Pとiのツーフィンガーで弾ける最初の大楽節がやっとでした。

2022年5月25日

やっぱりハンドストラップ

X1とX-E1とX-E4のハンドストラップ

フィルムカメラで撮っていたときはネックストラップが当たり前と思っていたので、それを手首に巻いて使っていた。
当時はハンドストラップは、それほどたくさんの種類がなかったと思う。

最近、Fuji X-E1にネックストラップを付けて使っていたが、やっぱり使いにくい。
まず首に懸けて使うことがなくて、懸けるとしても肩であり、
軽いX-E1とはいえ、オールドレンズを付けると程々の重さになるので、肩に負担がかかる。
そして、殆ど手に持って歩きながら撮っているので、ネックストラップの意味がないのだ。

今は機材をできるだけ軽くしたいので、カメラバッグも小さくて軽い、
300g程度の「HAKUBA カメラバッグ プラスシェル アーバンライト 02  Mサイズ 」を使っている。
こういう小さいバッグに収納するときはネックストラップだと邪魔になるが、ハンドストラップだと出し入れしやすい。

使用ハンドストラップ
X1    :「ARNUVO ツイストハンディストラップ」
X-E1:「203 Camera Straps バッファロー 本革 ハンドストラップ ブラウン」
X-E4:「203 Camera Straps レザー ハンドストラップ バイカラー 」

2022年5月17日

MacのドックからLightroomが消えた日

Mac のDock

長年使ってきた「Lightroom」をDockから削除した。
とは言ってもアプリ自体は、まだ残しているのでいつでも使える状態だが、、、


「SILKYPIX Developer Studio Pro11 for FUJIFILM」

「Lightroom」以外で今インストールしている現像アプリは、
以前に試用版を使ってみた後に購入した「SILKYPIX Developer Studio Pro11 for FUJIFILM」と「Luminar AI」である。


「Luminar AI Update 5 (1.5.2)」

「Luminar AI」は暫く使っていなかったのだが、
最新の「Luminar AI Update 5 (1.5.2)」で、Fuji X-E4がサポートされるようになったので再び使い始めた。
「Luminar AI」は少し奇抜な部分もあるが、モノクロのテンプレートが豊富で、気に入ってるのもあるので使っていきたい。

この「Luminar AI」を開発している「SKYLUM」はウクライナのキーフに開発部門があるらしく、
ロシアの侵略により、サポートの遅延をアナウンスしていたが、X-E4のサポートは間に合わせてくれたようだ。

ということで、これからはウクライナ製の「Luminar AI」と、
日本製の「SILKYPIX Developer Studio Pro11 for FUJIFILM」でRAW現像することになる。

2022年5月11日

「木村伊兵衛を読む」

「木村伊兵衛を読む」

昭和54年12月5日に発刊された、アサヒカメラの増刊号である。
「木村伊兵衛を読む」というタイトルで木村伊兵衛氏の仕事をとりあげている。
もちろん作品も多く掲載されているが、興味を引くのが巻頭のコンタクトプリントと巻末の全ネガリストで、
コンタクトプリントはフィルム約6本分が6ページに渡って掲載されている。
このコンタクトプリントをじっと見ていると、何に興味を持って、どういう構図で、どういう露出で、何カットとか、
色々なものが見えるようで刺激になる。


「佃島にて」

コンタクトプリントは
1ページ目は「越中島付近で」子供を抱いた女性のアップが続く。
2ページ目は「秋田にて」これはよく知られている。
3ページ目は「上海にて」
4ページ目は「佃島にて」下町スナップがよくわかる。
5ページ目は「ローマの泥棒市」
6ページ目は「自宅付近で」

完成された作品よりも、このように撮影の過程が見れるのはいい。

もう一つ見えるのが、右上か右下かという縦位置の構え方で、このベタ焼きを見る限り右上の構え方をされているようだ。
このようなネガリストを見ているとワクワクしてくるのと、コンタクトプリントというのは、
なかなか見ることが出来ないので貴重である。

全ネガリストは整理番号、テーマ、年月日の表になっている。
特にテーマを眺めていると、いつもライカを持ち歩いていたことを実感させられ、足どりが見えるようである。


「月島にて」1954年2月

収録されている中では「月島にて」が一番気に入っている。
大勢の人を捉えているが、一人として無意味な存在がいないことが感じられる。
左側の走っている子供、右側の子供を背負った女性、その後ろの紙芝居の自転車に群がる子供、
戦後8年が経過した頃だが、生き生きとした光景で時代の記録、生活の記憶である。

2022年5月7日

二つの「勝利のキス」

アルフレッド アイゼンスタット「勝利のキス」LIFEより

1945年8月14日、日本のポツダム宣言受諾に沸くタイムズスクエアで、アルフレッド アイゼンスタットが撮ったショットである。
そして、この写真が『ライフ』1945年8月27日号に掲載されることになる。

この男女の身元は当初不明で、ライフ誌が特定しようとしたところ多数の人が名乗りでたようだ。
このようなことは、ドアノーの「パリ市庁舎前のキス」とよく似ている。

結局、男性は元海軍のジョージ・メンドンサ、女性は歯科助手のグレタ・フリードマンとわかったが、
この時が初対面だったそうだ。


ヴィクター ヨルゲンセン「Kissing the War Goodbye」

もう一つはヴィクター ヨルゲンセンが撮影した「Kissing the War Goodbye」で、
こちらは1945年8月15日の「ニューヨーク・タイムズ」に掲載された。

「勝利のキス」よりも少し右側から撮っているようで、後ろの白い服に黒いネクタイの男性(水兵?)のポーズから見ると、
ほぼ同じシャッタータイミングのように思える。

「勝利のキス」では後方の人々の反応、この「Kissing the War Goodbye」では左側の人々の反応が効果的で、
私は左側の女性の表情をはっきり捉えている、こちらの方が好みであるが、どうだろうか。

2022年5月3日