- 焦点距離:58mm
- レンズ構成:4群6枚(ダブルガウス型)
- 絞り:F2.0〜F16
- 絞り羽根:8枚
- 撮影距離:0.5m〜∞
- フィルター径:49mm
- マウント:M42
- 質量:230g
- 製造:VALDAI
- 発売年:1979年
ロシアレンズは、カールツアイス・イエナのテッサーがインダスター、ビオターがヘリオス、
フレクトゴンがミール、ゾナーがジュピターということで、
Helios-44-2 58mm F2はカールツアイス・イエナのBIOTARがベースですが、全く同じではないようです。
KMZ製 HELIOS-44(Zenit-M39マウント)の後継レンズで1958年からKMZ, VALDAI, MMZで製造されたようですが、
この個体はHELIOSやJUPITERを作っているVALDAI工場製になります。
72年のKMZ製がオリジナルに近くシャープに写るようですが、見かけるのはほとんどVALDAI製で、
このレンズにも"串刺しおでん"のようなVALDAIのロゴが付いています。
品質や性能の良さはKMZ、MMZ、VALDAIの順らしいです。
M42マウントの一眼レフ用レンズですが、レンジファインダーカメラのL39マウントより、
マウントねじサイズが3mm大きいだけなので、マウント部分は小さいです。
絞り羽根に油滲みのある個体も多いようで、このレンズもたっぷり油滲みがありますが、
絞り羽根は固着していないので、このまましばらく使えそうです。
レンズキャップ は、ZENITの文字とKMZ工場のロゴ付きのビニール製カブセ式が付いていました。
Made in USSRなので、ロシアレンズと呼んでいますが正確にはソビエトレンズです。
個体差もあると思いますが、絞り開放で条件が揃わないとダメなようで、
出たとしても強烈なグルグル暈けでないので、あまり期待しない方が良さそうです。
私は58mmの焦点距離と軽さが狙いだったので、むしろ良かったのですが、
グルグル暈け狙いの場合はがっかりするでしょう。
58mmのレンズで、この軽さと大きさはAPSCのミラーレスカメラで使ってもバランスがいいように思います。