ラベル Leica III の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Leica III の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年4月6日

Leica IIIには10mmストラップ

Leica IIIとストラップ

中古で10mm幅の茶色の革製ストラップをワンコインで手に入れた。
以前、眠っていたキヤノンのカメラケースに付いていたストラップを使ってみたが、
これがリアルビンテージでいい感じなのだが、あまりにも傷みが激しく、これを取り付けて持ち歩くには気がひけるからだ。

このストラップの長さの調整が変わっている。
普通は片側が二重になっていて、その部分の長さを変えて調節するが、このストラップは2本の革を重ね合わせて、
その重なり量で長さを調節するようになっている。
なので肩に当たる部分が二重になり、その他は重なりがなくシンプルである。


ストラップの金具

カメラへの取り付けはストラップ先端を鼓ボタンで固定するクラシックなタイプである。
金属金具は汚れていたのだが、磨いてみると綺麗な光沢が現れ、
クロームメッキではなくニッケルメッキのような僅かに黄色味を帯びているので、
ブラックニッケルのライカIII型にぴったりである。

ビンテージカメラに分類されるだろうライカIII型にはビンテージ感のあるストラップがいいが、
ブラックペイントのバルナックライカには黒よりも茶色の革ストラップで、幅も10mmの細めがいい。
9mmでも11mmでもダメで10mmが一番バランスがいいのだ。

2019年12月16日

ライカとフィルム

Leica III & AGFA Film

ライカが発売される以前から35mm判カメラはあったが、35mmフィルムは市販されてなかったので、
最初の3年間はライツが映画用フィルムを1.6mに切って3本づつ缶に入れフイルムマガジンと一緒に販売していた。
その後、ライカが普及するとアグファとぺルツが1.6mの長さのフィルムを包装して写真材料店で販売するようになり、
これを暗室で専用マガジンに詰めて使用できるようになった。

これまでは暗室でのフィルム装填だったが、外側を黒色の遮光紙で巻いた日中装填用スプール巻きフィルムが販売され、
日中でもスプールごとマガジンにフィルムを装填できるようになる。
これはフィルムの先端部に遮光紙を付け、これを巻きつけてフィルムの感光を防ぐと共にリーダー部とするのである。
このフィルムをスプールごとマガジンに入れ、マガジンの開口部から遮光紙の先端を少し出してマガジンの開口部を閉めたあと、
さらに遮光紙を引き出すとフィルムの先端がマガジンの外に現れるという仕掛けだった。


左:D型マガジン 右:専用マガジン

その後、今までの専用マガジンのように、カメラの底にある開閉キーと連動してマガジンの開口部を開閉する方式とは違って、
マガジンのフィルム出入り口をスリットにし、その両側にテレンプを貼って遮光するD型マガジンも開発され、
これがパトローネの原型となった。

このD型マガジンを簡易化して、フィルムを詰めた安価なアグファ・ライカパトローネ入りが1932年に発売され、
同様のものがペルツ、ミモザからも市販された。
これはライカII型の時代であり、バルナックライカが発売されてから7年後にして、
現在のように、容易に日中のフィルム装填ができるようになったのである。


ライカ用フィルム:DAYLIGHT LOADINGの文字が見える

1934年にはコダックもパトローネ入り35mmフィルムをレチナと共に発売したが、
これはライカのフィルムマガジンよりも高さが低いので、バルナックライカではアンダーパーフォレーションという現象が起きる。

このように微妙に規格が違うのは、ナゲールがライツとツァイスに対抗して少し背の低いパトローネを開発したからだろうか。
アグファ・ライカパトローネ入りでは、アンダーパーフォレーションは起きなかったのだろうか。
と、色々と考えてしまう。


Leica III フィルム室

結果的に、レチナの好評によりコダックのパトローネフィルムが世界標準となったのでアンダーパーフォレーションは避けられず、
ライカIIIFでは底蓋にパトローネを支える突起を付けて、アンダーパーフォレーションを防止することになった。

2019年8月31日

修理帰りのLeica III型

Leica III

修理に出していたLeica III型が帰ってきた。
このLeica III型、 機械で計測すると不具合があるかもしれないが、感覚的には殆ど正常動作していた。

スローシャッターも1秒から作動、TもBも動いて、距離計のズレもなく巻き上げもスムーズ、シャッター音も静かである。
もちろん光漏れも見当たらず、問題なく撮ることができている。


距離計ファインダー

けれど距離計ファインダーが暗かった。
二重像を合わせられないわけではないが・・・
目測やノーファインダーで使うことが多いカメラなので、別段このままでもいいが距離計窓を覗いた時になんとなく気になる。
ファインダーが汚れていたり暗くて見にくいと嫌なもので、写真を撮っている時に、これが気になると写欲が落ちてしまう。


交換したハーフミラー

そこで、ファインダーだけの部分修理をしてもらうことにしたのだが、ハーフミラーはかなり痛んでいたようで、
清掃だけでは改善せず交換となった。
カメラと一緒に返却されたハーフミラーを見てみると銀蒸着が剥がれ黒ずんでいたようで、
これでは距離計ファインダーが暗くなって当然だろう。


Leica III

ファインダーの清掃とハーフミラーの交換を終え、距離計ファインダーが見違えるほど明るくなったので爽快である。
少し遠ざかっていたLeica III型だが、これで持ち出す機会も増えそうだ。

2019年7月8日

オスカー バルナックのライカ


Osker Barnack (1879 ~ 1936)

ライツ社のカメラの設計者で、35mmカメラを完成させたオスカーバルナックだが、
1936年1月2日のライツ入社25周年記念パーティーの2週間後の1月16日に亡くなっているので、
ライツ社がカメラを発売してから11年しか開発に携わっていないことになる。
こうしてみると、すごく短い期間に思える。


250型 Reportor

バルナック設計の最後のカメラはII型、III型、IIIa型をベースにした、
10mのフィルムを詰めて250枚撮影できる報道用の「250型 Reportor」だとされている。
通常タイプだとIII型が1933年発売、IIIa型が10周年の1935年発売であるが、IIIb型は1938年発売なので、
IIIaまでがオスカーバルナックのカメラだろう。

ちなみにIIIa型までがオール板金製で、IIIb型は連動距離計とファインダー部分がダイキャストになって、高さが1.2mm増え、
1940年発売のIIIc型はボディ全てがダイキャスト製になり、幅が2.8mm、高さが1.2mm増えている。
わずかなサイズの増加のようだが、持った感じも見た感じも大きく感じられる。


Leica III Black Paint Nickel + Summar 50mm F2 Chrome

バルナックライカを選ぶとすれば、やはりオスカー バルナックが関わったであろうII型〜IIIa型迄だろう。

II型は
  • 吊り金具なし
  • 低速シャッターなし
  • 視度補正なしの等倍の距離計
  • 最高シャッター速度は1/500秒
  • ブラックペイントが主でクロームメッキは少ない。

III型は
  • 吊り金具あり
  • 低速シャッターあり
  • 視度補正付きの1.5倍の距離計
  • 最高シャッター速度が1/500秒である。
  • ブラックペイントとクロームメッキがある。

IIIa型は
  • 吊り金具あり
  • 低速シャッターあり
  • 視度補正付きの1.5倍の距離計
  • 最高シャッター速度が1/1000秒である。
  • クロームメッキが主でブラックペイントは少ない。

これから見ると、実用的なのはブラックペイントだとIII型、クロームメッキモデルだと1/1000秒の付いたIIIa型ということになり、
発売10周年のIIIa型でオスカーバルナックのライカシステムは完成したということだ。

2018年11月25日

古いカメラケースとストラップ

カメラケース

カメラの革ケースが出てきた。
おそらく昔使っていたキヤノンVI Lに付いていたものだろうが、カメラケースは使わないのとボロボロなので、
そのまましまい込んでいたのだと思う。

で、見てみるとストラップが付いている。
昔のカメラケースはこのようにケースにストラップが付いているのもが多かった。
Leica II型もストラップ用のアイレットが付いていなかったので、ストラップのついたケースに入れて使うのが普通だった。
カメラにアイレットが付いたのはIII型からである。


ストラップ

このストラップはかなり痛んでいるが、皮革用のエム・モゥブレィ・デリケートクリームで磨いてみると、
カサカサだった表面がしっとりとして光沢も出たので、Leica III型に付けてみることにした。


Leica IIIとストラップ

時代考証的には20年ほどの開きはあるが、立派なリアル アンティークである。

2018年8月28日

Nikon AR-1をLeica IIIに付けてみる

Leica III + Nikon AR-1

ニコンAR-1はニコンF用のソフトレリーズボタンだが、
これを同じようなシャッターボタン被せ式のアクセサリーを使うLeica III型に付けてみた。


Nikon Photomic FTN + AR-1

ニコンFはバルナックライカのシャッターシステムを取り入れていて、軍幹部の後方にシャッターボタンがあり、
レリーズ穴も付けられてないのでシャッターボタンに被せるように取り付けるアクセサリーを使う。
内部なので見えにくいがシャッターボタンの周囲にネジが切られていて、それにAR-1などをねじ込めるようになっている。


シャッターリングを取り外した状態

ニコンFのシャッターボタンのリングはフィルム巻き戻しを兼ねているので取り外せないが、
ライカIII型はシャッターリングを左に回すと取り外すことができる。

ライカ III型もシャッターボタンにはレリーズ穴が付けられていないので、
シャッターリング用のネジを利用するが、ネジの径はニコンFと同じなのでAR-1を取り付けることができる。


まだ少しねじ込みシロがある状態で止める

取り付ける時に注意することは、AR-1にライカIII型のシャッターボタンが押し込まれてしまわないギリギリのところで、
ねじ込むのをやめることである。
さらにねじ込んんでしまうと、ライカIII型のシャッターボタンが押されたままになって使うことができない。


Nikon Photomic FTN + AR-1

このように取り付けに制限はあるがライカIII型でも使える。
ただ、ニコンFアイレベルファインダーに取り付けた時と同じで、あまり使いやすいとは思えない。
やっぱり、AR-1はニコン フォトミックFTN向きなのだろう。

2018年6月1日

Leica IIIとElmar 9cm F4

Leica Elmar 9cm F4

  • レンズ構成:3群4枚
  • 絞り:4, 4.5, 6.3, 9, 12.5, 18, 25, 36(大陸式・クリックなし)
  • 鏡胴:真鍮ブラックペイント
  • 最短撮影距離:1m
  • 距離調整:回転ヘリコイド
  • フィルター径:34mm(ねじ込み式)
  • レンズキャップ:36mm(カブセ式)
  • マウント:L39
  • フード:FIKUS、IUFOO
  • 重さ:約 240g

L39マウントのElmar 9cm F4だが、シリアルアンバーからすると1937年製、昭和12年だから戦前生まれ。
現在81歳のレンズである。

絞り値は大陸式で連続変化、フォーカスリングを回すとレンズ先端の絞りリング部も一緒に回転する。
なので、回転しても絞り値を確認しやすいように反対側にも刻印されている。


Leica Elmar 9cm F4 & M-ROKKOR 90mm F4

このレンズ、写真で見ると大きく感じるが、実際は手のひらに納まるほど小さい。
当時は携帯に便利な中望遠レンズだったのだろう。
M-ROKKOR 90mm F4と比べても細くてコンパクトなことがよく分かる。
鏡胴も真鍮製で、その分小さくてもズシリと重い。


Leica III & Elmar 9cm F4

このエルマー9cmは1933年から1948年まで製造された。
仕上げはブラックペイントとニッケル、ブラックペイントとクローム、オールクロームがあるが、
これはブラックペイントとクロームである。


Leica III + Elmar 9cm F4 + VIOOH

Leica IIIのファインダーは5cm用なので、エルマー9cmを使うときは別途ファインダーが必要になる。
9cmファインダーもあるが、3.5cmから13.5cmまでのレンズで使えるライカ ユニバーサルファインダー VIOOHを付けている。
VIOOHはかさばるが、バルナック型ライカには似合うようだ。


Leica III + Elmar 9cm F4 + VIOOH + IUFOO

フードも9cm用のIUFOOがあるが、ズームフードのFIKUSが便利でいい。
このように古いレンズにはレンズフードは欠かせない。

このレンズは特に特徴のある描写ができるわけではない。
この個体は経年劣化なのだろうが、コントラストも低く、あまり解像しない。
レンズ側の距離計の精度からか、Leica IIIではいい結果が出ないが、
撮影画像が確認できるミラーレスでは使えるかもしれない。

2018年1月4日

1号機の佇まい

Leica III & Leica X1

何故か手元にあるのは、ある意味で1号機となるカメラが多い。
1号機はメーカーの開発コンセプトもハッキリしているが、ユーザーの意見を取り入れて世代を重ねると初期のコンセプトが薄れ、
同じようなカメラになってくる。
フィルムカメラにしても、デジタルカメラにしても初期には試行錯誤もあって、デザインや操作性も特徴的なものが多かった。


Nikon F Photomic FTN 

Nikon Fはニコンの一眼レフの1号機である。
レンジファインダー機のNikon SPをベースにしているので巻き上げ部、シャッターボタン、
シャッターダイヤルや巻き戻し部はNikon SPとほぼ同じである。
SPがバルナックライカのシャッターシステムを真似ていたので、Fもシャッターボタンが後ろ寄りに付いている。
Nikon Fは、FTNファインダーを取り付けた時の二階建てと言われた、無骨な佇まいが特徴的だ。
その後、Nikon FはNew F、F2、F3と世代を重ねF6まで続くが、Fの面影は薄くなっていく。


Canon F1

Canon F1は一眼レフとしては1号機ではないが、
ニコンに遅れを取っていたキヤノンがシステム一眼レフとして登場させた1号機である。
ボディに露出計を組み込んでいるため、ファインダーに露出計を組み込んだNikon F Photomic FTNよりスッキリしている。
このF1はF2、F3となる事はなく、F1改、NewF1へと続くが、この初期型のF1が一番F1らしい。


Leica III

Leica IIIは1号機ではない。
初めて市場に出たA型が1号機だろう。
けれど、連動距離計とスローシャッターが装備されたIII型がバルナックスタイルの1号機だと思う。
初めてストラップ金具も付いて、後のフィルムカメラの原型になった、最後の全板金バルナックライカでもある。


Leica CL

Leica CLはライツの設計でミノルタが製造した初の日本製ライカ、TTL露出測光式のマニュアルカメラである。
傾斜型の簡易連動用カムを採用した40mm F2と90mm F4のレンズが用意され、
前面にあるシャッターダイヤルや引き抜き式の裏蓋、縦吊りのストラップ金具などデザインが特徴的だ。
後継機として開発されたCLEは、ミノルタのみの発売でLeica CLEとはならなかった。
CLEは絞り優先の自動露出でデザインもハイマチック風で特徴がなく、やはり1号機のCLのデザインが美しいと思う。


Fuji X-E1

Fiji X-E1はX-E系の1号機である。
この頃のFujiFilmはライカのM型を意識していたようで、開発者にもライカファンがいたそうだ。
確かに、背面モニターの左側に配置されたボタンはライカスタイルであるが、
これがFujiユーザーには不評らしく、X-E3では廃止されてしまった。
また、クラシック感のあったFUJINON LENS SYSTEMマークも無くなって、
初期のコンセプトが薄れてきているようだ。


Leica X1

Leica X1はバルナック型コンデジの1号機である。
バルナック型ミラーレスの1号機はLeica CLなのだろう。
このX1の特徴は色表現とハイコントラストなモノクロだが、ハイコントラストと言ってもカリカリの描写ではない。
カラーは彩度も低く地味な絵作りで、国産機の色に慣れていると物足りなく感じるが、
この色が気にいったら、かけがえのない1台になるだろう。
オートフォーカスは遅いし操作性は良いとは言えないが、マニュアルフォーカスのフィルムカメラと考えれば、
シャッターダイヤルや絞りダイヤルもあるので不便はないと思う。
何よりも、この丸みを帯びた横長のボディが持ちやすい。


Olympus Pen E-P5

Olympus Pen E-P5は1号機ではない。
1号機はE-P1で、やっぱりフィルムカメラのPen Fを感じられるのはシンプルな軍艦部のE-P1だろう。
けれど、このE-P5もダイヤルなどが埋め込まれてフラットになっている軍艦部なので、PENの佇まいを感じられる。
E-P5は、これといって特徴はないが、パナライカレンズが使えるのがメリットで、
まき餌レンズと言われた小ズミは柔らかい良い描写をしてくれる。
この記事の写真もそうだが、最近の機材の写真はE-P5と小ズミで撮っている。


Fuji X-E1 & Leica CL

1号機はデザイン、操作性、画像処理などに特徴的なことが多いが、
この特徴が薄れてしまった新型には移りにくく、1号機は手放せないでいる。

2017年12月30日

バルナックライカとフィルム

Leica III

バルナックライカは底蓋を外してフィルムを入れるが、
今のフィルムはリード部分が短いので、そのままでは途中で引掛かってしまって入れることができない。

なので、
  • フィルムのリードを長くカットする方法
  • マウント側から指で押し込む方法
  • 薄いカードをガイドとして差し込む方法
などが、よく紹介されている。


Leica IIIc:引っ掛かってフィルムの穴が見えている

Leica IIIc型は当然、そのままでは引っ掛かってしまう。
フィルムのリードを長くカットするための「ライカ ABLON/14126 フィルム定規」などがあるが、
驚くほど高価なのでハサミでカットして使っていた。


Leica III:フィルムの穴が見えていない

けれど、このLeica III型は押し込むだけで、今のフィルムが入ってしまう。
これは便利なのだが、なんだか気になる。


Leica III

このような個体があるようだが、フィルムの押さえが弱いとか、何かありそうに思ってしまう。
けれど撮影には問題がでていないので、便利なバルナックライカなのだろう。

2017年9月22日

Leica III のストラップ

ETSUMI クラシックレザーストラップII ブラウン

以前、Leica IIIにはハンドストラップを付けていたが、
Leica CLに付けた「ETSUMI クラシックレザーストラップII」が気に入ったのでLeica IIIにも付けてみた。

今回はLeica III ブラックペイントなのでブラウンにしてみたが、鼓ボタン留めということもあって、
ブラックのストラップよりもクラシックな雰囲気が感じられる。


金具留めのサルカン

このストラップのサルカンは金具留めなので、外側に金具がくるように取り付けてボディへの接触を避けたが、
サルカンはなくてもいいようだ。
ストラップ取り付けリングは、大きなものは似合わないので内径10mmの丸環にしているが、
このストラップは幅10mmなのでギリギリ通る。


Leica III

このストラップは、柔らかで扱い易いのがいい。
バルナックライカはハンドストラップよりも、ブラウンのネックストラップのほうが似合うようだ。

2017年9月14日

Lマウントレンズの位置

無限遠で7時と8時の間

Lマウントレンズはスクリュー式でレンズを回転させて取り付けるので、どの位置で止まるのが正しいのか気になるものである。
通常は無限遠にすると、上の写真のように7時と8時の中間ぐらいにフォーカスレバーが来る。
ライカボディにライカレンズだと、全てこの位置で固定されると思う。


最短距離で1時と2時の間

最短距離ではどうかというと、180度移動した1時と2時の間で止まる。
この最短距離の位置が大切で、この位置だと、フォーカスレバーにかけた指や手でファインダーが塞がれることがないのである。


レンズ指標は1時と2時の間

通常デジタルカメラなどのバヨネットマウントレンズだとレンズの指標は真上に来るが、
Lマウントレンズでは1時と2時の間に来る。
これがLマウントレンズの正しい位置である。


ライカ純正のL-Mマウンドアダプター使用:無限遠位置

Mマウントのカメラに、ライカ純正のL/Mマウンドアダプターを使って取り付けた時も同じ位置に来る。


ライカ純正のL-Mマウンドアダプター使用:最短位置

 最短距離の時も同様に指や手でファインダーが塞がれることがない位置だ。


互換品のL-Mマウンドアダプター使用:無限遠位置

けれど、互換品のL/Mマウンドアダプターを使うと、無限遠の状態で5時と6時の間になっている。


互換品のL-Mマウンドアダプター使用:最短位置

これで最短距離だと11時と12時の間だ。
これでは指や手でファインダーや距離計が塞がれてしまって使い物にならない。

光学ファインダーのないミラーレスカメラでは問題ないので互換品でも大丈夫だが、
レンジファインダー機や光学ファインダーが内蔵されているデジタルカメラでは使えない。
ライカ純正のL/Mマウンドアダプターは高価だが、それだけの精度が保たれていることがわかる。

2017年3月9日

Leica III:アンダー パーフォレーション

アンダーパーフォレーションのフィルム

バルナックライカでは、アンダーパーフォレーションが起きる。
画像がパーフォレーションの部分にまで食い込むという現象だ。


Leica IIIの下がっているフィルム

バルナックライカはフィルムマガジンを使うのが標準だったので、それより高さの低いフィルムパトローネだと、
フィルムが下がってしまいパーフォレーション部分にまで画像が写ってしまう。

カメラ内では上にパーフォレーションが見えているが、レンズを通った画像はフィルム面に上下逆さまに写るので、
画像の下にパーフォレーシヨンが現れることになる。
こういうアンダーパーフォレーションの現象を、そのまま使ってデジタル化するのも面白い。


フィルムホルダーにパーフォレーションが入るようにセットする

問題はフィルムのスキャンで、パーフォレーションを含めてスキャンするにはブローニー判対応のスキャナーで、
ブローニー判のフィルムフォルダーに35mmフィルムをセットしてスキャンすればできるようだが、
EPSON GT-F740はブローニー判をスキャンできないので、この方法は無理である。

なんとかGT-F740で出来ないかと試してみる。
GT-F740のフィルムホルダーは上下にガイドが付いてフィルムがズレないようになっているが、
無理やりパーフォレーションの部分が入るようにズラしてフィルムをセットする。
このままスキャンすると自動でスキャン範囲を決めてしまうので、やはりパーフォレーションを含めて取り込むことができない。
(パーフォレーションの部分が入るようにズラしてセットすると、フィルムを痛めることがあるので自己責任で)


EPSON Scanアプリの環境設定

どうにかしてスキャン範囲を広げられないかとEPSON Scanアプリの設定項目を調べていると、
環境設定で出来そうな項目が見つかった。
環境設定のプレビューの「サムネイル取込領域」であるが、これを初期値の「小」から「大」に変更する。


取込領域を「大」でスキャン

そうすると再スキャンされて、プレビューにパーフォレーションを含む画像が表示された。
分かりやすいように取込領域を「大」にしたが、このフィルムの場合は「中」の方がトリミングしなくてもいいサイズで
パーフォレーションを含めて取り込めるようだ。

もちろん、フィルムはフィルムホルダーにパーフォレーションの部分が入るようにズラしてセットしている。


アンダーパーフォレーションの写真

後はトリミングをして完成。
レタッチではなく正真正銘のパーフォレーションで、安価なEPSON GT-F740でも、
このような遊びができることが分かった。

新しいフィルムカメラでは出来ない、アンダーパーフォレーションを生かした写真を作れるのも、
バルナックライカの面白いところか。