Marantz PH-1 Phono Equalizer |
- 型式:フォノイコライザーアンプ
- 入力感度/インピーダンス :MM High:3mV/47kΩ
Low:3mV/1kΩ
MC High:0.3mV/100Ω
Low:0.1mV/3Ω - 定格出力/インピーダンス:280mV/200Ω
- オーバーロード:100mV~250mV(MM、1kHz)
- RIAA偏差:20Hz~100kHz ±0.2dB
- EQ特性:RIAA / 500Hz・2.2kHz(I)
Europe SP1 / 250Hz・Flat(II)
Europe SP2 / 250Hz・5.8kHz(III)
OLD SP / Flat・Flat(IV) - SN比(Aカーブ):MM / 84dB
MC / 76dB - 全高調波歪率:0.001%
- 消費電力:11W
- 最大外形寸法:幅250 x 高さ84 x 奥行215mm
- 重量:4.7kg
- 発売:1991年
フォノイコライザーアンプは、今でもマランツのPH-1を使っている。
このPH-1は、DAC1を中心にしたマランツのコンパクトシステムのコンポーネントで、
CDが主流となり始めた頃に開発されたフォノイコライザーアンプなので、特徴的な内容をもった製品だ。
MC型対応に昇圧トランスを搭載、MCとMMの専用入力端子を備え、全段ディスクリート構成のNF-CR型イコライザーを採用し、
3種類のSPレコードのイコライザーも備えて、全てのアナログレコードに対応できる。
Marantz PH-1 Phono Equalizerのカタログ |
このシリーズはシステム全体の名称はなく、カタログにも「Heart of Marants」と書かれているだけだ。
システム構成 |
システムはコントロールモニターのDAC-1、出力50WのモノラルパワーアンプのDMA-1、
同じく出力30WのモノラルパワーアンプのMA-7Aと、このフォノイコライザーアンプPH-1で構成される。
イコライザースイッチとファンクションスイッチ |
左端が電源ボタン、右側にある二つのダイヤルの左側はイコライザースイッチで、
RIAA、EUROPE SP1、EUROPE SP2、OLD SPの4種のイコライザーカーブを選ぶことができる。
右側がファンクションスイッチで、MC(LOW)、MC(HIGH)、MM(LOW)、MM(HIGH)の4種のカートリッジを選ぶことができる。
ただ、デザイン重視のためか、この切り替えスイッチが小さすぎて使いにくいのが難点だ。
Marantz PH-1 Phono Equalizerの背面パネル |
背面にはMCとMMの2系統の専用入力端子を備えているが、
カートリッジを変えた時はレコードプレーヤーからの出力コードを差し替えないといけない。
音質を考慮してのことかもしれないが、1系統の入力でファンクションスイッチの切り替えに連動する方が使い易い。
少し使いにくいところもあるが、さすがに音質は最高である。
フォノイコライザーアンプはレコード盤から拾った微弱な信号を増幅し、
低域を小さくして高域を大きくするように録音されたイコライザーカーブを元に戻すという役割だが、
これを見事にこなしている。
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