2018年6月1日

Leica IIIとElmar 9cm F4

Leica Elmar 9cm F4

  • レンズ構成:3群4枚
  • 絞り:4, 4.5, 6.3, 9, 12.5, 18, 25, 36(大陸式・クリックなし)
  • 鏡胴:真鍮ブラックペイント
  • 最短撮影距離:1m
  • 距離調整:回転ヘリコイド
  • フィルター径:34mm(ねじ込み式)
  • レンズキャップ:36mm(カブセ式)
  • マウント:L39
  • フード:FIKUS、IUFOO
  • 重さ:約 240g

L39マウントのElmar 9cm F4だが、シリアルアンバーからすると1937年製、昭和12年だから戦前生まれ。
現在81歳のレンズである。

絞り値は大陸式で連続変化、フォーカスリングを回すとレンズ先端の絞りリング部も一緒に回転する。
なので、回転しても絞り値を確認しやすいように反対側にも刻印されている。


Leica Elmar 9cm F4 & M-ROKKOR 90mm F4

このレンズ、写真で見ると大きく感じるが、実際は手のひらに納まるほど小さい。
当時は携帯に便利な中望遠レンズだったのだろう。
M-ROKKOR 90mm F4と比べても細くてコンパクトなことがよく分かる。
鏡胴も真鍮製で、その分小さくてもズシリと重い。


Leica III & Elmar 9cm F4

このエルマー9cmは1933年から1948年まで製造された。
仕上げはブラックペイントとニッケル、ブラックペイントとクローム、オールクロームがあるが、
これはブラックペイントとクロームである。


Leica III + Elmar 9cm F4 + VIOOH

Leica IIIのファインダーは5cm用なので、エルマー9cmを使うときは別途ファインダーが必要になる。
9cmファインダーもあるが、3.5cmから13.5cmまでのレンズで使えるライカ ユニバーサルファインダー VIOOHを付けている。
VIOOHはかさばるが、バルナック型ライカには似合うようだ。


Leica III + Elmar 9cm F4 + VIOOH + IUFOO

フードも9cm用のIUFOOがあるが、ズームフードのFIKUSが便利でいい。
このように古いレンズにはレンズフードは欠かせない。

このレンズは特に特徴のある描写ができるわけではない。
この個体は経年劣化なのだろうが、コントラストも低く、あまり解像しない。
レンズ側の距離計の精度からか、Leica IIIではいい結果が出ないが、
撮影画像が確認できるミラーレスでは使えるかもしれない。

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