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Aki-Asahiのモルトプレーン |
キヤノンF1のモルトプレーンが剥がれてしまっているので、貼り直してみた。
今回使ったモルトプレーンはAki-Asahiの「10cmx20cm(小判)厚さ1.5mm/2mm」で、竹串も同梱されていた。
これは厚さ1.5mmと2mmのものが1枚ずつ入っていて、35mmフォーマットカメラは1.5mmを裏蓋に、
2mmをミラー クッションに使うように勧められている。
詳しい貼り替えの方法はAki-Asahiのサイトで説明されている。
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背面のモルト |
キヤノンF1でモルトが使われているのは、マウント部の上のミラー クッション、背面の裏蓋が嵌る溝の部分、
右側面の裏蓋との接触部の3箇所だと思う。
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残ったモルトを削り取る |
もう殆ど残っていないが、モルトの残骸を、カッターナイフなどで削り落として無水アルコールなどで拭き取っておく。
背面の裏蓋が嵌る溝の部分は、付属の竹串で穿ると綺麗に取れる。
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側面用にカットしたモルト |
まずは裏蓋を外し、厚さ1.5mmのモルトプレーンをカットして、右側面の裏蓋との接触部に貼る。
サイズは6mm x 53mmである。
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モルトを貼り付ける |
粘着面に無水アルコールを付けて貼るが、ここは簡単に貼れる。
厚さ1mmのモルトのほうが良かったかなと思ったが、1.5mmでも問題ないようだ。
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裏蓋の溝用に1.5mmの幅にカットしたモルト |
次は少し貼りにくそうな裏蓋が嵌る溝の部分だ。
ここは、厚さ1.5mmのモルトを1.5mmの幅で長いめにカットして、貼り終わるところで余った部分をカットするといい。
溝の端から、カッターナイフの背などで埋め込むが、綿棒に無水アルコールを付け、
少しずつ粘着面を濡らし接着力を弱めながら埋め込んでいく。
この時、溝のほうも少し濡らしたほうが貼り易かった。
上側の溝は、右端にカウンターリセット用のレバーがあるので、二つに分けて貼る。
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埋め込んだモルト |
モルトが細長いので捩れたりして貼りにくいが、カッターナイフの背で位置を調整しながら貼っていくと、
少しずつコツがわかってくる。
これで上下とも、モルトが復活した。
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ミラークッション用にカットしたモルト |
最後に厚さ2mmのモルトプレーンをカットして、マウント部の上のミラー クッションに貼る。
サイズは4mm x 40mmである。
この時、ファインダーとフォーカシングスクリーンを外して、ボディを逆さまにしたほうが貼り易かった。
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ミラークッションのモルト |
貼りにくそうに見えるが、粘着面に無水アルコールを付けて貼るので簡単に綺麗に貼れる。
これで、アルコールが乾けば完成である。
モルトは十分あるので失敗してもやり直しができるのがいい。
ミラー クッションも復活したので、安心してシャッターが切れるようになった。
12 件のコメント :
うん、これなら私にもできそうです(笑)
失敗してもやり直せるので気が楽ですね。
いろんなコツも書いていただいてあるので、
いざ作業するときには、参考になってありがたいです (^^)
モルトを貼る・・なんてことが出来るのですね。凄い!
私のTC-1が 2枚目の写真と同じような場所(フィルムが見える窓)からの光漏れでした。表から絶縁テープでふさいでいましたが格好が悪いので、修理に出したけれど先日使ったらやっぱりダメでした。
モルトを買って修理すれば良いのですね~(笑・・・といっても私には無理かも?)
失敗しても貼り直せるので気が楽です(笑)
コツを飲み込めば簡単ですよ。
長いこと使っていないF1なので、モルトが剥げ落ちていたんですよ。
シャッターも切っていなかったので、1秒が開いたままでした。
これは、空シャッターを切って治ったんですが、
この時、ミラークッションのモルトがなかったので、
ミラーアップで凌いでいましたね。
内部のモルトも傷んでるでしょうが、
とりあえず、普通にシャッターを切れるようになりました。
モルトを貼るのは比較的簡単ですよ。
TC-1を少し調べてみましたが、いいカメラですね。
鉄板に開けた丸い穴という完全円形絞りがユニーク。
自動巻き上げ、巻き戻しなので、フィルム確認窓を付けてるんですね。
ここからの光漏れですか。
修理に出した時は、モルトの貼り替えはされてなかったんですか。
「TC-1モルト」で検索したら、裏蓋にモルトがビッシリの画像が出てきました(笑)
このモルトの使い方はすごいです。
フィルム確認窓の周囲のモルトでパトローネを押さえているので、
劣化すると隙間ができるのでしょうね。
少し厚めのモルトを貼れば治るかもしれませんね。
それか、目立たないように、内側からテープを貼って塞ぐのはどうでしょうか。
有難うございます
TC−1モルトで検索するのですね〜 やってみます。修理に出した時は治ったのですが、
またです。 裏蓋を閉めるとき フィルムがモルトに当たって 少し動くのが原因か?と思います。
修理で一旦治ったんですね。
モルトが動くということは、しっかりくっついてなくて、
モルトの接着面に隙間ができるのでしょうか。
ネットを見ていたら、このサイトで同じような症状での、
TC-1のモルトの貼り替えのことが書かれてますよ。
https://jpskenn.homeip.net/2012/01/19/entry_7740/
厚さ2.5mmのモルトでいいようですね。
有り難うございます
2.5mm厚のモルトをアマゾンで買いました。
820円送料なしでしたが ポイントを使って54円で買いました。
届き次第やってみますね。
モルト購入ですね。
54円でカメラが治ったらいいですね。
TC-1はGロッコール28mmがいいので人気があって、
中古でCLボディより高価ですよね。
モルト修理して、撮ってみてくださいね。
TC-1のモルトを張り替えました!!
思っていたよりモルトが多くてビックリです。
以前の修理で一番大きなフィルム窓は 張り替えられていました。
・・・と言うことは、今回の光漏れは違う場所だったようで
この際だから裏蓋のモルトのほとんどを張り替えました。
今日は難波に行くのでフィルムを入れて試し撮りしてみますね!
成功していたらいいのになぁ・・・(゚д゚)
TC-1のモルト、全部張り替えたんですね。
モルトが裏蓋にびっしり。
これだけモルトがあるということは、
光漏れしやすい機種かもしれませんね。
フィルム窓のモルトが修理で張り替えられていたというこは、
やっぱり他からかな〜
フィルムへの光の入る方向などで分かるといいのですが、
とにかく貼り替えたので試し撮りですね。
治っていることを祈っていますよ。
お早うございます!
私も 以前 tc-1のモルトを2.5mmで貼り直しましたが
試し撮りでまた光漏れをしていることが分かって、
もう一度1.0mmで貼りなおしました。その試し撮りでも、
やっぱり光漏れをしていたので、これはもう素人ではだめだ!
と思って、ケンコー・トキナーコニカミノルタに修理を出しました。
メインスイッチの接触不良もあったし・・・。
それが昨日出来てきました。
結果報告しますね。
後玉枠遮光板の剥がれが原因だったそうです。
スイッチを入れると レンズが出てくるのですが
その付け根辺りのようです。
私が貼ったモルトは正しく貼られていたそうです(うれし~)
それで その他いろいろ8か所の部品交換と清掃で¥17000程かかりました。
しかも裏蓋に傷がついていたので、無料で新しくしてくれていました。
親切ですよね~!
昨日 上町台地辺りを試写に行ってきましたので またご報告します。
ふみさん、こんにちは。
どうなっているか気になってましたが、
あの後、1mmのモルトに貼り直されたんですね。
遮光板からの光漏れがわかって、ケンコートキナー行きが正解でしたね。
暗箱の中でライトを当てて光漏れのチェックをしてるでしょうから、
これで治っていると思いますよ。
貼ったモルトも正しかったようで良かったです。
TC-1はAF、AE付きでローライ35とほぼ同じ大きさ、
独特の絞りやレンズ周りのデザインの良さで人気がありますよね。
中古で7万円前後、ローライ35やCLのボディよりも高価ですよ(笑)
なので、清掃と8か所も部品交換して、裏蓋も交換で17000円はお得。
これで安心して使えますね。
それ以上に、部品が残っていることに驚きです(笑)
気に入ったカメラは修理しても大事に使っていきたいですよね。
上町台地での試写の写真、楽しみにしています。
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