2021年8月8日

Jazz and Photo

LP「Cool Struttin'」とオリンパスペンEES-2

ジャズと言えばブルーノート、アルフレッド ライオン、ルディ ヴァン・ゲルダー、フランシス ウルフなどの名前が浮かぶ。

ブルーノートでの写真のほとんどは、ウルフが撮っていたようだ。
ウルフはドイツで商業写真家になっていたのだが、ブルーノート レコードに加わり財務の仕事をしつつ、
レコーディングやリハーサルの様子を撮っていたそうだ。
これらの写真は広告やLPジャケットに使われている。

ブルーノートでよく知られているアルバムに「クールストラッティン」があるのだが、
このジャケット写真はウルフではなくて、ジャケットデザイナーのリード・マイルスが撮ったものである。

アシスタントの女性をモデルにして、歩く姿を撮影したものだがクールなモダンジャズを代表するジャケットで、
洗練された大人のジャズを感じ取れる。
一連のブルーノートらしいジャケット写真ではなく、どこかウエストコースト風にも感じられるのは、
ウルフではなくリード・マイルスだったからだろうか。

このアルバムが録音されたのが1958年、この翌年の1959年(昭和34年)にオリンパスペン初代機が登場している。
「6,000円で売るカメラ」というコンセプトだった。
上の写真に写っているのは、その10年後の1968年に発売されたオリンパスペンEES-2である。

このアルバム写真のコンタクトプリントが「ブルーノート・レコード 妥協なき表現の軌跡」という本に掲載されているようで、
アマゾンのイメージプレビューでこのジャケット写真の6枚のコンタクトプリントを見ることが出来る。
これを見ると、やはりジャケット写真に採用されたカットが足の運びといい秀逸である。

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