2025年8月31日

2025年8月25日

2025年8月21日

見慣れると 黒いフォトミックFTNもいい

Nikon Photomic FTn

ニコンFはファインダーが交換できる一眼レフカメラだが、今ではアイレベルファインダーのモデルが人気である。

露出計が内蔵されたフォトミックファインダーはその露出計が不良なことが多いので、
それなら、露出計がなくてコンパクトなアイレベルファインダーを選ぶということなのだろう。


Nikon Photomic FTn

当時、フォトミックファインダーは大きいので不評だったが、
見慣れてくると黒い塗装の剥げた、精悍な佇まいがいいものである。


Nikon Photomic FTn シルバー

ブラックモデルは引き締まった印象だが、シルバーモデルは膨張色のため、
フォトミックファインダーがブラックモデルよりも大きく感じて目立ちすぎる。


Nikon Photomic FTn

ブラックにシルバーのパーツが機械らしさを増し、Canon F-1のようなブラック一色よりもレトロ感がある。
何の部品が付いているのかわからない、スチームパンク風の機械のようなゴチャゴチャ感が面白い。


Nikon Photomic FTn

このフォトミックファインダーは、当時トプコンのTTL露出計を意識して開発したようだが、
まだ技術不足だったのか、1962年のフォトミックは外光式だった。

けれど1965年のフォトミックTは、フォトミックファインダーの前面に付いていた受光素子を、
接眼部内部の横に移動するだけでTTL測光を実現したようだ。

これでファインダーだけで露出測光機能を進化させることができ、1967年のフォトミックTnは中央重点測光に、
1968年のフォトミックFTnはレンズ装着時に開放F値がセットされ、TTL中央重点開放測光が完成した。


Nikon Photomic FTn

ニコンFは日本の一眼レフカメラを世界に認めさせた歴史的なカメラなので、1台は手にしてもいいかもしれない。
販売台数も多いので、コレクターアイテムや美品でなければ、意外と安価である。
フィルムは高価だが、、、

2025年8月17日

手ぶれ補正は必要?

Leica CL:フィルムカメラ

今ではデジタルカメラで普通になった手ぶれ補正だが、フィルムカメラにあったのかは知らないが、
私の使ったカメラにはなかった。

フィルムカメラでは手ぶれを防ぐため、シャッター速度を1/レンズ焦点距離にセットしたものだ。
例えば200mmレンズなら、シャッター速度をそれに近い1/250にセットすればいい。


Olympus Pen E-P5:手振れ補正あり

以前使っていたオリンパスPen E-P5には、ボディ内手ぶれ補正があったので普通に利用していた。
あれば使うという便利なものである。

けれど微ブレ問題があったことも事実である。
E-P5のシャッター速度は最高1/8000秒と高速なので、微ブレはより生じやすいようだった。

ミラーレス一眼カメラは、シャッターボタンを押すとメカシャッターのシャッター幕を閉じてから、
再度開けるという動作をする。
この時の振動が手ぶれ補正ユニットやセンサーに伝わり、ブレを起こしてしまうようだった。
これは手ぶれ補正のためにセンサーを磁力で宙に浮かせたりして、固定されていないためだろう。

これを解消するために、シャッターを全押してから1/8 秒 ~ 30 秒 時間を空けて、
実際の撮影をおこなうという「低振動モード」が用意されていたが対応できなかったので、
「低振動モード0秒」という、1/320以下のシャッター速度の時に電子先幕シャッターに切り替えて、
振動を低減する機能が追加された。

つまり手ぶれ補正を使うためには、電子先幕シャッターが前提という悩ましいことになってしまう。


Fiji X-E1:手振れ補正なし

そのあとで使い始めたFuji X-E1には手ぶれ補正がなかったが、別に使いにくいこともなく普通に使っていた。
手ぶれ補正がある方が、オールドレンズを使う時は有利かもしれないが、
フィルムカメラと同じような使い方で問題ない。

撮影のジャンルによっては手ぶれ補正も必要になると思うが、
ストーリートフォトでは手ぶれも表現の一つなので気にならない。

最新型のミラーレスカメラでは対策がされていると思うが、センサーがフローティング状態というのは、
あまり気持ちいいものではないので、X-E1のようにセンサーが固定されたカメラの方が信頼できる。

2025年8月2日

Musescore 移調とカポ

移調楽器

Musescoreの使い方にも少し慣れてきたので、弾き語りのバンドスコアを作ってみた。

弾き語り用となると、自分のキーに合わせるので移調を行うが、
これが簡単にできるのが、こういうアプリのいいところである。

操作は簡単で、ツールメニューの移調から移調先のキーを選ぶだけで、全スコアを移調できる。
また、選択した複数小節を選んで、その部分だけを移調することもできる。

さらに便利なのは、移調楽器を扱う時である。
上のスコアでは、トランペット(2段目)とアルトサックス(4段目)が移調楽器である。
移調楽器とは、楽譜上の音と異なった音が鳴る楽器のことだが、例えばトランペットはBb管なので、
楽譜のドの音を吹くと、実際は2度下のシbの音が鳴り、
アルトサックスはEb管なので、ドの音を吹くと短3度上のミbの音が鳴るということである。

なので、ギターやピアノなどのC管の楽器と一緒に演奏する時は移調する必要がある。
上の楽譜はAmのキーなので、トランペットは2度上のBmに、アルトサックスは短3度下のF#mに移調している。

けれど、こういうことを考えなくてもC管の楽器(ピアノ)でスコアを入力して、
楽器の種類をトランペットに変更するだけで自動的に移調される。
また、C管のスコアをトランペットのスコアに部分的にコピペしても自動で移調してくれる。


カポタスト

スコアのキーを変えるのは移調でできるが、それを使わなくてもカポ(カポタスト)を使ってもできる。

カポは本来ギターなどのフレットがある楽器で使うのだが、
Musescoreでは管楽器やストリングス、ピアノでも使うことができて再生音も変わるので便利だ。

上のスコアではドラム以外の楽器にCapo3を指定してるので、Amのキーだが再生音はCmになる。
これで簡単に弾き語りのキーを変更することができる。

2025年7月28日

木村伊兵衛の昭和を眺める

木村伊兵衛写真全集 昭和時代 第三巻(図書館本)

夏の暑い日には、麦茶を飲みながら
木村伊兵衛の昭和を眺める

アーティスティックな写真はないけれど
淡々とした日常スナップや人物写真
今、写真を撮っている人はどう感じるのだろうか

表紙の写真は大阪天満宮での「のぞきからくり」
左端に半身だけ写ってる人がいないと閑散な感じ
全身写っていると目立ちすぎる
これぐらいだと左側に多くの人がいるように
連想させることができる

2025年7月24日

マニュアルレンズと露出モード

X-E4 + Canon S 50mm F1.8

写真を撮る時の露出は、レンズの絞りとカメラのシャッター速度で調整するのが基本だが、
自動露出機能が組み込まれるようになって、4つの露出モードが使えるようになった。
プログラム(P)、シャッター速度優先(S)、絞り優先(A)とマニュアル(M)である。

けれど、フィルムカメラのレンズなど、電子接点のないマニュアルレンズでは、
デジタルカメラに合った自動絞り機能がないので、使えるのは絞り優先モードとマニュアルモードである。


SSをオート以外にしてマニュアル露出モード

絞り優先モードは絞りを自分でセットして、シャッター速度を自動にするオート露出だが、
マニュアルモードは絞りもシャッター速度も自分でセットする。

ところが複雑なことにマニュアルモーには、2種類あって、一つはISO感度をオートにしたモード、
もう一つはISO感度を固定にしたモードである。

ISO感度をオートにしたマニュアルモードは、絞りとシャッター速度は自分で決めるのだが、
カメラがISO感度を変更して標準露出にセットする。
そのため露出補正ダイヤルは使えるので、適正露出に設定することができる。

ISO感度を固定にしたマニュアルモードは、絞り、シャッター速度とISO感度を自分で決める、
いわゆるフルマニュアルモードであり、露出補正ダイヤルは使えない。


X-E4は前ダイヤルにISO感度を設定

二つのマニュアルモードのどちらをよく使うかというと、ISO感度を固定にしたフルマニュアルモードである。
一見、使いにくそうに思えるが、ストリートスナップでは日向の露出と日陰の露出の二つなので、
その日の天候で露出を決めてしまえば、あとはISO感度を少し変更することで対応できるからだ。


絞りF11、SS 1/1000

ストリートスナップでは被写界深度を深くして、高速シャッターを切る場合も多いが、
例えばF11で1/1000として固定しておけば、適性露出にはISO感度の変更ですることができる。
ブレを狙いたい時は、スローシャッターで固定しておけばいいだろうし、
背景ボケを取り入れたい時は、絞りを開放付近で固定しておけばいい。

フィルムカメラと違って、デジタルカメラのISO感度は露出決定のパラメータなので、
マニュアルレンズでのストリートフォトでは、マニュアル露出を大いに利用したいと思う。

2025年7月20日

デジタルカメラと内蔵バッテリー

内蔵バッテリー不良のMX-1

どのような電気製品でも設定を保持するために充電式のバッテリーを内蔵しているが、
デジタルカメラも同じである。

バックアップ用のバッテリーとしては、電気二重層キャパシタかリチウムイオン乾電池がよく使われる。

この内蔵バッテリーが劣化して充電できなくなるのだが、これがデジタルカメラが電化製品である証で、
デジタルカメラが機械式フィルムカメラより短命で終わる理由でもある。


内蔵バッテリー不良のX1

ライカX1やペンタックスMEでこの内蔵バッテリーがダメになるという経験をしたので、
12年目のX-E1もそろそろかなと思ってしまう。


Fuji X-E1

違うことはX1やMEは中古品だったが、新品で購入したカメラでは、まだ経験したことがない。

これは、X-E1などは必ずバッテリーを入れているので、内蔵バッテリーが絶えず充電されているが、
中古品はバッテリーが抜かれて保管されているという事だろうか。

これが影響するのかわからないが、、、


パナソニック コイン充電池

この内蔵バッテリーは、ハンダ付けされているか、基盤に含まれているため交換も簡単にはできない。
メーカー修理に出すか、修理対応終了機種は修理業者に任せるしかない。

昔のデジタルカメラに内蔵充電式バッテリーではなく、ボタン電池を使い簡単に交換できる機種もあったようだが、
長期に使用するのでトラブルがあったのだろうか、今は見かけない。

内蔵バッテリーが充電できなくなると、電源を入れるたびに日付の設定を要求されるので、使いものにならない。

電気製品の寿命は10年という発想は、嗜好品であるカメラでは困りものである。

2025年7月16日

2025年7月12日

Fuji X-E4にも短いサムレスト

Fuji X-E4 + Haoge THB-X4B

今、X-E4に付けているサムレストはHaogeのX-E4用のTHB-X4Bだが、露出補正ダイヤルに届くほど長い。
これが一般的なようだが、少し前にFuji X-E1に短いサムレストを付けて使い心地がよくなったので、
X-E4にも短いものがないか探してみた。

しかし、どのメーカーのものも、X-E4用となると長いサムレストである。
やはりファインダー横に並ぶボタンへの干渉を避けるためには長くなるのだろう。

諦めつつもネットで探してみると、あるブログでX-E4にX100用のサムレストを付けている記事があった。


Haoge THB-X4B(上)THB-XB(下)

それは、Haogeの THB-XBというX100FやX-Pro3用のサムレストで、これの長さが55mmと短いのだ。
X-E4用のTHB-X4Bは67mmである。


Fuji X-E4 + Haoge THB-XB

このHaoge THB-XBを付けると、ちょうどいい位置に親指がくるのでホールドしやすくなった。
ホットシューへの取り付けもガタつきがなく、しっかり固定される。
背面ボタンは少し押しにくくなるが、覆われることもないので問題ないと思う。


Fuji X-E4 + Haoge THB-XB

シャッターダイヤルも問題なく操作でき、Qボタンも無理なく押すことができる。
むしろ、QボタンはTHB-X4Bよりも押しやすいと思う。


THB-XBとボディとの隙間

かなりボディに密着しているが、わずかに隙間があるので、ボディに傷がつくことはなさそうである。


Haoge THB-X4B(上)THB-XB(下)

ただ、親指が当たる部分が少し小さいのが難点。
X-E4には背面ダイヤルがないので、X-E4用のTHB-X4Bは親指の当たるところを下げて大きくし、
斜め上に力がかかるようにテーパーが付けられているので指あたりがいい。
背面ダイヤルのある機種用のTHB-XBは、そのような形状にできないのだろう。

とはいっても、短いサムレストの使いやすさというメリットのほうが大きいので、
このサムレストで満足している。


Fuji X-E4 + Haoge THB-XB

X-E1でもそうだったが、こうしてみると機種専用品よりも他機種のサムレストほうが、
うまく合えば使用感がいいのかもしれない。

サムレストの長さや形状は人によって感じ方が違うと思うが、
フィルカメラの巻き上げレバーに慣れている自分にとっては、サムレストは少し短めの方がいい。

2025年7月10日