2025年3月13日

リマスターよりも時代の音

「パラダイス」フィービー ケイツ  1982年

フィービー ケイツ1982年の映画「パラダイス」は、ブルックシールズの1980年の「ブルー ラグーン」と、
1983年の「サハラ」を合わせたような映画、ん?「パラダイス」より「サハラ」の方が後?微妙な公開年。
とにかく海が砂漠、島がオアシスになり、アラブ風の男たちが絡むというアイドル女優映画。

上のビデオは「パラダイス」の主題歌で、80年代の曲としては珍しくバース(歌の前語り)から始まっているが、
このバースは1950年代のスタンダードにはよくみられた。
そしてバース部をビデオゲームのような音に乗せているのは、さすが1980年代らしい

この主題歌が懐かしくて、iTunes ストアからダウンロード購入したが、これが残念なことにリマスター版であった。
オリジナルの音がその時代の音なのに、なぜリマスターとか言って音を台無しにしてしまうのだろうか。

音圧を上げて、メリハリのある良い音に聞こえるようにするためなのだろうが、
音圧を上げるとダイナミックレンジが小さくなり、平坦にな音になってしまう。
音場を広げたり、解像感を上げると音像も変わってしまう。

やはりダウンロードしたリマスター版を聴くと音場が広がりすぎて、ボーカルが奥に引っ込んだように聴こえ、
上のビデオのような、80年代の前に押し出すような音には遠く及ばない。

とりあえず、イコライザーで調整して、オリジナルとリマスターの中間ぐらいにすることができて、
高音から低音までいいバランスで聴けるようになった。

今風の音に仕上げるため、今でもリマスター版がたくさん作られているが、
それよりもオリジナル性、時代の音を大事にして欲しい。

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