2025年2月20日

Canon IXY(APS)

Canon IXY

  • 型式IX240レンズシャッター式オートフォーカス/ズームレンズ内蔵全自動カメラ
  • 画面サイズ16.7 × 30.2mm
  • レンズ構成:6群 6枚
  • 焦点距離24〜48mm (35mm判カメラ換算 30~60mm)
  • 絞り:F4.5〜F6.2
  • オートフォーカス:0.45m~∞
  • シャッター絞り兼用電磁駆動電子制御プログラム式(2秒~1/500秒)
  • 実像式ズームファインダー:倍率 0.31~0.62倍、視野率 82%
  • フィルム装填・給送:完全自動式
  • フィルム巻き戻し:完全自動式、途中巻き戻し可能
  • 電源リチウム電池 CR-2型 1個(バッテリーチェック機能付き)
  • 大きさ:90 × 60 × 27mm
  • 重さ:190g(電池含む)

Canon IXY

無印のキヤノンIXYである。
外装は特殊ステンレス合金SUSで、表面のドット模様もパンチングメタル風で金属感を強調していていい感じだ。
電源ボタンは前面のレンズ右下にあり、中指や薬指でオンオフするのもユニークである。

だが、この初代IXYは「オートリトラクタブル式の超小型スピードライトを内蔵」ということだが、
これが曲者で故障が多いようだ。
このフラッシュは手動ではなく、電源オンに連動してフラッシュが開き、電源オフでフラッシュが閉じる、
というものなので故障しやすいようだ。
この個体もフラッシュが開いたままになっている。


Canon IXY & Canon IXY320

そのため、実質の後継機であるIXY320では固定式の内臓フラッシュとなった。
固定式の方が、堅牢性があり好ましい。


Canon IXYとIXY320とIXY DIGITAL 10の厚み

発売当時は「世界最小のオートフォーカス全自動ズームコンパクトカメラ」ということだったが、
IXY DIGITAL 10と比べると厚みがあるので持ちやすい。
IXY DIGITAL 10はカードサイズという触れ込みで、小さく薄くなっているのでホールドしにくい。

ローライ35も世界最小の35mmフィルムカメラ ということだったが、小さくて持ちにくかったのを覚えている。
カメラのサイズは世界最小よりも適度な大きさがいい。
ライツミノルタCLやフジX-E4が、小型の限界だと思う。


Canon IXYの背面

左上に実像式ズームファインダーがある。
フィルムカメラでは必須のファインダーだが、IXY DIGITAL 10でも光学式ズームファインダーが備わっている。
この光学式ズームファインダーが備わっているのはIXY DIGITAL 110 ISまでで、
その後の機種は省略されているようだ。


IXY DIGITAL 10 & IXY 320 & IXY

IXYは最近、といっても2017年のIXY 210が最終機種のようで、新規開発はされないようだ。
初期のIXY デジタルもIXY フィルムに近い厚みのあるデザインだったが、
この原点のIXYのデザインと特殊ステンレス合金SUSの質感のまま、デジタルカメラとして発売されたら、
欲しくなるかもしれない。
もちろん光学ズームファインダーも搭載して、オールドコンデジのように小型の液晶モニターならなおいいが。

最近のデジタルカメラは無難なデザインのものがほとんどで、冒険をしないのが面白くない。
これはオーディオ機器でも同じで、そのためオーディオやカメラが元気だった頃、
1960年代や70年代の昭和オーディオや昭和カメラが、デザインの良さもあって人気になっているのだろう。

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