中島みゆき アルバム
昭和、平成、令和の歌姫、中島みゆきさんですが、活動時期を大きく分けると、
ボイストレーニングを嫌っていたので、今ほど声量はないが説得力のある前期、
甲斐よしひろなどのプロデュースで、試行錯誤で悶え苦しんでいた中期、
ボイストレーニングをして、歌い上げる歌唱法に変わった後期ということでしょう。
歌唱法としてはノンビブラート、通常のビブラート、ちりめんビブラートと歌い分けが特徴的ですね。
「BSフジ」より
「BSフジ」で「輝き続ける中島みゆき」という2時間番組をやっていましたが、
あまり内容的には掘り下げたものではなく、ゲストの思い出やベスト5を選ぶという内容でした。
ただ久しぶりに見た、初期のテレビ出演の映像は懐かしかったです。
自伝で、全コーラスを歌えないことや、フジテレビの裏方の陰口を聞いてテレビ出演を断るようになったことを。
BSフジだからでしょうか、この番組でも本人のコメントなどはありませんでしたね。
番組にちなんで、マイベスト曲はと選んでみると、やはりアコースティックな中島みゆきさんが好きなので、
全て前期の楽曲でした。
- 世情
「シュプレヒコールの波」が学生運動の時代から、わずかに外れてしまった世代の
反戦、反体制、反商業主義というフォークへの想いなのでしょうか。
もうすでに、フォークからニューミュージックへと変化していた時代。 - 蕎麦屋
二人の何気ない仕草、他愛もない会話。
「知ったかぶりの大相撲中継」という放送の味気なさ。
情景が映像のように浮かび上がりますね。
本当に所ジョージにゲームで負けて作った曲? - ホームにて
この曲を聞くと集団就職を扱った、
吉田拓郎の「制服」という曲の続編のような気になってしまうのは考えすぎでしょうか。
「制服」では集団就職で上京したばかりの女学生がいるホームの情景、
この曲では空色の切符を握りしめて、故郷へ帰るホームでの揺れる気持ち。 - 時刻表
雑踏の中の街の表情、様々な人々の中に紛れた自分。
そのような日常から逃れようと、時刻表を眺める。
「誰が悪いのかを言いあてて どうすればいいかを書きたてて 評論家やカウンセラーは米を買う」とは、
昨今のテレビ報道の事のようで、報道の進歩のなさを再認識。 - あぶな坂
「時代」は、ポプコンでグランプリを取るために、親しみやすい曲として選んだそうで、
メジャーデビューしたら、本来書きたかった曲を歌うつもりだったと。
1stアルバム「私の声が聞こえますか」のA面1曲目が「あぶな坂」で、
これが自分の世界観と主張している「私の声」なんでしょうね。
ちなみに「時代」は、B面のラストですね。
2 件のコメント :
こんばんは。
世情。大好きです。
近年の希望を持つ歌より、暗い歌が好きです。
金八先生の見すぎですかね(笑)
reiji さん、こんにちは
そうですね、金八先生の挿入曲に使われて、
よく知られるようになりましたね。
ああいうシーンの定番曲に(笑)
映像と楽曲の相乗効果ですね。
1978年の曲なので学生運動も終わって、
四畳半フォークに変わってきた時代ですが、
学生運動に参加できなかった世代という、
中島みゆきさんの思いなんでしょうか。
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