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E-P5 + M.ZD17mm F1.8 + フォクトレンダー35mmファインダー |
発売されてから5年を過ぎているM.ZD17mm F1.8だが、このレンズはM.ZD12mm F2.0と同じように金属鏡胴で質感が高く、
スナップショットフォーカスという機能も備わっている。
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M.ZD17mm F1.8 |
オリンパスのスナップショットフォーカス機構の説明をまとめると
- 絞り値との組み合わせにより、スナップでのパンフォーカス撮影を楽しむための機構。
- フォーカスリングを手前にスライドすると、レンズ鏡筒に刻まれた距離目盛があらわれ、
指定の距離にフォーカス位置が移動する仕組み。
- フォーカスリングを回転すると、フォーカス位置がレンズ鏡筒に刻まれた距離目盛の位置に移動。
- この機構により、手前から背景までピントの合ったパンフォーカス撮影や、目測による撮影が瞬時に可能。
つまりMFレンズで使っていた目測パンフォーカスの撮影方法だ。
フォーカスリングを手前にスライドすることでマニュアルフォーカスになることと、
その時の距離目盛りの位置にフォーカスが合うということである。
レンズには被写界深度というピントの合う範囲があるが、
この範囲を絞りと距離リングでコントロールして、パンフォーカスに設定することができる。
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M.ZD17mm F1.8の被写界深度目盛 |
操作の手順は
- Aモード又はMモードにセット
- 絞り値をセット(例 F8)
- フォーカスリングをスナップショットフォーカスにセット
- フォーカスリングを回してしてフォーカス位置をセット(例 3m)
これ(F8、3m)で 1.321m 〜 ∞ の範囲でピントが合うはずである。
オリンパスの被写界深度表でピントの合う範囲は確認できるが、この表によると
- F11、2mで0.921m 〜 ∞
- F8、3mで1.321m 〜 ∞
- F5.6、5mで1.979m 〜 ∞
となる。
ところが、レンズ側の指標で見ると3mでは無限遠はF22の所にあり、F8で1.321m 〜 ∞とはかけ離れている。
このサイトでも被写界深度の計算が出来るのだが、
それによるとフォーサーズのF8、3mでは1.259m~∞となるので被写界深度表に近いようだ。
これをメーカーに確認すると、レンズの指標は目安程度ということだった。
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E-P5 + M.ZD17mm F1.8 + フォクトレンダー35mmファインダー |
今は距離目盛りは正しいとして被写界深度表で使っている。
レンズの指標が当てにならないので、とりあえず2、3、5と覚えておけばF11、F8、F5.6で使えるので便利だ。
ただ2mと5mは距離目盛りの表記がないので、目安で合わせることになるので、3mでF8以上が常用だろうか。
これで液晶モニターを見ずに、光学ファインダーでフレーミングしてシャッターを切るだけで撮影できる。