2024年5月14日

Canon S 100mm F3.5の絞りリング修理

Canon S 100mm F3.5のレンズユニットを外す

以前、ヘリコイドグリス交換をした後、そのままになっていたCanon S 100mm F3.5の絞りリングを修理してみた。

絞り羽根は正常に開閉しているが、絞りリングが F11ぐらいから硬くなって回らないのである。

何が原因か分からないので、とりあえず分解開してみる。
まず、フォーカスユニットからレンズユニットを外すが、ねじ込まれているだけなので、
絞りリングの部分を持って左に回せば簡単に外れる。


絞りリング固定ネジ

次に、絞りリングを固定している3本のネジを外す。


絞りリングを引く

絞りリングをレンズ先端側に引けば外すことができる。


絞りリングを引き抜く

レンズユニットから絞りリングを引き抜く。


絞りユニットの固定ネジ

写真の中央にあるネジを外すと、絞りユニットを固定しているリングを外せるのだが、
ナメてしまってネジ溝が潰れているので外すことができない。


左右にカニ目の溝

これで終わりかなと思ったが、固定リングにカニ目の溝があったので、これを回してみることにした。


カニ目レンチで回す

以前分解されたことがあるようで、この溝もかなり痛んでいるが、
なんとか左回りに回ったので、少し緩めることができた。


F22の目盛まで回る

確認のため絞りリングをはめて回してみる。
この方法は正しくないと思うが、固定リングが緩んだので少し軽いが絞りリングが、
 F22の目盛まで回るようになった。
軽いのは、おそらくグリス切れだろうが、絞りユニットを外せないのでグリス交換はできない。

ただ、この軽さによって絞りリングを回しても、フォーカスリングが回らないのはいい。
あとは、絞りリングを固定している3本のネジを取り付けて終わりだ。

本当はもっと分解して状態を確認したがったが、ナメネジのため致し方ない。


F22の絞り羽根

絞り羽根もF22まで正しく絞られている。


Canon S 100mm F3.5

以前のフォーカスリングの修理と今回の絞りリングの修理で、
とりあえずレンズの操作は普通にできるようになった。

レンズは曇りやカビもなくて綺麗なので、これで快適に使えそうだ。

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