Gossen Sixtusと革製ケース
このGossen Sixtusは1937年頃の製品で初期のセレン式露出計であり、黒のベークライトの外装が時代を感じさせ、
革製のケースも丁寧に作られ高級感がある。
私が写真を撮り始めた頃はもう露出計はカメラに内蔵されていたので、このような単体露出計を使うことはなかったわけで、
さらに今ではスマホアプリの露出計も利用できるということだ。
Gossen Sixtus
GOSSEN(ゴッセン)は、ドイツの露出計メーカーで。多くの露出計を販売してる。
カメラメーカーにも供給していて、Rollei35にもゴッセンの露出計が内蔵され、
ボディはRollei、レンズシャッターはCompur、レンズはCarl Zeiss、露出計はGossenという贅沢な構成のカメラで話題になった。
なので、私がゴッセンというメーカーを知ったのは、ローライ35を使った時だった。
セレン受光部
このSixtusは、上のガラスの部分がセレン受光部で4つのセルに分かれている。
セレンという素材は光が当たっていると発電し続けるため劣化が早く、この露出計も針は触れているが正しい値を示していない。
手前に見えているのがメーターと操作盤である。
メーターと操作ダイヤル
使い方は一般的な露出計と同じで簡単である。
左外側の数値がDIN感度その右側がSCH感度、外側のリングが下に見えているギアで回すことができるシャッター速度のダイヤルで、一番内側の数値が絞り値となっている。
例えば針が50のところに振れれば、使用しているフィルム感度Din18 (ASA50)にシャッター速度ダイヤルの50を合わせれば、
絞りはF16を示し、シャッター速度を1/250にした時は、このまま250を見れば絞りはF8を示していることがわかる。
明るいところではそのまま使い、暗いところでは赤いボタンを押し赤色のスケールの数字を読めば良い。
ZEISS IKONの露出計IKOPHOTもそうで、このような露出計は不動のジャンク品がほとんどだが、
デザインや質感、ビンテージ感など、カメラと写真文化の一角を支えた道具である。
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