今ではデジタルカメラで普通になった手ぶれ補正だが、フィルムカメラにあったのかは知らないが、
私の使ったカメラにはなかった。
フィルムカメラでは手ぶれを防ぐため、シャッター速度を1/レンズ焦点距離にセットしたものだ。
例えば200mmレンズなら、シャッター速度をそれに近い1/250にセットすればいい。
以前使っていたオリンパスPen E-P5には、ボディ内手ぶれ補正があったので普通に利用していた。
あれば使うという便利なものである。
けれど微ブレ問題があったことも事実である。
E-P5のシャッター速度は最高1/8000秒と高速なので、微ブレはより生じやすいようだった。
ミラーレス一眼カメラは、シャッターボタンを押すとメカシャッターのシャッター幕を閉じてから、
再度開けるという動作をする。
この時の振動が手ぶれ補正ユニットやセンサーに伝わり、ブレを起こしてしまうようだった。
これは手ぶれ補正のためにセンサーを磁力で宙に浮かせたりして、固定されていないためだろう。
これを解消するために、シャッターを全押してから1/8 秒 ~ 30 秒 時間を空けて、
実際の撮影をおこなうという「低振動モード」が用意されていたが対応できなかったので、
「低振動モード0秒」という、1/320以下のシャッター速度の時に電子先幕シャッターに切り替えて、
振動を低減する機能が追加された。
つまり手ぶれ補正を使うためには、電子先幕シャッターが前提という悩ましいことになってしまう。
手ぶれ補正がある方が、オールドレンズを使う時は有利かもしれないが、
フィルムカメラと同じような使い方で問題ない。
撮影のジャンルによっては手ぶれ補正も必要になると思うが、
ストーリートフォトでは手ぶれも表現の一つなので気にならない。
最新型のミラーレスカメラでは対策がされていると思うが、センサーがフローティング状態というのは、
あまり気持ちいいものではないので、X-E1のようにセンサーが固定されたカメラの方が信頼できる。
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