2023年2月7日

レコードのクリーニングは水洗い

レコードのクリーニング(水洗い)

中古のレコードを買うとプチプチ音やジリジリ音で悩まされることもあります。
プチプチ音は傷や大きなゴミ、ジリジリ音は溝の奥の小さなゴミが原因でしょうか。
これらを改善する方法は昔からよく紹介されていますが、やっぱり一番安全で効果的なのは水洗いで、
ただ水道水の場合はカルキが残るので、最後に精製水で洗い流すのがポイントです。


レコードのクリーニング(レコード針使用

水洗いが基本なのですが、この動画の5:24からの解説も重要なポイントで、
結局レコード針を使ったクリーニングが一番効果的ということです。
静電気などで音溝の深く入り込んだゴミは固いレコード 針でしか掻き出せないのです。
45回転や78回転でトレースすれば速くクリーニングできます。


レコード針でクリーニング

私が以前からやっているのは、レコード針でクリーニングした後、精製水でクリーニングする方法です。
よっぽど汚れがひどい場合は、水道水やクリーナー液を使わないといけないかもしれませんが、、、

まずはレコード針クリーニングで、レコード盤をレコード針でトレースします。
このプレーヤーは45回転に変更するのが面倒なので、33回転で聞きながらクリーニングしています。
この方がクリーニング前と後での差がよくわかると思います。

クリーニング針はM44Gのスタイラスガードもなくなった使い古した針で、
最大適正針圧の1.5gでトレースしています。


掻き出したゴミ

片面をトレースした後クリーナーで盤面を拭くと、クリーナーの表面に掻き出したゴミがこれだけ付着しています。
このレコードは最初から最後までジリジリというノイズが入っていました。


精製水、ガーゼ、歯ブラシ、キッチンタオル

レコード針クリーニングが終わったら、精製水クリーニングです。
クリーニング道具は精製水とガーゼと歯ブラシとキッチンタオルだけでドラッグストアで500円ほどで揃います。
歯ブラシはレコードクリーニング御用達の「デンターシステマ」です。
クリーニング液や保護スプレーなどは、その時は良くても音溝に残ったりして、
後日に弊害がでそうなので使いません。


精製水で濡らす

注意すればラベルを濡らすこともないので、ラベルプロテクターは使っていません。
精製水をレコード盤の4分の1に振りかけます。
水分が乾いてしまうといけないのでレコード盤の4分の1ずつ行っていますが、
半分でも、全面でもいいと思います。


盤面磨き

歯ブラシで反時計回りに軽く磨きます。
いくら細い毛先とはいえ、柔らかくて溝の奥には入らないので、
レコード針でクリーニング後の溝の上に残っているかもしれないゴミを取り除く程度です。


水の除去

ブラッシングが終わったら、キッチンペーパーで余分な水を吸い取ります。


水分の拭き取り

その後、ガーゼで水分が残らないように反時計回りに拭き取ります。


クリーニング後の乾燥

レコード盤の両面ともクリーニングが終わったら、3時間ほど乾燥させます。
乾燥したら、きれいな内袋に収納してクリーニング完了です。

クリーニング効果は、少しだけプチプチ音は残っていますが、全面にあったジリジリ音はほぼ無くなり、
無音部分でもジリジリ音は聞こえなくなりました。
プチプチ音は音溝の中の傷のことが多いので、なかなか無くならないですが、
それでも最初よりは少なくなって、気にならなくなりました。
これでレコードの音が一皮むけたようにクリアになり、特に高音の伸びや輝きが増したように思います。

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