2023年1月3日

デジタル針圧計が壊れたので

SHURE針圧計 SFG-2

今まで使っていたデジタル針圧計が壊れたので、昔使っていたSHUREの針圧計「SFG-2」を使っていたが、
やはり微妙な調整がしにくかった。


SFG-2の高さ

カートリッジの適性針圧範囲には収まっていると思うが、シーソー型なので針を置く位置が高いのも気になる。


Ortofon DS-3

そこでオルトフォンの針圧計「DS-3」を使ってみることにした。
このDS-3は既存の小型デジタル計量器に針を置くテーブルを追加しただけの製品のように見えるが、
ライカのロゴが付くと高価になるのと同じで、オルトフォンのロゴが付くと高価になるのだろう。


Ortofon DS-3

その分、外装も鏡面のシルバーメッキがされいて質感もよく、底面には滑り止めの加工がされ、
オルトフォン製という安心感と高級感を与えてくれる。
電池もボタン電池でなく単四2本というのもいい。


DS-3のプレートの高さ

DS-3を使う決め手になったのは、ターンテーブルシートの上にDS-3を置いた時、
針を置くプレートの高さが4mmであるからだ。


ターンテーブル シートの高さ

Micro AP-M2のターンテーブルシートの高さを測ってみると2mmほどだった。


プラッターの上に置いたDS-3

シートを取り外してプラッターの上にDS-3を置くと、シートの厚さ2mmとレコード盤の厚さ2mmで、
4mmという高さが丁度レコード盤上面の高さになり、計測の時に針を置くのに最適になる。
この辺りは、カートリッジやトーンアームを作っているオーディオメーカーのオルトフォンらしいところだろう。
ただ、プレートの高さが2mmならばターンテーブルシートの上で使えるのに、
4mmになっているのは構造上の問題なのか。

壊れたデジタル針圧計は高さが7mmほどあったので、シートを外してもまだ高い状態で、
正しい針圧が得られているのか不安だった。

たまたまシートの厚さが2mmだったので、AP-M2ターンテーブルにピッタリだったが、
厚手のターンテーブルシートを使っている場合は、DS-3の下にゴムシートを敷くなどして調整すればいいだろう。


DS-3で針圧測定

DENON DL103LCIIを2.5gの針圧に設定していたが、計ってみると2.49gという測定値だった。

SHUREのSFG-2で2.5gにセットしていた状態で計測して2.49gという結果は、SFG-2の精度が高いことにもなるが、
ただ、アナログ式のSFG-2では目標針圧にするのに、あと何グラム増減させればいいか知ることができない。

Ortofon DS-3は、SME 3010Rのようにゼロバランスを完璧にとるのが難しいトーンアームには必需品である。

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