2019年8月6日

Sudek の光

YouTube: Josef Sudek — «Жить своей жизнью» 1963


ヨゼフ スデク(1896-1976)
「プラハの詩人」と呼ばれたチェコの写真家である。
戦争で右腕を失い、片腕で木製の大型ビューカメラを担ぎ、プラハの市街地や近郊の風景、静物などを詩的に表現した写真家だ。

スデクの作品は戦争の影響から、スタジオや自宅周辺で撮影されたものが多いようで、
1944~1953年に撮影された「The Window of My Studio」が、それを物語っている。
この「スタジオの窓辺より」という作品を見ていると、ドアノーの「動かずにいることの効用」という言葉が浮かんでくる。

濡れた窓ガラスとコップの中のバラ、野原と樹、濡れた舗道と灯り、聖ヴィート大聖堂に射し込む光、雨上がりの庭の輝き・・
このスデクの光の捉え方が好きで、どうすれば、このような光を捉えられるのか・・
いつも考えさせられる。


Olympus PEN E-P5
Leica Summar 5cm F2

Olympus PEN E-P5
Leica Summar 5cm F2

4 件のコメント :

ふみ さんのコメント...

動画に見入ってしまいました。
戦争で右腕を亡くしたヨゼフ スデクの姿と 
今日が広島原爆記念日だと言うことと
直接の関係はないのかもしれないけれど 重なってしまいました。
自分は何のために写真を撮っているのだろうと、考えてしまいます。

Blues Walkさんの2枚の写真とも 光を上手く捉えられていいなぁと思いました。

Blues Walk さんのコメント...

戦争というのは何年過ぎても、その爪痕が消えないものですね。
片腕をなくして不自由でありながら、
大きなビューカメラと三脚を担いで、光を求める様子は感動します。
いつもの風景から、生き生きとした光景を探し出すスデクの目は鋭いですね。
写真を撮る意味というのはずっと付き纏うものですが、
それを考えさせられます。

REIJI さんのコメント...

こんばんは。
私も大好きな写真家で、写真集を見ては感嘆のため息の連続です。
こんな風に撮れるといいのだけれど・・・。

Blues Walk さんのコメント...

こんにちは。
「プラハの詩人」ですね。
これほど特徴的に光を捉えた作品は、見るほどに刺激されますよね。
私も、このように光を焼き付けた詩的な写真を撮りたいのですが・・・
今一番、写真展でオリジナルプリントを見たい写真家です。