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Rollei 35 |
- 形式:35mmレンズシャッターカメラ
- 画面サイズ:24×36mm
- レンズ:テッサー40mm F3.5
- 最小絞り:F22
- 構成:3群4枚
- 最短距離:0.9m
- シャッター:デッケル製シンクロコンパー
- シャッター速度:B,1/2~1/500
- ファインダー:逆ガリレオ式ファインダー、アルバダ式フレーム
- 焦点調節:前玉繰り出し目測式
- 露出制御:マニュアル露出・ゴッセン製追針式露出計
- 露出連動範囲:EV5~EV18
- 大きさ:99mm × 68mm × 38mm(沈胴時)
- 重量:325g
今は手元にないのだが、このコンパクトカメラをキヤノンF-1と共に使っていた。
高さがフィルムパトローネのサイズギリギリで、当時世界最小の35mmフィルムカメラとして話題になったが、
ここまで小さくしているので操作性など度外視だ。
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Rollei 35の裏蓋 |
フィルムを右側にセットして左へ巻き上げるので、左側に巻き上げレバーがあり、
裏蓋は開閉式ではなく、引き抜くタイプなのでフィルム装填は面倒だった。
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Rollei 35の底 |
ホットシューはボディの底にあり、ストロボを付けると下から光が当たるので、
カメラを逆さまにして使うのが作法だったが、評判が悪くボディの横に付けられるアダプターが追加されたと思う。
フィルムカウンターは、ボディ底の三脚穴の縁にあり、右端にあるのはフィルム巻き戻しレバーである。
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Rollei 35 |
向かって左の丸い窓が露出計である。
露出計のメーターはボディ上面の赤い針で、マニュアルの追針式だ。
レンズロック解除ボタンとシャッターボタンが近くて間違えることもあり、これも評判が良くなかった。
向かって右側のダイヤルが、シャッターダイヤルとフィルムインジケーター、左側のダイヤルが絞りダイヤルとフィルム感度で、雰囲気としてはローライの二眼レフのようなダイヤルである。
このサイズでは、距離計の組み込みは無理なので目測になったのだろう。
レンズ先端にフォーカスリングがあって、距離目盛と被写界深度目盛が刻まれている。
レンズは沈胴式でレンズを引き出し、右に回すとカチッと音がしてロックされシャッターが連動する。
ライカなどの沈胴レンズはシャッターは関係ないので単純な構造だが、これはレンズシャッターなので、
レンズ側のシャッターとボディ側を連動させる必要があり複雑な構造になっている。
他にも操作する時の作法があって、間違えると壊してしまうという厄介なカメラだったが、
こういう扱いにくいカメラであっても、魅力的なので一度は使ってみたいと思っていた。
操作しやすいだけのカメラよりも、技術者のこだわりがあるカメラが好きだ。
2 件のコメント :
こんにちは。
私も大好きなカメラです。
名機の1つだと思います。
作法が独特なのもまた良いですね。
こんにちは。
これは名機ですよね。
憧れていた沈胴レンズの精密な動きは格別でしたね。
今、ライカなどの沈胴レンズを使ってみて、
Rollei 35の沈胴レンズの作りと精度の高さを再認識しましたよ。
デザイン、操作性も含めて、
ユーザーの顔色を伺う日本のメーカーには作れないですね。
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