2025年2月24日

x756 * 白い花の咲く頃




 

Fuji X-E4
Leica Summaron 3.5cm F3.5  (1)
Leica Summar 5cm F2  (2, 3)

2025年2月22日

場末のブルース

ミュージック アプリ プレイリスト

  1. 白い夜霧のブルース(レスター・ゴールド楽団)
  2. 黒い傷跡のブルース(アンリ・ド・パリ楽団)
  3. 初恋のブルース  (スチュアート・レンジャー)
  4. 暗い港のブルース (モダン・プレイボーイズ)
  5. 暁のブルース   (ジョルジオ・ガスリーニ)

昭和の場末のバーで流れているようなブルースだが、これがまた病みつきになる。
ムードテナー、ムードトランペットという領域だろうが、少し下品な演奏がたまに聴くのにはいい。

この中で特筆すべきは「黒い傷跡のブルース」だろう。
無名だった作曲家、ジョン・シャハテルの曲だが、演奏するアンリ・ド・パリ楽団というのも怪しげで、
ジョン・シャハテルの別名という説もある。
日本でヒットして、日活映画「黒い傷跡のブルース」で小林旭が歌っているが、
日活映画にぴったりの場末感である。

「暁のブルース」は1961年に公開されたイタリア・フランス合作映画「夜」の挿入曲だが、
マルチェロ・マストロヤンニ、ジャンヌ・モロー、モニカ・ヴィッティという錚々たる出演者にもかかわらず、
「ひまわり」や「死刑台のエレベータ」「太陽はひとりぼっち」のような雰囲気ではなく、
このプレイリストに入るような曲である。

「白い夜霧のブルース」はビリーボーン楽団でもよく知られているが、さすがに上品。
こちらのレスター・ゴールド楽団のほうが場末感がある。
このレスター・ゴールド楽団も怪しげで、いくつかのオムニバスアルバムに名を連ねているが、
詳細はよくわからない。
デクスター・ゴードンやレスター・ヤングというジャズテナーサックス奏者はいるが、、、

「初恋のブルース」はタイトルのように爽やかではない。
ロッカバラード風のバック・クレイトンのトランペットでも知られているが、
スチュアート・レンジャーのテナーサックスの方が少しムーディだ。

「暗い港のブルース」はザ・キングトーンズの歌でも知られるが、こうなるともう歌謡曲である。
オリジナルはモダン・プレイボーイズの早川博二が作曲したインストゥメンタル。
なのでモダン・プレイボーイズのロッカバラードとムードトランペットがいい。

ブルースというタイトルが付いた5曲だけのプレイリストだが、こういう曲はくどいので、
これだけでもお腹いっぱいになる。

2025年2月20日

Canon IXY(APS)

Canon IXY

  • 型式IX240レンズシャッター式オートフォーカス/ズームレンズ内蔵全自動カメラ
  • 画面サイズ16.7 × 30.2mm
  • レンズ構成:6群 6枚
  • 焦点距離24〜48mm (35mm判カメラ換算 30~60mm)
  • 絞り:F4.5〜F6.2
  • オートフォーカス:0.45m~∞
  • シャッター絞り兼用電磁駆動電子制御プログラム式(2秒~1/500秒)
  • 実像式ズームファインダー:倍率 0.31~0.62倍、視野率 82%
  • フィルム装填・給送:完全自動式
  • フィルム巻き戻し:完全自動式、途中巻き戻し可能
  • 電源リチウム電池 CR-2型 1個(バッテリーチェック機能付き)
  • 大きさ:90 × 60 × 27mm
  • 重さ:190g(電池含む)

Canon IXY

無印のキヤノンIXYである。
外装は特殊ステンレス合金SUSで、表面のドット模様もパンチングメタル風で金属感を強調していていい感じだ。
電源ボタンは前面のレンズ右下にあり、中指や薬指でオンオフするのもユニークである。

だが、この初代IXYは「オートリトラクタブル式の超小型スピードライトを内蔵」ということだが、
これが曲者で故障が多いようだ。
このフラッシュは手動ではなく、電源オンに連動してフラッシュが開き、電源オフでフラッシュが閉じる、
というものなので故障しやすいようだ。
この個体もフラッシュが開いたままになっている。


Canon IXY & Canon IXY320

そのため、実質の後継機であるIXY320では固定式の内臓フラッシュとなった。
固定式の方が、堅牢性があり好ましい。


Canon IXYとIXY320とIXY DIGITAL 10の厚み

発売当時は「世界最小のオートフォーカス全自動ズームコンパクトカメラ」ということだったが、
IXY DIGITAL 10と比べると厚みがあるので持ちやすい。
IXY DIGITAL 10はカードサイズという触れ込みで、小さく薄くなっているのでホールドしにくい。

ローライ35も世界最小の35mmフィルムカメラ ということだったが、小さくて持ちにくかったのを覚えている。
カメラのサイズは世界最小よりも適度な大きさがいい。
ライツミノルタCLやフジX-E4が、小型の限界だと思う。


Canon IXYの背面

左上に実像式ズームファインダーがある。
フィルムカメラでは必須のファインダーだが、IXY DIGITAL 10でも光学式ズームファインダーが備わっている。
この光学式ズームファインダーが備わっているのはIXY DIGITAL 110 ISまでで、
その後の機種は省略されているようだ。


IXY DIGITAL 10 & IXY 320 & IXY

IXYは最近、といっても2017年のIXY 210が最終機種のようで、新規開発はされないようだ。
初期のIXY デジタルもIXY フィルムに近い厚みのあるデザインだったが、
この原点のIXYのデザインと特殊ステンレス合金SUSの質感のまま、デジタルカメラとして発売されたら、
欲しくなるかもしれない。
もちろん光学ズームファインダーも搭載して、オールドコンデジのように小型の液晶モニターならなおいいが。

最近のデジタルカメラは無難なデザインのものがほとんどで、冒険をしないのが面白くない。
これはオーディオ機器でも同じで、そのためオーディオやカメラが元気だった頃、
1960年代や70年代の昭和オーディオや昭和カメラが、デザインの良さもあって人気になっているのだろう。

2025年2月11日