Canon IXY DIGITAL 10
- 撮像素子:1/2.5型CCD
- 有効画素数:約710万画素
- レンズ構成:5 群6 枚(非球面〔UA〕レンズ2 枚)
- 焦点距離:35〜105mm (35mmフィルム換算)
- F値:F2.8(W)F4.9(T)
- 測光方式:評価/中央部重点平均/スポット(中央固定)
- 露出補正:±2段(1/3段ステップ)
- シャッター速度:15~1/1500秒
- ISO感度:オート、高感度オート、ISO80、100、200、400、800、1600
- 光学ファインダー:実像式光学ズームファインダー
- 液晶モニター:広視野角2.5型(約23.0万画素)、視野率100%
- 大きさ:85.9 × 53.5 × 19.4mm
- 質量:約125g
- 発売日:2007年3月
「LUMIX DMC-F1」のあとで使っていたカメラが、この2007年発売の「 IXY DIGITAL 10」だったが、
この後、オリンパスのE-P1のデザインに刺激され、ミラーレスカメラで写真を撮りたくなり、
オリンパスのE-PL3を使うことになる。
IXY
キヤノンカメラミュージアムより
IXYの1号機は1996年に発売されたフィルムカメラだった。
APS(アドバンストフォトシステム)に対応したフィルムを使う90 × 60 × 27mmというコンパクトなサイズの機種で、
ファインダーは倍率0.31~0.62でオートフォーカスフレーム、近距離撮影範囲、視野枠、Cタイプマスク、Pタイプマスク、
AF合焦LEDなどが組み込まれた実像式ズームファインダーである。
APSフィルムのサイズは16.7 × 30.2mmで縦横比は9:16であるが、基本となるHサイズ(ハイビジョン / 9:16)の他に、
従来の35mmフィルムと同じ縦横比でハーフ版と同じ面積になるCサイズ(クラシック / 2:3)と、
Pサイズ(パノラマ / 1:3)の3種類で撮影できた。
外装には特殊ステンレス合金SUSが使用されていて高級感がある。
その後デジタル化されてIXYシリーズは続いていたが、2017年のIXY200で終焉となっている。
Canon IXY DIGITAL 10 & Canon L3
キヤノンのカメラを最初に使ったのはNew FTbで、その後F-1、VI Lを使い、デジタルではこの「 IXY DIGITAL 10」を、
そして最近手に入れたフィルム機のL3ということになる。
「IXY DIGITAL 10」は7.1メガピクセル(約700万画素)のCCDセンサーのカメラで、
直線をベースにした原点回帰ともいうべきスクエアフォルムの薄型ボディは、スタイリッシュなデザインで、
カードサイズということも特徴であった。
ブラックモデル
これはブラックモデルなのだが、ボディ全体がブラックではなく、レンズ鏡筒とリング部やサイド部がブラックということで、
ボディ前面や背面はシルバーである。
ブラックモデルはシルバーとブラックのアクセントカラーということだろう。
使ってみるとサイズが小さく薄いので持ち運びには都合が良いのだが、右手だけだとホールドしにくいのである。
これはローライ35を使っていたときにも感じたことで、カメラはある程度の大きさがある方が自分には良いように思う。
背面とファインダー
この頃のコンデジには飾り程度かもしれないが、光学ズームファインダーが付いている機種が多かった、
上部中央の丸いガラスが、ファインダーであるが、この大きさ、ガラス部分だけをみると、キヤノンL3とほぼ同じなのである。
もちろん倍率や光学系はL3より劣るので、見え方は井戸の底を覗いているようなのだが、
それでもモニターが見辛い時は役に立った。
もうコンデジの時代は終わって、スマホカメラに取って変わられたが、
金属外装と究極のフラットデザインのIXY DIGITAL 10は、今使ってみても魅力のあるカメラである。
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