2021年9月19日

X RAW STUDIOを使ってみた

X RAW STUDIO

以前から「X RAW STUDIO」が面白そうな現像アプリだったので使いたかったが、X-E1には対応していないので諦めていところ、
X-E4を手に入れたので使えることになった。

このアプリはパソコンとカメラをUSBで接続して、カメラの画像処理プロセッサーを使って現像するという、
フィルムシミュレーションに力を注いでいるフジならではの現像ソフトである。
そのため、接続したカメラで撮ったRAWデータしか現像できない。

できることはカメラ内現像と同じであるが、カメラのメニューと小さなモニターでの操作よりも、
パソコンの方がずっと操作性がいい。
ただ一般的な現像ソフトのように細やかな現像調整ができるわけではなく、カメラでの設定を変更するのと同じなので、
現像アプリというよりも再設定アプリというところだろう。

使ったフィルムシミュレーションは、カメラを接続しなくても左側の 画像情報ペインの撮影情報で確認できるので便利だ。
X-E1ではMacのプレビューのインスペクタを開かないと確認できず、それも数字のなどの記号だった。

フィルムシミュレーションを変更して再調整するのは簡単で、
さらにカメラに登録しているカスタム設定も使うことができるのがいい。
それと、フイルムシミュレーションなどの現像プロファイルの項目のリスト上で変更値をポイントすれば、
リアルタイムにプレビューができるのも使いやすい。

調整した設定はユーザープロファイルとして登録できるので、カメラに登録できないカスタム設定を保存しておくことができる。
保存した現像プロファイルはカメラのカスタム設定にコピーしたり、
逆にカメラ側のカスタム設定をアプリの現像プロファイルにコピーできるので入れ替えが楽になる。

少し使ってみて気になることは初期状態に戻すリセット機能がなく、「元に戻す」で1ステップずつ戻すしかない。
さらに、他のサムネイルに移動すると変更が確定されるので、元写真と同じ場所に作られたFP2という拡張子のファイルを削除し、
「X RAW STUDIO」を再起動しなければ元の設定に戻すことができない。

それと撮影情報にカスタム番号やカスタム名が表示されないのだが、これはExif情報がないからだろうか。
どのカスタム設定を使ったのかを、設定内容から判断しないといけないのが困る。

この「X RAW STUDIO」はフジ機専用で、接続したカメラで撮ったRAW限定であるが、撮影する時と同じ感覚で操作できるという、
カメラメーカーらしいアプリであり、フィルムシミュレーションをカスタマイズして色々試してみる時には便利だろう。
ただ、わざわざカメラを接続しないと使えないというのは面倒かもしれない。

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