Nikon F & Canon F1 |
ニコンFとキヤノンF1はニコンとキャノンのシンボル的なカメラだが、両者のカメラの操作には多くの違いがある。
特にマウントやレンズ関係の違いは、ニコンがコンタックスをキヤノンはライカをベースにしているからで、現在まで続いている。
ニコンFマウント & キヤノンFDマウント |
レンズマウント:
レンズマウントはニコンFがバヨネット式で、キヤノンF1はスピゴット式である。
バヨネット式はレンズ全体を回してボディに装着するが、
スピッゴット式はレンズのマウント近くにあるリングを回して締め付けるように装着する。
レンズ取り付け:
ニコンFはレンズをボディ前面から見て左に回して取り付けるが、キヤノンF1はリングを右に回して取り付ける。
開放F値の伝達:
ニコンFは連動爪式で絞りリングのF5.6から開放絞りまでの移動距離を露出計に伝えることで開放F値を知る。
キヤノンはピン方式でレンズの後端から出たピンのストロークで解放絞り値をボディに伝達する。
ボディ側のマウントに設けられている、板ばねでレンズのピンを受け露出計が開放F値を知る。
ニコンFレンズ & キヤノンFDレンズ |
レンズ無限遠:
ニコンFのフォーカスリングはカメラを構えて右方向に回すと無限遠だが、キヤノンF1では左方向に回すと無限遠になる。
絞りリング開放:
ニコンFの絞りリングはカメラを構えて左方向に回すと開放だが、キヤノンF1では右方向に回すと開放になる。
シャッターダイヤル |
シャッターダイヤル:
ニコンFのシャッターダイヤルは左回しでシャッター速度が遅くなるが、キヤノンF1は右回しで遅くなる。
シャッターボタン位置:
シャッターボタンはニコンFではボディの後方だが、キヤノンF1は一般なボディの前方にある。
露出計 |
露出計:
ニコンFでは露出計はファインダーに組み込まれているが、キヤノンF1ではボディに組み込まれている。
露出計メーター:
ニコンFは一本の指針を中央に合わせる定点式、キヤノンF1はISO感度とシャッタースピード ダイヤルに連動した指針と、
絞りに連動した追針を重ねて露出を決める追針式となっている。
ファインダー取り付け |
ファインダー取り付け:
ニコンFのファインダー取り付けは上からはめ込むが、キヤノンF1は後方からのスライド式である。
このように、操作が真逆なので、ニコンFとキヤノンF1の2台持ちで撮影すると混乱が生じてしまう。
シャーターダイヤルや絞りリング、フォーカスリングが逆なのは、今のようにオートだと問題ないが、
マニュアル操作のカメラでは撮影に影響をきたすので問題だった。
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