2018年10月21日

フェルメール

フェルメール展

東京ではすでに開催されているフェルメール展だが、大阪でも来年に大阪市立美術館で開催される。
ここも東高西低の現れなのか、東京は9作品だが大阪では6作品である。
ただ意地も見せたようで大阪展だけの「恋文」がある。

日本初公開の「取り持ち女」やフェルメールの光をより感じることのできる、
「手紙を書く夫人と召使い」が個人的に興味がある。

ところでフェルメールといえば、このドキュメンタリー映画を思い出す。

フェルメールの謎 ~ティムの名画再現プロジェクト~

この「フェルメールの謎」はティム・ジェニソンが、ヨハネス・フェルメールは写真が発明される150年も前に、
どのようにして、これほど写実的な絵を描くことができたのかという謎に迫るドキュメンタリーである。

フェルメールの絵には下書きがなく、肉眼ではフェルメールの絵のような光の再現は難しい。
また縮尺などが完全に一致している幾つかの作品もあり、光学的な技術を利用して描いていたのではないかという考えから、
カメラオブスキュラを使って検証を試みるというものだ。

これが本当ならばフェルメールの光の扱い方が、写真を撮る上で非常に参考になるということもうなずける。
アジェも絵画の素材として写真を撮っていたので、これほど直接的ではないにしろ光学装置と絵画は無縁ではないように思う。
「フェルメールの謎」は仮説の一つだが、絵画と写真の繋がりとしても楽しめるドキュメントだった。

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