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MICRO AP-M2 |
マイクロ精機のアームレスレコードプレイヤーである。
MICRO AP-M2
- 型式:アームレスアナログディスクプレイヤー
- 駆動方式:外周ベルトドライブ方式
- モーター:8極ヒステリシス・シンクロナス・モーター
- 回転数:33 1/3、45rpm
- 回転ムラ:0.025%以下
- S/N:60dB以上
- ターンテーブル:アルミ製 310mm、2.5Kg
- 外形寸法:幅478×高さ170×奥行378mm
- 重量:20kg
付属品
- ベルト
- ターンテーブルシート
- 45回転アダプター
- 六角レンチ
- アーム固定ネジ
- プーリーセンターネジ
- スペアプーリー
- プーリースペーサー
取り付け可能トーンアーム
- マイクロMA-125
- SME 3009
- SME 3010
- SME 309
- SME 310
- SME シリーズVI
- SME シリーズV
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AP-M2 リーフレット |
発売当時のリーフレットには、次のようなことが書かれている。
- SMEのショートタイプ搭載用に開発されたアームレスレコードプレイヤーである。
- 駆動モーターにはSX-8000IIドライブ用モーターユニットRY-5500IIに搭載している、
8極ヒステリシス・シンクロナスモーターを採用している。 - シャフト及び軸受けは、16mm径のステンレス鋼シャフトと銅、鉛合金のメタルでオイルバス方式である。
- アルミ製ターンテーブルを採用しており、慣性モーメントは600kg・cm2である。
- インシュレーターはハイブリッドインシュレーターで、空気、ゴム、バネによるスティフネスとフェライトによる、
制振作用及びフェルトによるハイブリッド構成でハウリングに対して相乗効果を発揮する。 - 電源コードは極太PCOCC線を使っている。
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型番が印刷れた電源スイッチ |
普通なら回転数の切り替えや、回転数の微調整のダイヤルがあるのだが、
AP-M2は唯ターンテーブルが回るだけというインプルなもので、電源スイッチがあるけだ。
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プーリー |
モーター軸に取り付けるプーリーは、60Hzの33 1/3rpmをセットしている。
回転数の33 1/3rpmと45rpmの切り替えは、このプーリーを交換して行うのだが、手で取り外すのではなく、
中央の穴に交換用のネジを差し込んで回すとプーリーが上に上がってきて外れるという仕組みである。
この方法ではLPとドーナツ盤の両方を聴くには不便だろう。
AP-M2はLP専用のターンテーブルと考えたほうがよさそうだ。
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ターンテーブル ベルト |
ターンテーブルを回転させる方式は、モーターで直接回すダイレクトドライブや、
ターンテーブルの下でモーターとターンテーブルをベルトで繋ぐインナーベルトドライブ、
モーターとターンテーブルの外周をベルトで繋ぐ外周ベルトドライブがある。
AP-M2のような外周ベルトドライブ方式は、プーリーとターンテーブルの外周にベルトを懸けて,
プーリーの回転をターンテーブルに伝えているので、ベルトがモーターの振動を吸収して滑らかな回転になる。
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ターンテーブル |
ターンテーブルは軸にぴったりと嵌っているので少し硬いが、穴に指をかけて持ち上げれば外れるようになっている。
少し揺らすようにして、軸とターンテブルの間に空気が入れば外れやすいかもしれない。
これだけ外れにくいのは精密だということか。
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交換用のプーリー |
交換用のプーリーはターンテーブルの下に収納されていて50Hzの33 1/3rpmと45rpm、
それと60Hz の45rpmの3個がセットされている。
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説明書 |
説明書はホッチキスで留めただけの簡素なものだ。
全てにシンプルなマイクロ精機のAP-M2である。
説明書の冒頭には
「本機は、高精度、高剛性、シンプルを設計理念として生まれた、CD時代のアナログレコード プレーヤーです。」
と書かれている。
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