写真を撮る時の露出は、レンズの絞りとカメラのシャッター速度で調整するのが基本だが、
自動露出機能が組み込まれるようになって、4つの露出モードが使えるようになった。
プログラム(P)、シャッター速度優先(S)、絞り優先(A)とマニュアル(M)である。
けれど、フィルムカメラのレンズなど、電子接点のないマニュアルレンズでは、
デジタルカメラに合った自動絞り機能がないので、使えるのは絞り優先モードとマニュアルモードである。
SSをオート以外にしてマニュアル露出モード
絞り優先モードは絞りを自分でセットして、シャッター速度を自動にするオート露出だが、
マニュアルモードは絞りもシャッター速度も自分でセットする。
ところが複雑なことにマニュアルモーには、2種類あって、一つはISO感度をオートにしたモード、
もう一つはISO感度を固定にしたモードである。
ISO感度をオートにしたマニュアルモードは、絞りとシャッター速度は自分で決めるのだが、
カメラがISO感度を変更して標準露出にセットする。
そのため露出補正ダイヤルは使えるので、適正露出に設定することができる。
ISO感度を固定にしたマニュアルモードは、絞り、シャッター速度とISO感度を自分で決める、
いわゆるフルマニュアルモードであり、露出補正ダイヤルは使えない。
X-E4は前ダイヤルにISO感度を設定
二つのマニュアルモードのどちらをよく使うかというと、ISO感度を固定にしたフルマニュアルモードである。
一見、使いにくそうに思えるが、ストリートスナップでは日向の露出と日陰の露出の二つなので、
その日の天候で露出を決めてしまえば、あとはISO感度を少し変更することで対応できるからだ。
絞りF11、SS 1/1000
ストリートスナップでは被写界深度を深くして、高速シャッターを切る場合も多いが、
例えばF11で1/1000として固定しておけば、適性露出にはISO感度の変更ですることができる。
ブレを狙いたい時は、スローシャッターで固定しておけばいいだろうし、
背景ボケを取り入れたい時は、絞りを開放付近で固定しておけばいい。
フィルムカメラと違って、デジタルカメラのISO感度は露出決定のパラメータなので、
マニュアルレンズでのストリートフォトでは、マニュアル露出を大いに利用したいと思う。
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