カートリッジをオルトフォンのSPUからV15 Type Ⅴ-MRに変えたのはいいが、なんとなくヘッドシェルが傾いているように見える。
カートリッジの角度調整をオルトフォンSPUのままにしていたからだろう。
カートリッジの角度だけ調整すけばいいと思うが、もう一度トーンアームの調整を確認してみた。
水準器で水平チェック |
まず、ターンテーブルの水平を4箇所で確認したが、ほぼ水準器の中心で止まっているので問題ない。
トーンアームのゼロバランスを調整 |
SME 3010Rは支点と重心の位置関係からか、ゼロバランスが取りにくい。
いくら調整してもやじろべえのように安定せず、シーソー状態になるので程々の調整である。
最終的に針圧をかけるので、ある程度のバランスでいいという仕様なのだろうか。
針圧設定 |
針圧調整用ウエイトをスライドして、針圧を1gに設定する。
100円ショップのミラー |
カートリッジの角度調整はヘッドシェルの上に水準器を置く方法もあるが、
SME 3010Rの取り扱い説明書ではミラーを使う方法で説明されている。
以前使っていたミラーは紛失したので適当なサイズのものを探していたが、ダイソーでこのミラーを見つけた。
アルミカバーのついた薄型で、大きさもカートリッジチェックに丁度いい。
角度調整前 |
鏡の上に置いてみると傾いているのが良く分かる。
左側に傾いているのでヘッドシェルを右に回して水平になるように調整する。
アーム下部の固定ネジ |
SME3010Rではアーム下部の固定ネジを緩めてから調整する。
片手でトーンアームを持って、もう一方の手でシェルのアームに近い部分を回して角度を調整する。
角度調整後 |
V15 Type Ⅴ-MRはスタビライザーが付いていて針が見えにくいので、スタイラスガードを下ろしたまま調整している。
調整前より良くなったようだ。
内周でもオーバーハング調整 |
ついでにアラインメントプロトラクターを使ってオーバーハングを確認しておく。
SMEのヘッドシェルはオーバーハングの調整ができないのでトーンアームベースをスライドさせて行うようになっている。
プロトラクターの内周の調整位置はスピンドル中心から66mmである。
針先を乗せる小さなポイントがあるので内側のポイントに針先を乗せ、横のラインがヘッドシェルの側面と平行になるようにする。
外周でのオーバーハング調整 |
プロトラクターの外周の調整位置はスピンドル中心から121mmである。
外側のポイントに針先を乗せ、同じように横のラインがヘッドシェルの側面と平行になるようにする。
インサイド フォース キャンセラーのセット |
最後にインサイド フォース キャンセラーを1gにして、ヘッドシェルがレコード盤の最外周の位置で、
吊り糸がトーンアームと90度になるように錘の位置を調整する。
再調整済みのSME 3010R |
オーバーハングとターンテーブル、トーンアーム、カートリッジの水平が取れていれば、
ゼロバランスやラテラルバランスなどの調整が程々でも音質差がないように思う。
いや、音質差がわかるほどの耳ではないのかもしれない。
ゼロバランスは最終的に針圧に吸収され、ラテラルバランスはアームの流れにくいナイフエッジに吸収されるのだろうか。
The Broadway Bit |
マーティ ペイチの「ザ・ブロードウェイ・ビット」を聴いてみる。
これは通称踊り子と言われているアルバムで、奥の踊り子がジャズ雑誌「Down Beat」を読んでいるのが洒落ている。
ブロードウェイミュージカルの各品集だが、アート ペッパーが参加しているのも魅力的である。
こういうアルバムは、やはりアナログレコードでないと・・・
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