2023年5月24日

たまにはマニュアル露出で

キヤノンのレンジファインダーカメラ説明書の露出設定表

いつものオート露出ではなく、マニュアル露出で撮って見たくなる時がある。
マニュアル露出といってもカメラの露出計を使ってのマニュアル露出ではなく、
露出計を一切使わないで撮るということである。

上の画像はキャノンのレンジファインダーカメラの説明書に記載されていた露出の設定表で、
露出計のないキヤノン6Lを使っていた時は、これを参考に設定を決めていた。

私の常用の設定は1/250とF8で、使用フィルムはISO400のコダックトライXが多かった。
上の表で1/250、F8を探すと春の明るい街路スナップがその設定になっているので、
ストリートスナップにはちょうどよかった。

けれど上の表はフィルム感度ISO100を基準としているので、ISO400のフィルムだと露出オーバーになるのだが、
時刻の欄を見ると3時〜4時では3倍の露出となっている。
これが露出倍数なのか、よくわからなかったが、かってに2段と考えてISO400のフィルムで適正露出としていた。
夕方に撮ることが多かったので、これでほぼ問題なく使えていた。

さらに日陰は2段多めに、夏は一段少なめに、冬は一段多めの露出でということである。


フィルム外箱の露出説明

このほかに「サニー16ルール」というのもあるが、晴天順光で空の明るさを基準とした露出決定方法である。

絞り値を16にセットし、ISO感度に近いシャッター速度で撮ると、光の当たっているところは適正露出になる。
例えば、ISO400ならばシャッター速度1/500で絞りF16、ISO100ならば1/125でF16となるが、
この設定でカメラの露出計を確認すると2段近くアンダーになってることが多い。

この露出設定に固定して撮ってみると、思いがけないショットが撮れることがあるが、
被写体に光が当たっていることが大前提になる。

「サニー16ルール」を上の表に当てはめてみると、ISO100、1/125、F16だと、
春の普通風景のISO100、1/250(1/125)、F11(F16)に該当するので、ごく一般的な露出であることがわかる。

以前はフィルム外箱にも露出の説明が書かれていた。
上の画像の外箱では快晴の時はISO100、1/250、F11となっているので、
シャッター速度と絞り値を変更すると、ISO100、1/125、F16になり「サニー16ルール」に当てはまる。

これとパンフォーカス設定を組み合わせれば、後は被写体に向けてシャッターを押すだけの撮影が楽しめそうだ。

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