2022年8月24日

Canon FD100-200mm F5.6 SCとF-1

Canon F-1  +  FD100-200mm F5.6 SC
  • レンズ構成:5群8枚
  • 絞り:5.6〜22
  • 絞り羽根:8枚
  • 最短撮影距離:2.5m
  • フィルター径:55mm
  • 最大径x長さ:66mm x 173mm
  • 重さ:765
  • 発売年月:1973年 (昭和48年) 3月
  • 発売時価格37,000円

キヤノンF-1に、このFD100-200mm F5.6 SCを取り付けると、総重量が約1600gにもなる。
とても長時間持って歩けるものではないけれど、当時はこれが当たり前であって、
高級品は重くて頑丈なものという風潮があった。
オーディオでも同じで、キロ1万円といわれ 、重い電源トランスの入った20Kgのアンプは20万円ということだ。
もちろんマッキントッシュアンプのように、キロ10万円越えのものもあるのだが、、、

このようなレンズなので、いつも使うことはないが、税込み330円のジャンク品ズームレンズなので惜しくはない。
まあ、このレンズは重い、長い、暗い、寄れないと人気がなくて、綺麗なものでも3000円程度で手に入るのだから、
最近のフィルムカメラの異常な値上がりから考えれば、キヤノンは穴場かもしれない。


Canon F-1  +  FD100-200mm F5.6 SC  最長

このレンズは長さ173cmとなっているが、これは収納時のサイズで、
焦点距離を200mm、フォーカスリングを最短距離の2.5m、そしてレンズフードを伸ばすとこの長さになる。
今のようにプラスチックは使われてなくて全て金属製なのでカメラを構えるのも大変で、
Fuji X-E1に付けてもブルブル震えて、フォーカスが安定しない。
こういう時は、オリンパスのように強力なボディ内手ぶれ補正が欲しくなる。

このレンズは仕様から見ても、FL100-200mm F5.6をFDマウントに変更したものなんだろう。
コーティングなしの初期バージョンが1971年5月、F-1が1971年3月の発売なので、
F-1のFD望遠ズームは、このレンズしかなかった時代だ。
当時はまだ短焦点レンズが主流で、今のように軽くて、解像度の良い高倍率ズームレンズは望めなかったのである。

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