2018年9月14日

HEKTOR 7.3cm F1.9のフード

Leica Hektor 7.3cm F1.9

HEKTOR 7.3cm F1.9の専用フードは被せ式で逆向きにも取り付けられ、フードキャップも付けられて便利なのだが、
これには付属していなかった。
中古市場でも専用フードだけが出回ることはほとんどなく、あったとしても驚くほど高価だろう。

このようなコーティングのされていないレンズで古い時代のものは、
レンズフードを付けたほうがコントレストがよくなるので代用品を使うことにした。


フィルター、ステップアップリング、フード、キャップ

手元にあった「八仙堂 中望遠フード」を使ってみることにしたが、これは焦点距離90mm以上用なので、
フルサイズではケラレるかもしれないが、APSCでは大丈夫だろう。
このフードは39mm径もあるが、これは43mm径なので39-43mmのステップアップリングを使用する。
フードキャップは、同じく「八仙堂 被せ式レンズキャップ 56-57mm」がぴったりである。


Leica Hektor 7.3cm F1.9 + 八仙堂中望遠フード + 八仙堂被せ式レンズキャップ

少し大きいが純正のフードと形が似ていて、望遠レンズのフードらしくて違和感がない。


Leica CL + Leica Hektor 7.3cm F1.9

HEKTOR 7.3cm F1.9をライカCLに取り付けたが、73mmのフレームはないので、
ユニバーサルファインダーVIOOHを取り付けている。
ユニバーサルファインダーには7.3cmの刻印がされているものもあるが、
これには刻印されていないので5cmと8.5cmの間の7.3cm辺りにセットしている。


MARUMI UVフィルター、PLATAステップダウン リング、八仙堂ステップダウンリング

もう一つの方法はライカのズームフードFICUSを利用することだ。
FICUSはA36の被せ式なので、フィルター径をステップダウンリングで34mmに変換しないといけないが、
39-34mmのステップダウンリングがないので「八仙堂 ステップダウンリング 39-37mm」と、
「PLATA ステップダウンリング 37-34mm」を組み合わせて使うことにする。
そして、FICUSを取り付けるために「MARUMI UVフィルター 34mm」を使う。


マルミ34mm径フィルター

余っていた34mm径のマルミのフィルターはシルバータイプだが、これは枠の内側もシルバーなのが気になる。
できればブラックタイプのほうがいいだろう。
3段重ねなので先端が長くなってしまうが、この分は可変フードのFIKUSの長さを調整することで吸収すればいい。


Leica Hektor 7.3cm F1.9 + ステップダウンリング + マルミ34mm径フィルター + FICUS

FIKUSはバルナックライカ時代のフードだけあって、
クロームメッキやブラック塗装がレンズの塗装とよく似ていて違和感がない。
焦点距離35mmから135mmまでの可変フードを73mmぐらい位置にセットしている。


Leica CL + Leica Hektor 7.3cm F1.9

八仙堂のフードよりもライカ純正のFICUSのほうが時代的にも同じなので、
ヘクトールに合っていて、フードの長さを調整できるのもいい。
可変焦点距離のユニバーサルファインダー VIOOHと、ズームフードのFICUSとの組み合わせがヘクトールにぴったりである。

フィルムカメラでケラレることがないか確認できていないが、Fuji X-E1ではケラレもなく使うことができた。