KENKO Auto Teleplus 2X NT |
ケンコーは1965年頃からテレコンバーターを発売しているが、このコンバーターはテレプラスではなく、
オートテレプラスとなっているので、おそらく初期の頃のものだろう。
外側に付けられた連動ピンとカニ爪がギミックであるが、後には連動ピンが鏡胴内部に入った製品もあるようだ。
かなり古いオートテレプラスだが、レンズも綺麗で曇りもないので実用になりそうだ。
対応絞り値 |
周囲のデザインや外付けの絞り連動ピンもクラシックで、絞り値などの印字もチープな銀色だが、
なんとなく懐かしさ感じる仕上げである。
同じような外観でコムラー テレモアというのもあった。
オートテレプラスのマウント部 |
装着する時はオートテレプラスにレンズを付けてからボディに取り付けないと露出計と連動しないのだが、
オートテレプラスのマウントが固くて取り付けられない。
オートテレプラスのレンズ側のマウントを見てみると、マウントベースよりも板バネになる部分が厚いようだ。
ニコンFボディのマウントはベースが厚く板バネになる部分が薄いので、この違いが取り付けが固くなる原因かもしれない。
リヤーキャップを持って回わす |
それとレンズを装着する時にオートテレプラスの持つ場所に困る。
シルバーのリングは連動ピンがレンズのカニ爪に掛っているだけで、くるくる動くので持つことができない。
鏡胴の部分も狭くてツルツルしていて持ちにくいので、リヤーキャップを持ってレンズを回してなんとか取り付けられた。
Nikon Photomic FTN + KENKO Auto Teleplus 2X NT + NIKKOR S.C Auto 50mm F1.4 |
フォトミックFTNのボディには、普通にレンズを取り付けるようにセットすると、
オートテレプラスの爪にファインダーの連動ピンがはまって開放F値も正しくセットされた。
取り外しはレンズから |
レンズとオートテレプラスの分離は硬くて大変なので、取り外す時はレンズを外してからテレプラスを外す方がいいだろう。
このように取り付けが固いのは、この個体だけかもしれないが面倒なことだ。
Olympus PEN E-P5 + KENKO Auto Teleplus 2X NT + NIKKOR S.C Auto 50mm F1.4 |
PEN E-P5に取り付けると35mm判換算で200mmになるが、
E-P5なら光学テレコンよりもデジタルテレコンの方が便利だと思う。
そして、この場合は露出計連動ピンは意味をなさず、飾りなのでカニ爪と噛み合わせる必要もない。
オートテレプラスを使って撮ってみたが、少しフワッと甘く感じるのは、
「NIKKOR S.C Auto 50mm F1.4」のこの個体の性質である。
NIKKOR S.C Auto 50mm F1.4
KENKO Auto Teleplus 2X NT
2 件のコメント :
始めまして失礼します。
先ほどこのテレプラスをいじりながらニッコールaf50mm1:1.4をはめ込みました。
外すときはレンズから・・とありましたががっちりとして外れません。
申し訳ありませんがご助言頂ければと思います。
こんにちは。
af50mm1:1.4とはAi AF Nikkorのことでしょうか。
だとしたら露出計の連動方式が異なりますね。
こちらで試したのはNIKKOR S.C Auto 50mm F1.4ですが、
いま一度確認したらテレプラスを付けたレンズをボディーに装着したあと、
テレプラスのレンズ取りはずしボタンを押しながら、
レンズだけを回して外すことができたのですが。
もう一度試して頂けたらと思います。
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