2017年2月20日

Leica III:バルナックライカ

Leica III + Summar 5cm F2 

デジタルカメラは発売サイクルが短いと言われることが多いが、
フィルムカメラのバルナックライカも以外と短い。
このIII型が発売された1933年が8年目ということなので、
まだまだ過度期でマイナーチェンジを繰り返していたのだろうか。


Leica III + Summar 5cm F2 

1925年:I型 (A)を発売。
シャッター速度は1/500秒迄、レンズは固定式。

1926年:I型(B)を発売。
フォーカルプレーンシャッターの代わりに、レンズシャッターのコンパーを組み込み、
スローシャッターを可能にする。
コンパーライカである。

1930年:I型(C)を発売。
I型 (A)をL39マウントにして、レンズ交換式にする。
翌年にフランジバックを統一する。

1932年:II型を発売。
連動距離計を内蔵する。

1933年:III型を発売。
スローシャッターを組み込み、距離計倍率を1.5倍にし、視度補正を組み込む。
ストラップ用の吊り環も付けられた。
梨地クロームメッキのクロームライカを発売。
固定鏡胴のズマール 5cm F2を発売。沈胴型のズマール 5cm F2は翌年の1934年に発売される。

1935年:IIIa型を発売。
シャッター速度に1/1000秒を加えた。
この年が発売10周年である。

1938年:IIIbを発売。
距離計窓とファインダー窓を接近させ、視度調節レバーを巻き戻しノブ基部に移す。
ファインダーと距離計部分をダイキャスト製にする。

1940年:IIIc型を発売。
ダイキャストボディになり、幅と高さが2,3mm大きくなる。
シャッターの低速高速切り替えが1/30秒に、低速は7段階に増える。

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