スイングジャーナルのジャズ名盤本である。
内容はというと毎度同じで、記載されているアルバムや紹介記事も変わり映えしない。
これが発売された当時でも、ウンチク、エピソードなどは出尽くしていて、目新しいものはないので、
こういう本は1冊あれば十分だが、初めてジャズを聴こうとしている人には必要な資料となるだろう。
レコード棚から4枚取り出して、名盤を並べてみた。
左上は名盤の常連「Somethin' Else」
シャンソンの「枯葉」をハードバップに展開。
テーマを演奏して各パートがソロを取り、最後にテーマを演奏するという、
典型的なハードバップ スタイル。
Side 1
1. Autumn Leaves 10:55
2. Love for Sale 7:01
Side 2
1. Somethin' Else 8:15
2. One for Daddy-O 8:26
3. Dancing in the Dark 4:07
- Cannonball Adderley (alto saxophone)
- Miles Davis (trumpet)
- Hank Jones (piano)
- Sam Jones (bass)
- Art Blakey (drums)
右上はジャケ写で有名な「Cool Struttin'」
事務職員の女性を何度も歩かせて撮ったといわれ、ジャケ写だけでなく内容も秀逸。
これも典型的なハードバップである。
ハードバップはモダンジャズの中でも聴きやすいスタイルだ。
Side 1
1. Cool Struttin' 9:23
2. Blue Minor 10:19
Side 2
1. Sippin' at Bells 8:18
2. Deep Night 10:19
- Sonny Clark (piano)
- Art Farmer (trumpet)
- Jackie McLean (alto saxophone)
- Paul Chambers (bass)
- Philly Joe Jones (drums)
トロンボーンの名盤で、これもジャケットがいい。
モダンジャズでは、トロンボーンはサックスやトランペットに埋もれがちだが、
このアルバムで聴くと良さが分かる。
Side 1
1. Five Spot After Dark 5:18
2. Undecided 7:09
3. Blues-ette 5:31
Side 2
1. Minor Vamp 5:12
2. Love Your Spell Is Everywhere 7:07
3. Twelve-Inch 6:28
- Curtis Fuller (trombone)
- Benny Golson (tenor saxophone)
- Tommy Flanagan (piano)
- Jimmy Garrison (bass)
- Al Harewood (drums)
右下は「Midnight Blue」
ギターの名盤、ピアノに埋もれがちなギターだが、これはピアノレスにしてコンガを入れたのがいい。
ジャズギターはあまり聴かないが、これはブルージーで好きな一枚である。
Side 1
1. Chitlins con Carne 5:30
2. Mule 6:56
3. Soul Lament 2:43
Side 2
1. Midnight Blue 4:02
2. Wavy Gravy 5:47
3. Gee, Baby, Ain't I Good to You 4:25
4. Saturday Night Blues 6:16
- Kenny Burrell (guitar)
- Stanley Turrentine (tenor saxophone)
- Major Holley (bass)
- Bill English (drums)
- Ray Barretto (conga)
この4枚のうち3枚がブルーノートで、やっぱりブルーノートに名盤が多いのかも。
これらのアルバムでピアノ、トランペット、サックス、トロンボーン、ギターのジャズが楽しめるのと、
難解な演奏ではないので、これからジャズを聴こうとしている人にはお勧めのアルバムである。
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