2023年5月11日

使いこなせない HEKTOR 7.3cm F1.9

Fuji X-E4 + Leica Hektor 7.3cm F1.9

「HEKTOR 7.3cm F1.9」は時々持ち出して撮っているのだが、使いこなすことができない難しいレンズで、
いつもガッカリさせられている。

確かに被写体を選ぶレンズであり、ストリートスナップでは他のレンズと同じように扱ってしまうと、
モヤッとした平坦な描写になってしまい、このレンズの魅力を出すことができない。

このレンズを知ったのは、ある一枚の写真を見た時である。
どこで見たのか忘れてしまったが、レストランかカフェで窓際の席に座った女性客に窓から射し込む光が、
柔らかくフレアがかかり、ローキーな室内の中に浮かび上がって、空気感と静けさを感じる作品だった。
こういう写真が撮りたくて当時はまだ安価だったので手に入れたのだが、
このように光を選ぶレンズなので、そうは簡単にいかない。
ボケの調整や、被写体の距離と背景の距離とのバランスでも描写が大きく変わる。

APCSで使っているからなのか、やはりフルフレーム向きなのか、心象風景がいいのか、
現代的なモチーフには不向きか、ローキーか、ハイキーかといろいろ悩んでしまう。
個体差が多いのでハズレ玉だろうと、レンズのせいにする。
そういう、万人向きではないレンズなんだろう。


Fuji X-E4 + Haoge THB-X4B サムグリップ 富士フイルム X-E4用

絞り開放付近で撮ることが多くなるので、電子シャッターを備えているX-E4で使うことになるが、
流石に461gのレンズだと、軽量コンパクトなX-E4ではホールドするのが辛いので、
重いレンズにはサムグリップを取り付けることにした。

サムグリップはもう選択肢も少なくなっているが、
Haogeの「 THB-X4B サムグリップ 富士フイルム X-E4カメラ用 ブラック」が、
安価で使い勝手が良さそうなので取り付けている。

親指の当たるところに滑り止めは付いていないが、斜めになっていて上むきに力がかかるので、
ホールド感はよく、グラつきもなくしっかりと固定される。

この組み合わせで「HEKTOR 7.3cm F1.9」を、しばらく使い込んでみようと思うが、
それでダメだったら手放すことになるかもしれない。

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